ハクサンボクです。
ガマズミに似た葉と実ですが、葉に艶があります。
こいつは確か、japonicaですよ、種小名。
japonicumでした、すみません。
中性格形容詞ですから、
属名のViburnumという複数属格名詞は、中性ですが、
こいつの意味が、
ガマズミの仲間全部を言い表すラテン語の固有名で、
語源不明と、たくさんの欧米人が言うとるから、
そうなんでしょう。
わたしは、知らん。
ビブルヌムとかビバーヌムとか、
わりとよく聞く言葉ですから、
覚えて置いたほうがよい属名ですが、
語源不明の固有名ですから、汎用性は低い。
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大田区の通りすがりに、google地図を見ました。
寄り道が、どこかで見た地図に、載っていたので、
google地図にもと、期待しましたが、
出ていませんでした。
検索すると、
馬込文士村というページが、目に付きました。
そんな所へ、行きたくない。
住人の名前を見ると、三島由紀夫とある。
若い頃の思い出が、一瞬のうちに、蘇りました。
猫も杓子も、新左翼の時代でしたが、
わたしは、学部事務所のある建物の玄関を、
コンクリートで塗り固めて、旅に出ました。
帰ると、機動隊が入ったあとで、
100人ほどの学生が、逮捕されて、
静かになっていました。
大田区馬込は、遠くありません。
ついでに、行ってみるか。
三島氏は、とっくの昔に死んだので、
再訪しても、仕方ありません。
登り坂を見ると、気が変わり、帰宅しました。
自転車でしたので、しんどい。
東京の都心では、
港区や千代田区が、一番の山ですが、
目白や馬込も、よく浸食されています。
武蔵野台地は、
多摩川の扇状地に積もった火山灰が
侵食されただけの、幼年期の山ですから、
自然堤防や河岸段丘や海蝕崖などの
昔の痕跡がなければ、単調な地形です。
谷は浅く、河口付近の波打ちぎわの山肌が、
海蝕を受けて、最も険しい。
リアス式の入江が、埋積谷になり、
坂道が、段丘や海食崖の面影を、
残しています。
6000年前の縄文海進よりも、前です。
第二次世界大戦後に、
全国各地の沖積平野の田んぼを、
住宅地にする時に、
土を盛り、周囲よりも1mほど、
高くしました。
そうしなければ、雨が降るたびに、浸水します。
数年間ほど、放置すると、
土が締まり、地盤が固くなりましたが、
降った雨が、盛り土を侵食して、
周囲に流れましたので、
幼年期の谷が刻まれ、
盛り土の周辺部の、1mの段差の部分で、
数十cmの、深い谷になりました。
崖上の、盛り土の周辺部分に、山が削り出されて、
幼年期なのに、急峻な地形が、生まれました。
火山灰が積もった武蔵野台地の、端っこの、
東京湾と、荒川や多摩川の河口に、面した段丘に、
急峻な山が作られましたから、
港区や千代田区や、文京区や大田区や板橋区などが、
坂の上の町になりました。
わたしの記憶では、馬込の三島邸は、
池上本門寺や、栄養学の佐伯山などと、
同じ崖線の上でしたが、
実際には、複雑な尾根と谷の出入りがあり、
本門寺から一望しただけでは、
地形を、記憶できませんでした。
港区の山と同じように、何十回となく、
異なる坂道を、上り下りしなければ、
土地の起伏を、理解できないでしょう。
昔の小説家は、それを喜びました。
志賀直哉の私小説のような感慨を懐(いだ)き、
生きていたのでしょうか、三島由紀夫も。
わたしは、文学を知らない阿呆ですので、
0と1や、樹状突起の枝分かれや、
電気回路の網の目しか、わかりません。
脳の神経のネットワークと言われると、
文学だなと、用心します。
神経は、枝分かれがあるだけですから、
電気回路のような、網の目でありませんが、
化学物質を使い、神経と神経を連絡しますから、
目に見えないネットがあります。
電気回路は、
目に見えないネットを、見た図ですから、
文学ですが、物理学者に笑われます。
あほめ。
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