三椏(みつまた)は、まだ蕾(つぼみ)。
今年は、寒いみたい。
あたりまえですけれど。
変(へん)な漢字は、木の又の意味です。
枝が三つに分かれますので、又も三つ。
人間の下半身は、足が二本ですけれど、又は一つ。
三椏(みつまた)って、ジンチョウゲ科ですから、
花の形が、沈丁花(じんちょうげ)に似ています。
まだ蕾(つぼみ)ですけれど、
ビロードのような優しい花が咲きます。
雁皮(がんぴ)も、ジンチョウゲ科でして、
夏に、似たような花が咲きます。
三椏(みつまた)も、雁皮(がんぴ)も、和紙の原料です。
植物の形成層の外側の篩部(しぶ)の繊維(せんい)って、
強靱(きょうじん)なので、靭皮(じんぴ)繊維と言われています。
草本の、苧(からむし)や麻(あさ)は、
茎から、篩部(しぶ)を剥(は)がして、
一本一本の靭皮繊維を解(ほぐ)して、取り出して、
何本かの繊維(せんい)を、一緒に捻(ねじ)り合わせて、
経(た)てに、細長く繋(つな)げるように、
次々に継(つ)ぎ足して行きます。
糸を紡(つむ)ぐって、言います。
茎から繊維を、
容易に剥(は)がしたり、解(ほぐ)したりするために、
蒸(む)したり、叩(たた)いたりします。
木本の、楮(こうぞ)や三椏(みつまた)は、紙(かみ)にします。
繊維(せんい)を適当に短くしてから、
アルカリ性の木灰(きばい)や、人工の化学物質などと一緒に、
よく煮沸(しゃふつ)します。
繊維を溶かし過ぎないように、ほどよく柔らかくしてから、
パルプでしたら、リグニンを洗い落としますけれど、
和紙には、不要な工程です。
黄蜀葵(トロロアオイ)や澱粉(でんぷん)や
ポリアクリルアミドなどの、粘着剤を加えます。
簀(す)の入った木枠(きわく)で漉(す)くいますと、
紙の出来上がり。
黄蜀葵(トロロアオイ)って、アオイ科の植物です。
綿(わた)とそっくりの、奇麗な花が咲きます。
ポリアクリルアミドは、化学糊(のり)ってやつ。
リグニンは、植物の細胞壁にくっついて、
木材のように固くする物質です。
普通の木材から、大量の紙を作るには、
化学的にリグニンを除去(じょきょ)して、柔軟にします。
楮(こうぞ)や三椏(みつまた)の
靭皮繊維(じんぴせんい)の細胞壁には、
長く伸びるセルロースが多く、リグニンが少ないので、
手間暇(てまひま)をかけて、良質の原料だけを選択すれば、
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