プラタナス 1777 社会の免疫機能のような

鈴懸(すずかけ)の木ですが、
わたしは、上海の並木を、思い出します。
これ一点張りですから。
 
この木は、東京大学医学図書館に植わっていて、
ヒポクラテスの木と、紹介されていました。
 
緒方富雄という偉い先生が、
館長をしていましたので、
退任した後に、この木を植えたそうです。
 
古代ギリシャのヒポクラテスが、
プラタナスの木陰で、医学を教えたという木の、
子孫が、今も植わっているとか。
 
その種(たね)から育てた木です。
 
血清学や医学史の専門家は、
血統にうるさいのでしょうか。
 
緒方洪庵のひ孫ですから、
生まれた時から、洪庵の子孫と言われて、
うんざりしていたのかも、知れません。
 
定年退官して、肩の荷が下りたのでしょう。
自分の身の上を、懐かしむことが、できました。
 
緒方洪庵は、蘭学者ですが、
大阪の、西洋医学のお医者さんでした。 
 
オランダから、医学だけでなく、西洋を知るって、
日本は、綱渡りをしましたが、
オランダを選んだのは、正解でした。
 
わたしの、オランダの印象は、
スーダンのディンカ民族と並び、
世界一長身の民族です。
 
ディンカ人もそうですが、
オランダ人も、エステティックに凝る文化で、
足の長さや身長や美貌が、自慢です。
スケベなの。
 
意図的に品種改良をするように、
自分を作ろうとした人工的な民族です。
エステティックに、端的に現われていますが、
科学技術立国のオランダが、
徳川政権に指名されました。
 
現代の石油に関する技術は、
アメリカ合衆国とオランダとノルウェーに、
代表されますが、欧米民族の中で、
日本を、最も嫌(きら)っているのも、
オランダ人です。
 
たぶん、科学技術の、現金な運用により、
香港やシンガポールの、町や国のように、
実用本位の共同体として、纏(まと)められました。
 
中世や近世の、キリスト教の騎士団も、
そうでしたが、
近代のオランダは、スペインやポルトガルや
イングランドやフランスなどとの、
経済権益を競う戦争により、
合理化された権力の構造が、
民族の骨格を作りました。
 
国家や民族や社会の意味が、
日本のような、土着の農耕民族とは、全然違います。
権力と階級の、建築物のような、構造やデザインが、
民族の性格なの。
 
草のように、土に埋まった種(たね)が、
芽や根を出して、生えて来たので、ありません。
日本民族とオランダ民族は、違うでしょう? 
 
インドネシアのオランダ人は、
奴隷制に近い植民地支配を、経営していましたが、
日本に奪われたので、日本人を憎んでいます。
 
インドネシアを占領しても、
日本は、戦争に負けましたので、
ちっとも、利益がありませんでした。
 
奴隷制や植民地支配から、
日本が、解放する結果になりました。
 
石油の仕事で、よく出会うのは、
英米人と、ノルウェー人と、オランダ人です。
足の長いオランダの技術者を見ると、
エステティックと論理と人殺しと科学技術とお金の、
悲惨な関係が、
否(いや)が応(おう)でも、わかります。
 
ダックスフンドのようなものかしら。
日本人のことを、あほの精神障害と、思っています。
 
徳川政権や緒方洪庵などは、オランダを選びました。
こいつとやって行くのが、一番うまい結果になると、
踏みました。
アメリカ合衆国やフランスやイギリスや
ロシアや中国も、ありましたが、
わたしも、たぶん、オランダを選んだでしょう。
 
徳川政権は、もちろん、軍事政権ですから、
人殺し主義や科学技術立国が、
一番わかりやすかったと、思います。
シリアイラクのイスラム国と、
交渉するようなものかしら。
単純明快で、よろしい。
 
