ヤマボウシ 807 ジェンダー・アイデンティティ

日本に自生する山法師(やまぼうし)のほうが、
アメリカの花水木(はなみずき)よりも、
涼しそうで良い、と思うのですが…
 
山法師って、5月末から6月ですけれど、
わたしの感じでは、爽(さわ)やかな5月の木。
 
 
 
GID(性同一性障害)の gender identity(性同一性) について、
わたしは、健常な gender identity なんて、ない、
と書きましたが、異論のある人が少なくありません。
  
健常な gender identity って、
部分的な自己同一性が、ある、っていう意味ですけれど、
identity(自己同一性) って、
意識を、自我に統一する脳の機能を言いますので、
部分的な統一って、変(へん)な言い方です。
 
一つに統一されているから、自我って言います。
性別に関してのみの、部分的な自我って、あるのかしら。
 
一つに統一された自我でなく、
部分に分割されたまま、一つになれない精神状態を、
解離と言います。
そのせいで、生活に支障をきたしていれば、解離性障害ってことね。
ざっくばらんに言うと、昔のヒステリーです。
 
性別に関してのみの、限定版の自我って、あります?
健常な gender identity(性同一性)って、ないと思いますけれど…
 
もう一つ、identity には、
自分がどこの誰かを、他人に対して、自分で証明するための、
根拠のような意味があります。
 
日本って、昔から戸籍制度のある国ですから、
自分が、どこの誰かって、戸籍を示せば、証明したことになります。
 
欧米は、大陸ですから、民族移動ばかりの、多民族社会です。
隣りから、異民族が、次から次へと、押し寄せて来ますので、
周囲の状況を見て、適当に移動しなければ、仕方ありません。
ここは、自分の土地だと言って、頑張っていたのでは、
命が無くなります。
融通を効かせて、住みやすい所に移動するのが、人生です。
 
役所を持って歩くわけに行きませんから、戸籍制度はありません。
自分がどこの馬の骨か、どうやって証明します?
アイデンティティって、
どこの誰かを証明する手立てのことなんです。
 
たいていは、
顔や体の見てくれや、服装や、言葉や、技術などによって、
自分は、こういう者であると、証明します。
 
その地方や、その時代の、動かしがたい具体的な文化の内容に、
相乗りしなければ、仕方ありません。
偏見や先入観に乗じて、自分は、これこれの人間であると、
他人に思い込ませたり、自分で思い込んだりします。
 
そうして、信じられた文化的な自分ってのを、
アイデンティティと言います。
 
顔や体の見てくれによって、
これこれならば、これこれの人格や出自であると、
判断する文化があるのなら、
その顔や体の見てくれも、文化のようなものです。
エステティックな判断ね。
 
古代ギリシャやローマの彫像や、コリント式やイオニア式の建築や、
フランスやドイツの、
ロマネスク様式やゴシック様式の、寺院や宮殿のようなものです。
見てくれによって、身分や権力などの、動物的な生殖の序列を、
エステティックに判断するって、日本語では、美学と言います。
 
欧米の、最も流行しているアイデンティティの、
常套手段かも知れません。
 
詐欺や人種差別のようなものでして、
戦争の時に、異民族を殺すには、
見てくれによって判断するのが、便利です。
 
フランス革命のマリアンヌや、パリのファッションって、
それですけれど、
見てくれによって発情するのは、動物よりも人間が得意なの。
 
目が良いし、発情期がなくなり、フェロモンを感じなくなり、
年柄年中、性交渉ができるようになりましたから、
GID(性同一性障害)って、目で見て、欲情を催します。
 
     アルコール依存症の人を見れば、わかりますように、
     ふつうは、お酒って、
     たくさん飲むと、気持ちが悪くなるのに、
     アル中(ちゅう)の人は、
     二日酔いの時に、また迎え酒です。
     苦しい時に、またお酒を飲むって、
     どうなっているのかしら。
 
     GIDの人も、
     性欲って、一日もぶっ続けですと、
     飽き飽きするのが、普通なのに、
     来る日も来る日も、心が情欲に濡れていなければ、
     生きて行けません。
 
     発情して、うっとりしている人の精神状態って、
     盛りのついた動物を見れば、わかります。
     うっとりして、あさってになっているのに、
     攻撃的に、他の個体に噛み付きます。
 
