夢 1234 シャーンドル・ラカトシュ

 
     【夢】 Reverie
     バイオリン : Sandor Lakatos シャーンドル・ラカトシュ
 
          ※ バイオリンの演奏だけです。
            歌はありません。
 
        ***          ***
 
     
     シャーンドル・ラカトシュは、
     家族で楽団を作っています。
     ジプシーの演奏者は、たいてい、そうです。
     踊り子や歌手も、家族や一族で、賄(まかな)います。
 
     死ぬまで、演奏旅行に明け暮れますので、
     世界中の、昔の芸能人の生活様式と、同じです。
 
     日本の芸能人も、昔は、家族や一族で、
     旅から旅への人生でした。
 
     芸能人は、世界中で、旅芸人が普通でした。
     さもなければ、やくざの端っぺたでしたから、
     日本では、旅芸人であろうが、やくざであろうが、
     芸能人は、河原乞食と言われました。
 
     能や歌舞伎のように、
     権力者の贔屓(ひいき)にあずかり、
     成功した例は、非常に稀(まれ)でしたけれど、
     世襲ですので、よそ者は、紛れ込めませんでした。
 
     ヨーロッパの、オペラやバレエは、
     世襲でありませんでしたけれど、 
     オペラは、ホモかマフィアかユダヤかと、
     言われていました。
     今でも、そうかも知れません。
 
     最近の芸能人は、お金が貯まると、家を買いますので、
     旅をしません。
     家族や一族での、芸能活動もなくなり、
     一人だけで、興行会社に就職します。
 
     芸能って、歓楽街のやくざが仕切っていましたので、
     やくざに就職するのでなければ、
     一族が纏(まと)まり、旅から旅への、
     放浪の人生にならざるを、得ませんでした。
 
     世界中が、そうでしたから、
     ジプシーって、ただの旅芸人と、どう違うのかと、
     疑問になります。
      
     シャーンドル・ラカトシュは、
     代々、名跡(みょうせき)を受け継ぐそうで、
     この人は6代目です。
     
     ジプシーには、バイオリンの上手(うま)い人が、
     一杯いますが、
     大手の興行会社や音楽会社の、商業ルートに乗りません。
     
     昔は、居住や職業の自由がありませんでしたから、
     お金が出来ても、権力者の許可がなければ、
     町に住めませんでした。
     同業者の許可がなければ、営業もできません。
 
     農業は、土地や牧草地の、所有や使用に、
     世界中、どこでも、権利を入手しなければいけませんが、
     ジプシーに譲る人は、誰もいませんでした。
 
     町や農地や牧草地って、
     民族によって、縄張りが決まっています。
     戦争によって、血と命を犠牲にして、
     現在の縄張りを、獲得しました。
 
     ジプシーのようなよそ者に、
     おいそれと、分けてあげる余地は、ありません。
 
     個人の所有だけでなく、民族の歴史的な所有なの。
     多民族社会は、一触即発の複雑さです。
 
     何百年も、芸能や売春などの、
     乞食や放浪の生活が続きましたから、
     ジプシーの人たちは、
     今も、他民族と一緒の生活を、嫌(きら)います。
 
     日本で言うところの、
     被差別部落の人たちが、部落に居着くことも許されずに、
     放浪をしたようなものです。
 
     それぞれの民族に、最も底辺の人たちがいましたから、
     たくさんの民族の、混血かも知れません。
 
     日本では、昔の被差別部落に、
     今は、韓国朝鮮の人たちが、おおぜいで暮らしています。
 
     ジプシーって、性転換をする人が、多いのかしら。
 
     去勢歌手のカストラートは、
     教会に匿(かくま)われていたのでなく、
     日本の神社仏閣の縁日(えんにち)を仕切るテキ屋や、
     インドの寺院に宿るヒジュラのように、
     やくざに支配されていたようです。
     
     日本でも、生まれ育ちの貧しい人たちは、
     娘さんに、三味線やピアノを習わせましたが、
     芸能人って、幇間(ほうかん)みたいに、便利でした。
 
     この曲は、
     シャーンドル・ラカトシュが、作曲したそうです。
     アメリカ合衆国の、映画音楽の雰囲気ですけれど、
     わたしは、こういう甘いのが、大好きです。
 
     川端康成の、伊豆の踊子を、思い出します。
 
 
     
 

精神医療の廃止とコンピュータ

進化論や精神医学などの、 ロマン主義による社会や心の学説を否定して、 精神医療と精神科と精神病院の廃止を、 主張します。

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