優しい魂よ 1866 エンツォ・デ・ムーロ・ロマント

 
     【Spirto gentil】 優しい魂よ
       Gaetano Donizetti(ドニゼッティ)の
      La Favorite ラ・ファボリータ(愛人)の
      第4幕のFernandoフェルナンドのアリア
 
     テノール : Enzo de Muro Lomanto
          エンツォ・デ・ムーロ・ロマント
 
       ***          *** 
 
Spirto gentil,
ne' sogni miei
brillasti un dì,
ma ti perdei:
fuggi dal cor;
mentita speme,
larve d'amor, larve d'amor,
fuggite insieme,
larve d'amor.
 
A te d'accanto
del genitore scordava
il pianto,
la patria, il ciel...
donna sleal
in tanto amore
segnasti il core
d'onta mortal,
ahimè!
 
 
     19世紀の初めの、江戸時代の、
     まだ、幕末と言えない頃の、作品ですが、
     舞台は、14世紀初めの、室町時代です。
     
     宮廷の権謀と、杓子定規の恋の、
     つまらない筋書きですが、
     ドニゼッティの曲は、
     同時代のベッリーニ( Bellini)と同様に、
     美しいメロディが、満載です。
 
     国王の愛人を、それと知らずに所望して、
     結婚後に、騙(だま)されたと知り、
     嘆き悲しみ、怒る歌。 
     オペラの最後は、
     もう一度、やり直そうと、心に決めますが、
     妻のほうが、悲しみのあまりに、死にます。
 
     エンツォ・デ・ムーロ・ロマントという
     テノーレ・リリコ tenore lirico は、
     とても聞きやすい声です。
 
     このアリアは、
     たくさんのテノールが、歌っていますが、
     この録音は古く、音が痩せています。
 
     それでも、現代の歌手に、負けません。
 
     1952年に、亡くなりましたので、
     わたしは、聞いた覚えが、ありませんが、
     この声は、ただ者でない。
 
     マフィアの親分に、気に入られたと、
     思います。
     ホモだったのかしら…
     
     どのような人生であったかと、
     ちっとも、インターネットに
     出て来ない理由が、わかりません。
 
     49才で死んだのは、心臓病かしら。
     写真の感じでは、太り過ぎです。
 
     死因が、わからないのも、
     現代なら、怪訝(けげん)ですが、
     わたしの子供の頃は、日本でも、
     死因を口にするのは、不謹慎でした。
 
     De Muro というテノールが、
     もう一人いましたので、
     名前の後ろに、Lomanto を付けて、
     区別したそうです。
     
 
     
 
    

精神医療の廃止とコンピュータ

進化論や精神医学などの、 ロマン主義による社会や心の学説を否定して、 精神医療と精神科と精神病院の廃止を、 主張します。

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