     苦しくないのかしらと、思いますけれど、
     子供のいるGID(性同一性障害)の人に聞くと、
     GIDを発症する前に、
     配偶者と、毎日毎日、セックスするのが
     苦しかったと言います。
     それは、正常と思いますが…
 
     一週間にいっぺんなら、大丈夫なのに、
     毎日、愛し合っていたそうです。
     苦しいのに、
     また迎え酒を飲んで、気持ち良くなろうって、
     そんなことをすると、いっぺんにアル中になります。
     当たり前です。
 
     御本人は、お酒や性交渉のことと、思っていますけれど、
     脳味噌の中の、
     色々な種類の神経伝達物質の出し方のことなんです。
 
     それが習慣になって、変更不能になりますから、
     ずーっと、同じような配分と量の、
     神経伝達物質の出し方を維持するために、
     性交渉に代わる何かを探し出さなければいけません。
     長期の麻薬中毒と同じです。
 
     脳味噌の神経細胞って、
     長期の習慣を維持しようとする機能がありまして、
     生物が、生殖や世代交代をしてまで、
     いつまでも、生物であり続けようとするのも、それです。
 
     毎度お馴染みの、いつもの行動や思考のパターンって、
     それを維持しようとするための、
     物体や化学物質の、
     機械的な、あるいは電気や化学の仕組みがあります。
 
     経験的な習慣を、脳の中に固定することを、
     賢いと言ったり、精神の病気と言ったりします。
 
     神経伝達物質の量を、強制的に変えても、
     変化した量を、帳消しにするように機能しますので、
     元の黙阿弥になってしまうの。
 
     異性装をして、異性になった気分になるって、それです。
     下着だけでも、異性の下着を身に着けて、
     うっとりした状態でなければ、
     仕事もできずに、生きていけない気持ちになります。
     お酒がなければ、苦しくなるのと、同じです。
     そのことを、鬱病と、表現する人もいます。
 
     子供のいるGIDって、
     MtF(male to female 男→女)のペニスも、
     FtM(female to male 女→男)のクリストリスも、
     平均サイズよりも、一回り大きい人が、多いの。
     性ホルモン剤が入る前です。
 
     経験的な習慣を変更できなくなるのは、
     好き嫌いの変更が難しいのと、同じですけれど、
     目で見て、悪習になっていることを、理解しなければ、
     手遅れになります。
 
     お酒や麻薬って、自分の行動を知覚できますから、
     依存症になっているって、自覚しやすく、
     自分から、治さなければいけない、と思うことも、
     可能です。
     実際には、入院しないと、自分一人で治せませんけれど、
     治さないといけない、と思うところまでは、
     自分一人で自覚できます。
 
     統合失調症の人は、
     自分の行動を、絶対に正しいと思い込みますから、
     お酒や麻薬のようには、自覚できません。
     これこれの行動や思考と、
     脳の中の、色々な神経伝達物質の状況とが、
     変更不能な関係にあり、
     そのせいで苦しいって、自分ではわかりません。
 
     本人は、自分の苦しみの原因は、
     絶対に正しい思考や行動が、他人に妨害されて、
     実現できないことにある、と確信しています。
 
     統合失調症では、お薬を飲んでもらい、
     行動や思考を抑制して、緊急避難をしますけれど、
     だいたい、2~3週間ぐらい、かかります。
     緊急措置ですので、入院してもらいます。
 
     習慣を変えるのに、
     お薬のように、単刀直入なやり方でも、
     緊急避難だけで、それだけかかります。
 
     脳味噌の神経細胞って、樹状突起の枝分かれの形にして、
     判断の条件を記憶していますから、
     記憶と判断は、同じようなものなの。
 
     判断の条件を枝分かれさせて、記憶している内容って、
     色々な神経伝達物質の出し方や受容の仕方のことです。
     受容体の感度や、化学物質と電気の、変換率とか…
     感度や変換率って、
     細胞の中の部分の大きさを、変更しています。
 
     この変更が、実勢に合わせて、すぐに変更されたり、
     全然、変更されなかったり、
     長期間の実勢にのみ、反応したりします。
     いつもの状態を、頑固に維持するのが、良いのか、
     それとも、
     現状に合わせて、機敏に変化するのが、良いのかを、
     調節しています。
 
     たぶん、フィードバックしているんですよ。
     現在の体の状態を知り、
     どのように体を調節して、どのように動かせば良いかと、
     判断しているの。
 
