アオダモ 青梻 0114 自然法則と、知覚の遺伝形質 一神教と多神教


 
アオダモ(青梻)の蕾(つぼみ)ですが、
50年ほど前まで、知りませんでした。
 
気になりましたので、
その2週間ほど後に行くと、
すでに満開でした。
 
花を見て、初めて青梻と知りましたが、
冬芽だけでは、わかりませんでした。
 
この写真の木も、
2週間後には、満開になるでしょう。
 
白い花が、美しく、
これを見るために、再訪したのかと、思うと、
悲しくなりました。
 
どうせ死ぬのに、
なんで、こんなものを見たいのかと。
50年経(た)っても、覚えています。
  
生まれて来なければ、よかった。
 
何でも知りたがるのは、子供の性欲ですが、
花は、生殖そのものですから、
ものの哀れと言うか、くそったれと言うか、
子孫を残さずに、早く死ねと、
吐き捨てたくなります。
 
ヨーロッパでは、捕まえた蝶を、
針で刺して、板に止めるでしょう?
 
ピンカートンに、蝶々夫人が尋ねると、
彼は、
いくぶんは本当だけど、逃がさないためにね、
と答えました。
 
花は、標本箱の針のように、心を突き刺すと、
50年前に思いました。
性欲なんか、なければ良いのに。
 
春爛漫です。
 
 
   ***    ***
  
  
素晴らしい人ほど、早く死ぬのは、
もちろん、社会に適応できないほど、
素晴らしいからですが、
必ず、そうなるので、嫌(いや)になります。
 
いくぶんは本当なら、可愛いらしいのに。
 
量は、組合わせの違いを、無視して、
あまりにも、粗雑で無知蒙昧ですが、
物理化学が、量の産物であるから、
科学技術は、鉄砲や黒船や原爆のように、
人殺しに成功しました。
 
コンピュータも、そう。
数量を振り回す科学者は、あほですが、
社会が満足しているから、仕方ありません。
 
順番や組合わせや、判断の枝分かれなどを、
十把一絡げに扱うことを、量と言います。
人口75億と、言うように。
 
何と何を、一纏めに括れば、
権力に便利であるかを、決めるのは、
文学や政治ですが、
決められた価値の通りに、
数量を弾(はじ)き出すのは、
物理化学や数学の仕事です。
 
茶坊主かも知れません。
 
科学技術を作り出した自然科学が、
文化文明に便利な自然法則という概念を、
普及しました。
精霊崇拝(animism)の一種です。
 
規則性の根拠は、
変更不能になった判断の老化でなければ、
生まれつきの遺伝形質にすぎませんから、
すべての人の遺伝形質の組合わせが、
同じでないように、
すべての自然に共通の規則性は、ありません。
 
すべての自然に通用する規則性があると、
思っている物理化学の虚妄が、
現代社会の不幸の原因です。
 
一部の人たちに共通の遺伝形質を、
すべての人に共通の
自然法則であるかのように、
錯覚したのでしょう。
   
鉄砲や黒船や原爆などが、錯覚を守りました。
コンピュータも、それに続くかも知れません。
 
科学は、
権力の道具として、発達しましたから、
当然ですが、
人殺しの理屈と同じです、自然法則は。
ロマンティックです。
 
色や柄の、気に入らない錦鯉を、
次々に間引くように、
特定の組合わせの遺伝形質だけを、
純化(じゅんか)しますので、
科学技術が、人類の幸せを作ったと、
錯覚されます。
 
自然法則の当て嵌まらない者を、
殺すのですから、
生き残った者が、科学技術を歓迎するのは、
当たり前です。
 
マルクスレーニン主義を見るまでもなく、
ロマン主義が、科学を標榜した理由に、
気づかない人は、この次に間引かれます。
 
コンピュータの設計やプログラムの
わからない人は、
コンピュータにリストアップされるでしょう。
 
鉄砲や黒船や原爆と、同じなのに・・・
 
科学技術が発達すれば、するほど、
人類の遺伝形質が、
貧(まず)しくなりますので、
生態学者の言うには、不幸になります。
 
たくさんの矛盾する規則性を持つ遺伝形質の
組合わせよりも、
共通の画一的な規則性に貫かれた自然を、
正しいと確信するのは、
物理科学が、多神教の古代インドでなく、
キリスト教やイスラム教などの、
中東やヨーロッパの一神教の、
閉ざされた社会で、発達したからに
すぎません。
 
ここ50年ほどの間に、
都会の公園樹や街路樹として、アオダモが、
だんだんと、目につくようになりました。
 
野球のバットのせいでしょうか。
苗木の数量が増えて、
価格が下がったようです。
 
 
 

精神医療の廃止とコンピュータ

進化論や精神医学などの、 ロマン主義による社会や心の学説を否定して、 精神医療と精神科と精神病院の廃止を、 主張します。

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