イスラム国は、古代の遺跡を、
壊しているそうですから、
与(くみ)し易(やす)い。
 
緒方洪庵は、種痘が評価されて、
東京に招聘(しょうへい)されましたが、
大阪を後(あと)にする時の歌が、洒落ています。
 
寄る辺ぞと 思ひしものを 難波潟
    葦のかりねと なりにけるかな
 
最後の蹴るが、なかなかのものです。
 
百人一首の、
皇嘉門院別当(こうかもんいんべっとう)の、
 
難波江の 芦のかりねの ひとよゆゑ
    みをつくしてや 恋ひわたるべき
 
を、踏まえているのでしょう。
男と女で、これだけ違う、というところを、
見せ付けました。
 
ひとよは、一夜と一節(ひとよ)を、掛けています。
一節は、節と節の間の、長さのことで、葦は短い。
かりねは、仮寝と雁寝と刈根を、掛けています。
刈根は、葦の切り株ですが、
わたしは、足切りを思い出します。
 
緒方洪庵は、東京に引っ越した翌年に、
血を吐いて、死にました。
結核という噂(うわさ)は、ありませんでしたので、
肺癌と推測する人もいますが、
大動脈瘤の破裂でないか、という気もします。
 
生まれた時から、病弱で、
勉強や医業にも、差し障るぐらいでしたのに、
東京で、しんどい目をしたので、死んだのでしょう。
生前から、自分の病気を、特定できなかったのは、
あほかも知れません。
 
まだ江戸時代でしたので、
X線写真のできる35年前でした。
 
人間は、あほのほうが得ですが、
みんなと一緒のことが、出来なければ、
虐(いじ)められて、間引かれます。
 
社会の免疫機能が、
精神だけでなく、体の病気の、敵です。
 
当たり前ですが、
免疫のように、殺し合いとして知覚する機能が、
生まれつきの、変更不能の脳の器質に、
現れています。
  
     ***          *** 
 
精神の病気の症状は、これこれであると、書けば、
世間の人は、弱い者を見つけて、
その通りに、捏(でっ)ち上げます。
 
弱い奴を、虐(いじ)め殺す口実が、
精神の病気の、症状なの。
精神科医が、正当性を保証してくれるので、嬉しい。
 
だれだれが、これこれの事を、
言ったり行なったりするので、
みんなが迷惑していると、嘘をつきます。
 
みんなが、そう言えば、
だれだれは、精神の病気であると、
精神科医が診断します。
 
それは、順番が違う。
みんなが、言っていないのに、
精神科医が、最初に、捏(でっ)ち上げました。
精神の病気の症状は、これこれであると。
 
流行文化を作るのと、同じですから、
当たれば、弱い者が、その通りの症状を出すように、
世の中が、変わります。
 
性別違和や性転換が、そうですし、
その前は、リストカットや拒食症でした。
 
そのような症状の出し方が、流行するのは、
良いことなのかしら。
 
統合失調症の陽性症状や、鬱病の自殺などを、
拒食症や性転換のほうに、誘導できれば、
症状が軽くなったと、喜ぶべきなのかしら。
 
現実は、精神症状を出さなかった人たちが、
手首を切ったり、食事を拒否したり、
性転換を望んだり、するようになりましたので、
1970年代から、精神医療が病気を作っていると、
批判されるようになりました。
 
リストカットや拒食や性転換が、
流行していなかった時代に、
この人たちは、どうしていたのかしら。
 
一番多いのは、鬱病の症状でしたけれど、
もっと前は、統合失調症でしたし、
さらに前は、知的障害でした。
 
戦争がありましたので、
流行の移り変わりが、日本人には、よく見えません。
 
欧米人は、明けても暮れても、
戦争をしていましたので、そのせいで、寿命が短く、
一層、よく見えませんでした。
 
70年間の日本の平和のせいで、
世界で最も良く、精神の病気の、平時の推移を、
観察できるように、なりました。
 
拒食症やリストカットや性転換などから、
鬱病や統合失調症や知的障害のように、
病気が進みますが、
癲癇のように、生まれつきの素質が、
現れて来ただけかも知れません。
 
 
 
 
 
 

精神医療の廃止とコンピュータ

進化論や精神医学などの、 ロマン主義による社会や心の学説を否定して、 精神医療と精神科と精神病院の廃止を、 主張します。

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