ポプラとセンダン 1690 汎用性のための、役割分担

近所の公園ですけれど、
紅葉(もみじ)は終わり、枯葉が積もるばかり。
 
右端の2本の、細長い冬枯れの樹形は、
ヨーロッパ黒ポプラの、人為的な典型ですが、
雄株です。
 
品種改良により、箒(ほうき)型を作りましたので、
雄株ばかりを、接穂(つぎほ)として、
接ぎ木します。
樹形を維持するために、生殖させません。
 
樹皮の、ちっとも白っぽくないポプラの個体を、
黒ポプラと言いますが、
ポプラ属 Populus を含めて、
ヤナギ科 Salicaceae は、簡単に交雑します。
 
多数の種(しゅ)に、分類されるのは、
土壌や気象や、周囲の植物相などにより、
特定の遺伝的形質しか、生き残れませんので、
自然条件に適応して、形態が安定するからです。
 
ヤナギ科は、水辺の樹木ですが、雌雄異株で、
性別により、形の見てくれが、かなり違います。
 
人間が、移動させると、
生理的に、簡単に交雑します。
人間の手が入らなければ、
生態的に、交雑の機会が少なく、
交雑しても、上手(うま)く育ちません。
 
箒(ほうき)って、あの細長い形よりも、
もっと、幅広のほうが、よく使われますから、
ややこしい名前です。
細長いのを、箒ポプラと言います。
 
写真の中ほどの、背の高い、横広がりの樹形は、
改良ポプラや、カロリナポプラなどと、
言われるやつと、同じですが、
黒ポプラと白ポプラの、雑種です。
 
アメリカ合衆国南部の、
湿地帯の植樹用に、作られた品種を、
雨の多い日本が、輸入して、
街路樹として、全国に普及させました。
 
これは、日本の在来種と、簡単に交雑します。
 
雌株は、花の季節に、綿毛を飛ばしますので、
街路樹にすると、
道端の家は、えらい目に遭(あ)います。
 
そこで、やはり雄株を植えますが、
日本の自然の、白ポプラの、
ドロノキやヤマナラシの、雌株に、
ちょっかいを出して、簡単に繁殖しますから、
空き地や公園に、勝手に自生しているポプラの、
素性(すじょう)は、わかりません。
 
箒型の黒ポプラが、
日本の白ポプラと、交雑しないとも、限りません。
 
写真の中ほどの、背の高いポプラは、
若い枝の樹皮が、白く、
改良ポプラなのか、ドロノキやヤマナラシなのかは、
よくわかりませんが、雌株でした。
 
遠くの、たくさんの横広がりの、冬枯れの樹木は、
半数以上が、栴檀(せんだん)ですが、
これも、東京から西ですと、
空き地に、勝手に生えますから、
公園の中と言えども、
植栽されたものとは、限りません。
 
         ***          ***
 
神経が、手を伸ばして、枝分かれをするのと、
化学物質が組み合わさり、
特定の形が組み上がるのとは、
似たような意味ですが、
脳みそは、両方をやっています。
 
特定の場所の、特定の神経や化学物質に、
特定の意味や機能が、固定されると、
物体と言われる事実が、変化しなくなり、
心が変更不能になります。
 
コンピュータのマイコンチップの中の、
電気部品や配線を見れば、わかるように、
特定のプログラムだけを、実行するのでなく、
ある程度の汎用性があり、融通が効きます。
 
人間の脳みそも、そうなの。
特定の場所の、
特定の神経の枝分かれや、化学物質の組み合わせに、
汎用性が、あるはずなのに、
精神の病気では、融通が効かなくなり、
特定の神経や化学物質という物体が、
いつも、これこれの特定の意味でなければ、
いけない、というふうに、固定されてしまいます。
 
汎用性を維持しているプログラムが、
壊れたのかしら。
それとも、
そのプログラムを実行している神経や化学物質が、
壊れたのかしら。
 
汎用性って、
判断するにあたり、具体的な事実や価値を、
選びませんが、
何にでも、使えるようにするための、工夫を、
脳みその中の、神経や化学物質が、分担しています。
 
コンピュータが、そうなっているでしょう?
今の子は、小学校で、コンピュータの使い方を習い、
中学校へ行くと、
コンピュータの、機械やプログラムの、
作り方を習うはずですから、
義務教育を終えた頃には、
自分でコンピュータを作り、
使えるようになっていると、思います。
 
総理大臣のような劣等生には、難しいけれど、
筆記算や算盤(そろばん)ぐらいは、
できるはずです。
 
足し算を、筆記や算盤により、演算するときに、
繰り上がるのを、頭で覚えて置きますから、
ノートや算盤と、脳みそとで、
役割を分担しています。
 
どのような数字の足し算でも、
役割の分担は、だいたい同じですから、
汎用性があると共に、
その汎用性を維持するために、
機能を分担しています。
 
帳簿の計算って、やり繰りをすると、言うように、
少ない神経の枝分かれや、算盤の玉を使い、
たくさんの枝分かれの判断を、実行します。
 
脳みその神経や化学物質にも、
やり繰りをするための、機能の分担がありますが、
精神の病気の人は、
どれかが、やられている可能性が、高い。
神経って、ストレスが懸かると、すぐに壊れます。
 
その異常は、性別の文化のような、
具体的な判断の中身の、特定の種類でなく、
汎用性を維持するための、やり繰りに必要な、
分担された役割の、何かがイカレている、
という意味です。
 
性同一性障害の原因を探る時に、
この違いを理解していなければ、
脳みそのどこかの、性別の機能が、
男女逆転している、などと、
言い出すかも知れません。
 
性転換をする人には、
コンピュータの玄人(くろうと)が、
たくさんいますので、
その人たちを、問い詰めて、白状させて下さい。
 
 
 
 
 
 

精神医療の廃止とコンピュータ

進化論や精神医学などの、 ロマン主義による社会や心の学説を否定して、 精神医療と精神科と精神病院の廃止を、 主張します。

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