去年(2014年)の年末の、京都東福寺の三門です。
禅宗様式の伽藍の、標準的な規格ですが、
15世紀の初めですので、国宝になっています。
鎌倉時代や室町時代の、禅宗の建物は、
よく燃えましたので、あまり残っていません。
僧兵の根拠地になりましたから、
戦争の時に、真っ先に狙われました。
鎌倉の建長寺の三門も、並べて置きます。
これは、18世紀の再建ですので、明らかに華奢です。
太い柱を、調達できなかったのでしょうか。
京都のお寺に比べて、田舎の鎌倉は、
少ししか、荘園を持っていませんでした。
鎌倉政府の財政基盤が、ひ弱でしたので、
まともな柱も、調達できない。
江戸時代の再建ですので、
荘園の栄華は、夢のまた夢。
鎌倉のお寺は、お金がなかった。
ついでに、東京大学工学部8号館の、
似たような建物を、並べて置きます。
こっちのほうが、まだ、しっかりしていますが、
地震が来たら、どうなるかは、知らん。
阪神大震災みたいに、1階がぺしゃんこになれば、
設計した人は、どこに隠れるのでしょうか。
東福寺の三門の柱の下に、
どうして、四角い穴が空いているのかって、
いろいろと、言われていますが、
見た感じでは、桁(けた)が入っていたと、
思います。
こんな所に、桁を差し込んでいると、
かえって弱いって、文句が出たはずです。
わざわざ、鋸(のこぎり)で切り、
桁を抜いたのでは?
戦争の時に、火をつけられるしね。
昔の禅宗の寺院と、今の大学は、
似たような役割でしょう?
真っ先に、原子爆弾をぶち込まれます。
箸にも棒にも懸からん極楽蜻蛉(とんぼ)かな、
ここの大学。
レインボーブリッジと台場の、設計を見れば、
よくわかります。
戦争の標的ばかりを、作っとる。
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