     現在の体の状態が良ければ、
     いつもの状態を頑固に維持しますけれど、
     長期間の状況が、悪いままでしたら、
     ここらで大胆に変更しようかって、思案しているのかしら。
     現状の善悪を判断するために、
     体の隅々の感覚情報が、
     電気信号として、脳に集まって来ます。
 
     これこれのことを、ちょっとだけ、やってみて、
     体を動かしたり、言葉を喋ったりすると、どうなるかを、
     瀬踏みするように試して、その結果を判断しています。
 
     長距離の情報伝達は、電気で行きますけれど、
     判断は、大脳皮質の皺々の表面や、神経核ってところの、
     化学物質の種類や量を加減して、調節しています。
     その調節の判断の枝分かれが、樹状突起の枝分かれなの。
 
     さらに、その先っちょの、受容体の形の変化ってのも、
     もしかしたら、
     樹状突起の枝分かれと、同じ意味かも知れません。
 
     記憶って、
     判断の条件の枝分かれとして、保存されていますけれど、
     その枝分かれは、
     化学物質の調節のための、条件の枝分かれでして、
     樹状突起の枝分かれも、受容体の形の変化も、
     たぶん、似たような意味と思います。
 
人間って、個体と個体の情報交換が、生物の中で、一番活発です。
情報量から言うと、個体に分かれているのは、見かけだけして、
機能のほうは、サンゴやヒドロゾアの群体のように、
べちゃっとくっついて、
全体で一つのように、分業と協業を行なっています。
 
人間は有性生殖ですけれど、分業と協業が盛んになると、
無性生殖のほうが、便利になるみたいなの。
昆虫でも、蜂や蟻なんか、性別の管理が、社会的です。
性別の管理って、社会性の要(かなめ)ですから、
GID(性同一性障害)って、
もしかしたら、脳の器質に原因となる病変の発見されない種類では、
最も重症の精神の病気かも知れません。
 
脳味噌って、
他の個体や社会との、情報伝達のための臓器とも言えますけれど、
性別が、社会によって管理されなくなった個体は、
自閉せざるを得ません。
 
だって、個体と個体のコミュニケーションって、生殖のためだもん。
本能って言いますけれど、
ダーウィンやフロイトは、生物の原動力や目的と考えましたから、
生殖って、生命の定義みたいなものです。
 
体の病気のせいで、生殖のできない人って、
脳味噌が、
その代わりになるような生き方を、体に命令しますけれど、
GID(性同一性障害)のように、
体は健常なのに、精神の病気のせいで、生殖を拒否する人って、
自分の体を壊すように、命令してしまいます。
 
アル中(ちゅう)の人でしたら、
お酒を飲むという自分の動作を知覚して、
悪い習慣が身についてるので、治さないといけないと、
自覚できますけれど、
統合失調症の人は、何が悪い習慣かを、
自分で、わかりようがありませんから、
初発では、自力で治りたいと思うことって、まずありません。
 
お薬を入れて、
本人の苦しみや悪さを、緊急避難的に回避しなければ
仕方ありません。
でも、それだけでは、
ちょうど良いところに、色々な神経伝達物質の量を調節するのは、
不可能です。
 
お薬は、あくまで、緊急避難だけですから、
目に見えない神経伝達物質の量を、色々と調節するには、
色々と、経験や行動を試してみて、
ちょうど良いところを探さなければ、仕方ありません。
 
悪い習慣がついていますから、
苦しいことについては、変更のために、色々なことをしますけれど、
居心地の良いことについては、
変更しようとすると苦しくなりますから、変更を拒否します。
これでは、八方塞がりですから、くそったれです。
 
気持ちの良いことを、むさぼろうとするから、
規則違反をしてしまうのに…
居心地の良いところに居る習慣がつくと、
津波が来ても、逃げません。
 
これって、ヤク中(ちゅう)やアル中(ちゅう)と、
似たようなもんです。
麻薬やお酒を飲むってことを、自分で知覚できれば、
治ろうとする気持ちも生まれますけれど、
統合失調症にように、何が悪いのかが、目に見えなければ、
厄介です。
 
GID(性同一性障害)は、
統合失調症に、大変よく似ていますけれど、
性転換を良いこととする運動が、災いの元になっています。
これを良いと思っていたのでは、習慣を変更できません。
心の性別がうんぬんってのは、その根拠でしょう?
 
