葡萄の咲き残りです。
ほとんどの房は、すでに、結実していましたので、
まだ、蕾(つぼみ)の残っているのを、探しました。
花弁や内花被片を、花びらと言いますが、
花びらの全部を纏めて、花冠(かかん)と言います。
合弁花だけでなく、離弁花でも、花冠です。
冠(かんむり)は、帽子みたいな奴ですが、
蕾(つぼみ)を見れば、わかるように、
雄しべや雌しべを、保護しています。
花冠が、
帽子のてっぺんから、花びらの枚数に、開いた時に、
まだ、花びらの根元が、
花托(かたく)に、くっついているのが、
普通の花です。
くたびれると、根元が、花托から離れて、
花びらが散ります。
花托の中に、子房が埋没している植物の種類もあれば、
花托の上に、載っている種類もあります。
花びらは、花托にくっついていますから、
種(しゅ)により、
子房の上に、花びらがくっついていたり、
子房の下に、くっついていたりします。
葡萄の花冠は、帽子のてっぺんから裂けずに、
根元から、外側に巻き上がるように、5枚に裂けて、
帽子を脱ぐように、花托から離れます。
雌しべと雄しべが、
内側から、花冠を押し上げているのですが、
花冠が取れると、5本の雄しべと、1本の雌しべが、
現れます。
雄しべが落ちる頃に、雌しべの根元の子房は、
すでに、蕾(つぼみ)くらいに、膨らんでいます。
花柄(かへい)の先の、花冠の蕾(つぼみ)は、
下がすぼまり、上が太い形です。
受粉後の、膨らんだ子房の先には、
雌しべの、御用済みの柱頭が、突き出しています。
写真の花序は、
一部が、すでに実になり、一部が、まだ蕾です。
真ん中の一番下に、小さな房が写っていますが、
全部、蕾です。
花冠が、地面に落ちずに、房に、へばり付いていると、
サビ果や、灰色カビ病を、誘発しそうなので、
ブドウの花冠を、インターネットで検索すると、
花冠取り器の広告が、いっぱい出て来ました。
農作業の手間が、増えそうで、
見るだけでも、ぞっとしませんか。
花冠って、corolla(カローラ)ですけれど、
日本の乗用自動車は、どうして花冠なのかしら。
花托は、receptacle、thalamus、torus などを、
よく使いますけれど、
植物形態学では、receptacle でしょう。
容器の意味。
thalamus は、視床と同じで、
女性の部屋や寝室を言いますから、大奥です。
turus は、ギリシャ・ローマ建築の柱の根元を、
ドーナツ状に巻いた飾りの形。
花托が子房を、取り巻いている…
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