【Clair de la Lune】 月の光
ピアノ : 知らん
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歌は、ありません。
同じ題名の、月の光(Clair de la Lune)で、
同じドビュッシー(Claude Debussy)作曲の、
歌曲もありますが、別の曲です。
これは、歌のないピアノ独奏曲の、
ベルガマスク組曲(Suite bergamasque)の、
3番目。
歌曲の出来が、いま一つなので、
こっちに乗り換えました。
違う曲に、同じ題名が付いているのは、
いずれも、ヴェルレーヌ(Paul Verlaine)の、
月の光(Clair de lune )という詩に、
因(ちな)んだからです。
歌曲の詩ですが、
ピアノ曲は、曲想を得た、という意味でしょう。
ベルガマスク(bergamasque)は、
イタリアのロンバルディアの、
ベルガモ(Bergamo)という古い町の、
舞踏音楽のことでしょうか。
ヴェルレーヌの詩に、使われている言葉です。
石ばかりの町並みですが、
昔は、鉄骨が入っていませんので、
地震があれば、石の下敷きになりそうな、気がします。
道が狭い。
丘の上が中世で、下が近代の町。
ヴェルレーヌの詩は、
19世紀のお金持ちのサロン(salon)を
描いていますから、
平安時代の日本の、女性を愛でる花鳥風月と、
同じです。
詩集の、艶やかなる宴(Fêtes galantes)の、
最初が、月の光ですから、
つまらなくても、みんなに読まれます。
彼らは、幕末の生まれですから、
青春時代は、明治維新と同じです。
仮面の道化師の、踊りや歌を楽しみながら、
窓の外の、更けゆく月を、眺めています。
ベルガモの、たぶん、新しい市街地です。
ビアニストの名前を、探そうとすると、
知らんところに飛ばされたので、面倒臭い。
演奏者不明にして置きます。
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