小栴檀草(こせんだんぐさ)の種子は、
代表的なひっつき虫の一つです。
ひっつき虫の中では、一番きれいと思いますが、
女の子みたいにエステティックで、すみません。
真ん中の、黒い花火のような、キク科の帰化植物です。
夕方の5時頃ですので、これ以上の写りは、期待できません。
栴檀草は、栴檀の木の複葉に似ている、という和名ですが、
全然、似ていないので、話のタネにもなりません。
二股に分かれた種子の先っちょを、よく見ると、
返しや戻りと言われるバーブ barb が、付いています。
鎮静剤や麻酔薬のバルビツールや、重量挙げのバーベルなどと、
同じ語源です。
ほんとは、種子でなく、痩果(そうか)ですが…
キク科は、蒲公英(たんぽぽ)のように、
頭状花(とうじょうか)ですので、
痩果の集合果が、稔(みの)ります。
四股(よつまた)や五股(いつまた)もありますが、
いちおう、Y字型の黒い棒に見えるのが、一つ一つの痩果です。
一個の痩果の中に、一個の種子が入っています。
果皮と種皮は、密着して、分離できません。
果実の分類は、便宜的ですが、
どうせ、人間の認識能力は、ロマンティックな時代に、
便宜的でなければ、先天的に変更不能とされましたから、
くそったれでした。
経験的な便宜を、数学や物理学や宗教のように信じるのは、
精神の病気ですが、みんなと同じ病気でしたら、健常と言われます。
先天的に変更不能であるのは、証明されません。
経験的に変更困難であるだけです。
パンストを履く人は、
ひっつき虫のある秋の野原(のはら)に、踏み込めませんが、
最近は、犬のうんこがなくなりましたので、
ズボンでしたら、へっちゃらです。
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