ムラサキシキブの実 572 GID(性同一性障害)と津波

紫式部(むらさきしきぶ)の実です。
季節を先取りして、早い目がいいと思います。
 
 
GID(性同一性障害)の人の性転換を止めようとしても、無駄です。
昔から、そうでした。
そういう人だけを、GIDと診断するのですが…
 
ホルモンは、自分勝手にできますし、
手術は、診断書がなくても、外国で出来ます。
監禁できませんので、力尽くで止めることは、できません。
気持ちが変わらなければ、本人のしたいようにできます。
 
GIDは、性転換を目安にして、ひと括りにした病名ですから、
ほかの精神症状があっても、GIDの診断に、ほとんど影響しません。
ほかの精神障害のせいで、性転換をしたいと言い出す場合は、
GID(性同一性障害)と診断しないことになっていますが、
ほかの精神障害のせいであると、確定するのは、
原理的に不可能かも知れません。
 
風邪をひくと、熱が出るのと、喉が痛くなるのと、
どちらの症状も出るでしょう?
熱が出るから、喉が痛くなったのかしら。
喉が痛くなったから、熱が出るのかしら。
 
インフルエンザであると、はっきりしていても、
一方の症状のせいで、もう一方の症状が出るとは、
なかなか言えません。
インフルエンザという器質的な原因や仕組みがわかっていない時は、
なおさらです。
 
GID(性同一性障害)は、器質的な原因や仕組みがわかっていません。
精神症状だけがあります。
妄想や、性転換をしたい気持ちや、抑うつ気分や、不眠や、
衝動的に怒りたくなったり、理由もなく不安になったり、
さまざまな症状が出ています。
 
そのうちの、性転換をしたい気持ちに、
GIDの名札を付けているだけです。
御本人が診察室で、他の症状を訴えれば、
他の病名がつくかも知れません。
訴えなければ、GIDだけです。
 
たくさんの症状のうちの、
どれが原因で、どれが結果であるかは、ほとんどわかりません。 
 
GIDの人は、
他の症状を訴えると、性転換に待ったが掛かるのでないかと、
心配しますので、普通は訴えません。
性転換をしてから、よその病院のお医者さんに訴えたり。
 
患者さんは、他の症状のすべてが、GIDのせいであると、
思っていることもあります。
GIDのほかに、どのような症状があるかを尋ねるよりも、
性別が違うせいで、どのような心の苦しみがあるかと、
尋ねたほうが、
患者さんは安心して、素直(すなお)に教えてくれます。
 
GID(性同一性障害)という纏め方は、
性転換をしてしまう、という生活上の重大な支障をきたす症状に
則(そく)していますので、それなりに便利です。
 
他の精神症状が、生活上の支障をきたしても、
患者さんは、性別の違いにしがみついて、放しませんので、
厄介です。
 
統合失調症になっても、
GIDは生き方である、精神病でない、と言い張りますから、
その通りです、と言ってあげます。
 
精神の病気には、たくさんの症状が出てきます。
そのうちの一つだけの症状によって、
病気の全体を知ることは、困難です。
一つだけの症状によって、統合失調症と診断することもできません。
 
性別が違うから、性転換をしたい、という症状だけでしたら、
GID(性同一性障害)としか診断できないのは、当たり前です。
GIDの患者さんは、病気の全体を知りたくありません。
拒否します。
 
自分の好きな一部分だけを見て、GIDであると確信します。
他の症状は、すべて、
性別の違いを、世間が受け入れないために起こりますので、
GIDの患者さんは、被害者であるそうです。
 
GID(性同一性障害)の人には、
発達障害や人格障害と言えるような、さまざまな症状が、
年齢とともに、次から次へと現れて、
たくさんの症状が、慢性的になります。
 
いっぺんに、すべての症状が出てくるのでありません。
違う症状が、だんだんと出てきて、全体として悪化する人もいれば、
もぐら叩きのように、症状が入れ替わるだけで、
悪化はしないで、慢性的に、なにやかやの症状に苦しむ人もいれば、
治ってしまってから、再発する人もいますし、
再発しない人もいます。
 
精神の病気は、生涯という長い目で見なければいけません。
世代交代をする人では、親から子へ、
子から孫へと、長い目で見ます。
 
心療内科の患者さんの、ほぼすべての症状が、
GIDの患者さんにも、出てくる可能性があります。
でも、今のところ、
最も、差し迫って、生活に支障をきたす恐れがあるのは、
性転換をしたいという症状です。
 
とりあえずは、これを無難に乗り越える必要があります。
津波の来ることが、わかっているのでしたら、
できるだけ早く、船を港の外に出して、
津波に向かって進むでしょう?
 
性転換をしたいと言い出したら、
今までと違う生活に進むほうが良いかも知れません。
性転換をして、体を壊そうとするのは、お薦めしませんが、
これまでと同じように、みんなと一緒のことをしようとするのは、
これまでの通りに、だんだんと苦しくなる道のような気がします。
 
津波を乗り切ったあと、港に帰ると、町がなくなっています。
そうすると、ばりばりと働けるようになったりね。
男と女なんか、どうでもいい、
自分がやらなければ、誰がやるって感じで、
生き甲斐を見つけたように、みんなのために頑張ります。
 
津波に向かって行かずに、船を出さずに、家にいて、家族を失い、
町がなくなり、船も失い、
被災者と一緒に、避難所で暮らそうとすると、
さまざまな精神障害が、悪化するかも知れません。
 
 
 

精神医療の廃止とコンピュータ

進化論や精神医学などの、 ロマン主義による社会や心の学説を否定して、 精神医療と精神科と精神病院の廃止を、 主張します。

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