先週と今週のクヌギ 1502 

 
先週と今週の、櫟(くぬぎ)。
 
春に、雌花(めばな)が受粉して、
どんぐりと言われる果実が、大きく熟すのは、翌年の秋です。
 
櫟(くぬぎ)は、
雌雄同株(しゆうどうしゅ)ですが、雌雄異花です。
 
雌花(めばな)は、
どんぐりのように、葉の根元(ねもと)の枝に、
疎(まば)らに付き、
雄花(おばな)は、尾状(びじょう)に、垂れ下がります。
 
去年の枯葉だけでなく、
雌花の名残(なごり)の、まだ大きくならない子房が、
枝に付いています。
 
枯れた雌しべが残っていますから、わかります。
この雌しべは、今年の夏や秋にも、
緑色の小さなどんぐりや、茶色の大きなどんぐりの、先っちょに、
残っています。
 
現在は、一斉に、
夥(おびただ)しい雄花(おばな)の花序が、垂れ下がり、
新葉(しんよう)が開き、光に輝いています。
ようやく、去年の雌花の子房が、小さな緑色に、色づき始めます。
 
染井吉野の開花や、若葉の展開と、ほぼ同じ季節ですが、
都会の人は、先週の枯葉や、去年の雌花の子房を、知りません。
 
それどころか、櫟(くぬぎ)を知らないかも。
 
わたしの若いころは、
竈(かまど)に、薪(まき)をくべて、御飯を炊き、
冬は、炭をいこして、
家庭の団欒(だんらん)は、みんなで、火鉢を囲みました。
 
第二次世界大戦後の、都会の真ん中でも、そうでした。
櫟(くぬぎ)を見れば、薪(まき)や炭を、思い出します。
 
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精神医療の廃止とコンピュータ

進化論や精神医学などの、 ロマン主義による社会や心の学説を否定して、 精神医療と精神科と精神病院の廃止を、 主張します。

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