中生代に、メタセコイアは、いわば、樹木の横綱でしたが、
白亜期の終わりに、恐竜と一緒に、滅びました。
今は、曙杉(あけぼのすぎ)と言う人も、ほとんどいません。
現在の石炭を作った古生代の樹木は、
石炭紀の羊歯(しだ)植物でした。
羊歯(しだ)は、葉っぱの胞子が、風に飛ばされるので、
葉っぱのある羊歯の本体と、胞子とが、離れ離れになります。
種子植物は、胞子のできる葉っぱの中で、胞子が成長して、
配偶子を作りますが、
羊歯植物は、風に飛ばされた胞子が、地面に落ちて、芽を出し、
前葉体と言われる個体を作ります。
前葉体に、造卵器と造精器ができて、卵子と精子が作られますので、
羊歯(しだ)の前葉体は、配偶体と言われます。
精子が、造卵器の中の卵子の所まで、泳いで行きますから、
水がなければ、いけません。
古生代の石炭紀は、空気が湿っていましたので、
羊歯が繁茂しました。
10mを超える羊歯の樹木が、地表を覆っていたそうです。
中生代になると、空気が乾燥しましたので、羊歯は衰え、
裸子植物が繁栄しました。
落羽松(らくうしょう)や曙杉(あけぼのすぎ)などは、
中生代の裸子植物ですが、恐竜に食べられたのかしら。
巨大な隕石が落ちた、と言う人もいます。
恐竜と一緒に、絶滅したはずですが、
1945年に、四川省で生き残っているのが、見つかりました。
メタセコイアは生き残ったけれど、
毛沢東の長征に、引っ張られて行った人たちは、みんな死にました。
ラクウショウ属 Taxodium は、3種が生き残り、
メタセコイア属 Metasequoia は、1種だけしか、
生き残りませんでた。
落羽松(らくうしょう)は、沼杉(ぬますぎ)と言われるように、
水辺に育ち、気根を発達させました。
地面が、水に浸かっても、気根を出して、呼吸をしました。
メタセコイアは、四川省の磨刀渓村に、生き残り、
水杉(しゅいしゃん)と呼ばれていました。
中生代も、現代に比べて、まだ空気が湿っていたようです。
落羽松(らくうしょう)の葉は、互生で、メタセコイアは対生です。
いずれも、大きくなり、個人の庭には、無理かも知れませんが、
針葉樹なのに、葉が優しく、親しみやすく、
公園樹として、よく利用されます。
雌雄同株(しゆうどうしゅ)ですが、
毬果(きゅうか)になる雌花序と、尾状の雄花序があり、
2月に咲きます。
花びらがないので、蕾(つぼみ)と言うのも、変ですが、
雄花序は、今頃から、垂れ下がります。
落葉して、冬枯れの木に、花が咲きます。
ぼけた写真で、すみません。
夕方しか、時間がないので、手ぶれします。
ストロボを使うと、変な感じになるでしょう?
三脚なら、良いかも知れませんが、鉄や足は重く、
無風って、めったにありませんから、被写体ぶれになりそう。
レンズの口径が大きければ、良いのですけれど、
たばこサイズや名刺サイズの、軽いカメラや携帯って、
安もんのレンズしか、付いていません。
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