健康な gender identity が、ある、と言う人もいます。
欧米の人でしたら、同性愛差別の歴史的な経緯がありましたから、
羹(あつもの)に懲(こ)りて膾(なます)を吹いたとしても、
仕方ないかなあと、思います。
同性愛差別のない日本人が、
なんで、健常な gender identity(性同一性)があるって、
ひねくれて、考えないと行けないのかしら。
 
たぶん、自分の性別を1才ぐらいまでに自覚するので、
そのことを、健常な gender identity と言っています。
 
そんなの、identity って、言うの?
性別に限定した部分的なアイデンティティってのがあり、
GIDの人は、それがイカレているっていう意味ですから、
部分的に identity が壊れる病気です。
 
実際の症状は、性別の言い草や行動を見れば、
identity の全体がイカレていると、わかります。
性別に関してのみ、限定的にイカレているとは、見えません。
やっぱり、自己同一性 identity があさってになっていますので、
この名づけ方でしたら、解離性障害の意味になります。
 
identity って、ラテン語の id から来ていますけれど、
英語の it や、ドイツ語の es と同じ言葉です。
フロイトは、エスやイドを、性欲の意味に使いました。
欧米では、アリストテレスから、
ずーっと続いて来た伝統的な考え方です。
 
性欲が、生命だけでなく、
論理や認識の、雛形(ひながた)になっている、と言うの。
目的な能力や可能性だけでなく、
物理や化学も、
形の中に、エネルギーや空間や時間が含まれている、と見ました。
運動や変化が、形の中にある、って意味ね。 
 
空間が、時間よりも優越しているの。
こいつを、時間のほうが、空間よりも優越している、と見ると、
プラントンの考え方です。
 
外界と心の、関係のことなの。
免疫機能と性周期の、関係のことです。
空間の認識って、免疫機能から来て、
時間の認識って、性周期から来ています。
 
アリストテレスは、
形という空間を、エステティックに大切にしましたけれど、
後の時代には、
形の中に、性欲がある、とする考え方に発展しましたから、
ラボアジェの元素が、性欲でくっついているようなものです。
 
GID(gender identity disorder)って、
解離性障害だけでなく、統合失調症のほうまで含めて、
自我障害と言われる種類の病気の中の、
性別に限定された一種って意味に聞こえますけれど、
es や id ってのが、フロイトでは、そもそも性欲の意味ですから、
性欲限定って、あるのかしらって、疑問になります。
 
アイデンティティって、
もともと、性欲中心主義の、欧米のエッチな考え方なの。
殺し合い中心主義と、似たようなものですけれど、
嫌(いや)なやつを殺して、自分の子供を殖やします。
欧米の白人社会の、殺し合いと性交渉の伝統です。
 
でも、ホテルに閉じこもって、解離性障害と診断された横綱を、
自我障害って言うのも、大袈裟です。
あんなもん、いつものように不貞腐れて、駄々をこねて、
ストライキをやっていただけですけれど、
普段から、粗暴で人騒がせなことをするのが好きでしたから、
海老の天ぷらみたいな歌舞伎役者と、似たようなものです。
健康に決まっています。
 
GIDは、自分の生殖機能と体を、破壊しますから、
解離性障害と言うだけでなく、
自我障害と言っても、さほど大袈裟でありません。
子供のいるGIDが、
自我障害や解離性障害のことを、理解していれば、
「もうお役御免だから、生殖機能の自傷を望んでも、病気でない」、
とは言わないはずです。
 
生殖拒否でなくても、自我障害でしたら、病気に決まっています。
でも、自我障害って、説明するのが、物凄く面倒なの。
自我がどうのこうのって、形而上学や精神分析に持ち込むのは、
欧米人の、常套手段です。
そんなものは、無い、と日本人は言います。
すっきりして、いいのですが、若い子には、わかりません。
 
だって、自分の心や体なんて、あほくさくて、
そんなものに、しがみついて居ようと、思わなくなるのは、
年を取って、身も心も、能力の衰えに抗しがたく、
もうすぐ死ぬって、先が見えて来るからなの。
日本は、土地に定着した農耕社会ですから、
親の死んで行く姿を見て、子供が育ちます。
その気持ちを大切にします。
自分の心や体に、こだわらない、という気持ちね。
  
自分が何者だか、わからないって、GIDの人は、よく言います。
顔や体の形や、服装や流行や、常識や生活に、振り回されて、
何がなんだか、わからないって、誰でも、そうなんですけれど…
 
