ケマンソウ科の紫華鬘(むらさきけまん)が、
桜の根元(ねもと)に、生(は)えていました。
昔、梶井基次郎という小説家は、
桜の木の下に、死体が埋まっていると、書きましたが、
檸檬(れもん)という小説の中では、
書店の本棚に、爆弾のように檸檬を置き、立ち去った、
と書いていました。
昔の小説家は、現代の漫画家と同じですから、変態です。
檸檬を丸ごと、埋めても、爆発もしなければ、芽も出ません。
ちゃんと、種(たね)を洗い、
春化処理をしてから、撒(ま)かなければいけません。
死体を埋めても、子供が生まれるわけがないのに…
性転換を見ていると、そう思います。
ケマンって、毒薬を思い出すように、最近の遺伝子の分類では、
ケマンソウ科は、ケシ科の中に含まれます。
化学物質は、
魔女が、薬草や蜥蜴(とかげ)の丸焼きから、作りました。
わたしは、植物や動物を、お薬として、
飲んだり食べたりする考え方が、大好きです。
石器時代の人たちも、人間の体を、お薬として、食べていました。
優れた人間を食べれば、優れた魂が、乗り移りましたから、
共食いをするのは、優れた人たちの、仕来りでした。
現代の、社会の底辺の人たちは、その子孫ですから、
けっして、生まれつきが、劣っているのでありません。
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