サネカヅラ 1052

実葛(さねかづら)は、8月(がつ)に咲(さ)きますけれど、
モクレン科(か)ですから、
見応(みごた)えのある花(はな)です。
 
直径(ちょっけい)は、1.5cmぐらいしかありません。
小(ちい)さくても、
雌(め)しべが、丸出(まるだ)しで、エッチです。
 
モクレン科(か)って、
花(はな)の構造(こうぞう)が、原始的(げんしてき)なの。
離生(りせい)の多心皮(たしんぴ)が、
螺旋状(らせんじょう)に配列(はいれつ)します。
 
写真(しゃしん)の赤(あか)い集合果(しゅうごうか)に、
雌(め)しべの付(つ)き方(かた)が、現(あらわ)れています。
 
一本(いっぽん)の雌(め)しべの離生心皮(りせいしんぴ)から、
一(ひと)つの丸(まる)い果実(かじつ)ができます。
多心皮(たしんぴ)ですので、
たくさんの果実(かじつ)が集(あつ)まり、
全体(ぜんたい)で、
一(ひと)つの集合果(しゅうごうか)と、言(い)われます。
 
心皮(しんぴ)って、
胚珠(はいしゅ)の着(つ)く大胞子葉(だいほうしよう)が、
変形(へんけい)したものです。
 
花(はな)は、泰山木(たいさんぼく)の系統(けいとう)の、
甘(あま)い香(かお)りですけれど、
小(ちい)さいので微(かす)かです。
 
昔(むかし)は、茎(くき)の粘液(ねんえき)を使(つか)い、
髪(かみ)を整(ととの)えました。
 
美男葛(びなんかづら)とも、言(い)われますが、
第二次世界大戦(だいにじせかいたいせん)くらいまでは、
五味子(ごみし)のほうが、
よく使(つか)われられていた名前(なまえ)かもしれません。
 
干葡萄(ほしぶどう)みたいにした果実(かじつ)を、
漢方薬(かんぽうやく)として使(つか)います。
迷信(めいしん)です。
 
蔓性(つるせい)ですけれど、
数(すう)mの高(たか)さに、巻(ま)き付(つ)きます。
 
 
     名(な)にし負(お)はば
 
              逢坂山(あふさかやま)の さねかづら
 
          人(ひと)に知(し)られで くるよしもがな
 
 
                藤原定方(ふじわらのさだかた)
                  後撰和歌集(ごせんわかしゅう)
                  百人一首(ひゃくにんいっしゅ)
 
 
くるよしもがなは、
手繰(たぐ)る方法(ほうほう)があれば良(よ)いのに…
人知(ひとし)れず、娘(むすめ)をものにしたいと、
 
      
 
 
 

精神医療の廃止とコンピュータ

進化論や精神医学などの、 ロマン主義による社会や心の学説を否定して、 精神医療と精神科と精神病院の廃止を、 主張します。

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