     GIDの人は、心の性別と、体の性別とが、一致しない、
     と言います。
     心の性別って、
     gender identity(性同一性)のことですが、
     性自認とも、翻訳されます。
     一致しないってのは、
     GID(性同一性障害)という意味です。
 
     そのことから、一致するのが健康なので、
     健康な gender identity(性同一性)ってのが、あると、
     想定します。
 
     これは、健康な妄想がある、と想定するのと、同じです。
     そんなものは、ありません。
 
     うちの患者さんに、
     リビアで鮪(まぐろ)を養殖していた人がいて、
     これは何ていう鮪って尋ねると、
     地中海マグロだそうです。
     黒マグロと、どう違うのかしら。
 
     図鑑で見て、調べますけれど、
     本物のマグロって、無茶苦茶、大きくて、
     あんなもの、脳味噌の中に入るわけがありません。
     お寿司屋さんの、おにぎりの上に乗っているマグロとは、
     わけが違います。
 
     250kgぐらいですから、海に泳いでいる実物のマグロと、
     頭の中の、マグロのイメージとが、
     同じであるはずがありません。
 
     それでも、同じである、とするのは、定義です。
     心のマグロと、実物のマグロとは、
     定義によって、一致します。
     自分で定義しなければ、誰も定義してくれません。
 
     図鑑を見て、
     こいつは地中海マグロであると、納得すると、
     頭の中にいるマグロのイメージは、
     実物の地中海マグロと同一であると、定義します。
     同定って言うの。
 
     体の性別を見て、心の性別と同じであるって、
     自分で定義しないと、ダメです。
     心の中のイメージと、実物の鮪との、
     両方を知っている人は、自分しかいません。
 
     色のややこしさに比べると、性別は、遙かに簡単です。
     心の中の色は、実物の色と比べて、何色なのかしら?
     心の中の色って、どのような色でもよく、
     ただの記号であれば良いのでないかしら。
     心の性別は、記号と違いますか。
 
     実物の色を見て、心の中で、情報を処理する時は、
     その記号に置き換えるってことでしょう?
     定義によって、いつも同じ記号に、置き換えていれば、
     辻褄(つじつま)が合います。
 
     記号が、Aであろうが、Bであろうが、
     心の中の色が、
     何色であろうが、グラデュエーションであろうが、
     どうでもいいんです。
     
     コンピュータも、そうしています。
     プラスとマイナスっていう情報の組み合わせを、
     あっちへ動かしたり、こっちへ持って来たり、
     半導体に保存したりしているだけです。
 
     それなら、色だけでなく、鮪(まぐろ)や性別も、
     心の性別って、ただの印(しるし)でいいのに、
     ただの印と、実物の鮪が一致しないって、
     変(へん)です。
     同じでないのに決まっていますから、
     同じであると、定義すれば、仕舞いです。
 
     定義は、自分に対してだけでなく、
     世間一般に、宣言して下さい。
     統合失調症の人なんか、
     みんなに宣言をしないで、自分一人で定義をしています。
     しょっちゅう、一回限りの定義を、
     宣言もしないで、頻発していますから、
     妄想と言われます。
 
     心の性別と、体の性別とが、一致しないって、
     コンピュータの故障に決まっています。
 
     健康な gender identity(性同一性)があるのなら、
     きっと、健康な鮪(まぐろ)同一性や、
     健康な人間同一性や、
     健康な林檎(りんご)同一性もあります。
     食べ物だけでなく、
     健康なスカート同一性や、健康な空気同一性も。
 
     なんとなく、オナニーの妻になりそうなものは、
     何でも行けます。
     ほんとうに、健康な性同一性って、あるのかしら。
 
     GID(性同一性障害)の半分ぐらいの人は、
     性転換が、人生の引退の節目になりますから、
     早すぎると言うより、認知障害の嫌疑が掛ります。
     もう、しんどいことは嫌(いや)だ、
     二度と自分の意志に反して、
     嫌(いや)なことを我慢しない、という気持ちですから、
     いわゆる廃人になりたい、という望みです。
 
     自分の意志なんて、
     気持ちの良いことを、むさぼろうとしているだけなのに…
     神経伝達物質の量の調節が、
     習慣のせいで、変更不能になっているだけなのに…
 
 

精神医療の廃止とコンピュータ

進化論や精神医学などの、 ロマン主義による社会や心の学説を否定して、 精神医療と精神科と精神病院の廃止を、 主張します。

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