白熊(はぐま)の木と言いますが、
スモークツリーのほうが、よく知られています。
白熊(はぐま)は、白クマでなく、
ヤクという動物の、尻尾の毛のことで、払子(ほっす)に使いました。
仏教のお坊さんが、虫を追い払うための、はたきのような道具です。
殺生(せっしょう)を禁じられていますから。
性同一性障害は、
Gender Identity Disorderという疾患名の、日本語訳ですけれど、
Gender Identity を、性自認と翻訳することもあります。
健常な人でしたら、
文化的な性別を、体の性別の通りに、表現しますが、
性同一性障害の人は、
体の性別を正しく認識しているのに、
文化的な性別を、体の性別の通りに、表現しません。
思春期以後に、新しく、そうなるのでしたら、
御本人は、心の性別うんぬんと言いますが、
ステレオタイプの言い訳(わけ)ですから、気にしなくて結構です。
異性になったつもりの気持ちは、誰でも性的快感ですから、
ようするに、性的快感を貪(むさぼ)る理由が、問題です。
何かの苦痛を、性的快感によって紛らわそうとしているのでしたら、
どのような苦痛であるかを、知りたいの。
健常でしたら、
野放図に性的快感を貪(むさぼ)らないように、自制します。
思春期以後でしたら、人生の堕落であることを、知っていますから。
異性になったつもりの性的快感は、
一般の人が、異性と恋愛するときの、
色ぼけの気持ちと、よく似た感じです。
たいていの患者さんは、
子供の頃から異性のような生活であったとか、
そうでなかったけれど、辛抱していたとかと言います。
具体的に、どのような生活を、異性のようであったと思うのか、
どのようなことをしたかったのに、辛抱していたのかと聞くと、
いかにも異性らしい文化的な流行の、
具体的内容が出てくるだけです。
お人形さん遊びをしていたとか、
スカートを履けずに、
体育の授業用の、ジャージのズボンで通学したとか、
これこれの具体的生活をしていたとか、
それをしたかったのに、辛抱していたとか。
具体的な性別の文化の内容は、時代や場所によって変わりますから、
男女逆転することもあります。
お人形さんが、類人猿の時代からあったとは考えにくいのですが、
男女の身体の性別と、それぞれの性別の文化は、
類人猿の時代にもありました。
性別の文化の、具体的な中身は、
時代や地域や民族などの、それぞれの流行によって変わりますので、
男女逆転することも、ごく普通です。
大昔は、男性だけが、布きれを身体に巻き付けて、
女性は、裸のことが多かったようです。
わたしの子供時代は、女性がたくさんの布きれを巻き付けて、
男性は、下着のパンツ一枚で歩いていました。
どちらの性別の具体的な文化でも、自由に適応できなければ、
流行が変わった時に、自殺する羽目(はめ)になりかねません。
戦争と平和も、そうです。
さきほどまで、戦争をしていたのに、今は平和な時代です。
戦争中の人殺しにも、平和な時代の人権にも、
どちらにも適応できなければ、
戦争や平和になるたびに、自殺しなければいけません。
実際に、適応できない人が、たくさん自殺しました。
GIDの人は、嫌(きら)いな文化の、具体的な中身に、
適応するのを拒否します。
嫌(いや)な約束事に適応しないで、
自分の好き嫌いを、押し通そうとしますので、
嫌(いや)な法律を、守ることができずに、
逮捕される人も多いようです。
性別のことに関係なく、他人との信頼関係を築けない人が多く、
協調するのが苦手(にがて)です。
アイデンティティって、移動生活の遊牧民族の中で、
自分が、どこの誰であるかを、
みんなに証明できることです。
社会の中での、権利や財産を継承したり、
正当性を主張したりする時に、
どこのだれであるかは、大切な根拠になります。
戸籍制度がなければ、どのように証明しますか。
移動社会では、戸籍制度は技術的に難しく、
雨の少ない土地では、高等な農業技術がなければ、
定住生活は不可能です。
大きな川があれば、雨が降らなくても、大丈夫ですが、
自然条件の恵まれた土地は、
多民族の取り合いになります。
同族社会のみんなと一緒のしきたりを身に付けて、
同じ言葉を喋り、子供を育て、
現に社会の中に、それなりの縄張りを持ち、
勢力を確保しているという現実が、
どこの誰であるかという最も確実な証明になります。
お役所の発行した紙っぺらよりも、確かです。
あっちは、紙がなかったのかしら。
多民族ですから、
よその民族のお役所なんか、なんの価値もありません。
昔は、部族の長老が、お役所の代わりでしょう?
遊牧社会では、お役所を設置することもできません。
世界を征服したジンギスカンも、
移動式のテントに暮らしていました。
ジェンダーってのも、アダムとイブが、
無花果(いちじく)の葉っぱで、性器を隠して以来、
あっちの社会では、
服装や、見てくれや、言葉遣いなどの、現物が、
性別の証拠になりました。
日本は、戸籍制度がありますから、
お役所やお寺の証明書が、
性別や、どこの誰かということなどの、
決定的証拠になりました。
グーテンベルクの印刷術が発明されるまで、
文字に記された世界の記録情報の、
99%が、漢字で書かれていたそうです。
あっちのジェンダー、こっちの戸籍制度って、
違いがわかるでしょう?
こっちでは、服装や、見てくれや、言葉遣いなどは、
単なる自由な流行文化にすぎませんが、
あっちでは、ジェンダーが性別の証明になりますから、
けっして、自由でありませんでした。
日本には、
ジェンダーや、ジェンダーアイデンティティなんか、
ありませんから、
それの病気もありません。
ディスオーダーって、規格はずれの意味ですけれど、
オーダーは、
古代ギリシャの石の柱と、
その上の、横に渡された石の梁(はり)との、
組み合わせかたの種類を、英語で言ったものです。
柱のてっぺんの、キャピタルっていう柱頭飾りを見ると、
古代ギリシャの建築様式の種類がわかります。
柱と梁の組み合わせかたも、
建築様式によって、決まっています。
ドリス式やイオニア式やコリント式などのことです。
古代ギリシャの建築様式の種類によって、
建築部材のサイズの規格が違うの。
日本で言うところの、木割(きわり)ね。
京間と江戸間では、畳の大きさが違いますが、
当然、柱のサイズや窓の大きさの規格も違います。
変なサイズの窓は、作らないほうがいいと思います。
ネジでも、ISOやJISってのがあるし、
紙でも、A4やB5みたいに、AとBの規格があるでしょう?
規格外の寸法を使って、物を作ると、
何もかもが規格外の特別注文になりますから、
すごいお金がかかります。
スペースシャトルなんか、ネジ1本が何百万円らしいの。
操縦席の椅子のネジなんか、安もんでいいと思うけど…
寸法の規格って、音階みたいなもので、
音階が異なると、音はずれに聞こえます。
それでも、1オクターブを12個に割った音階なら、
どの音を選択的に使おうとも、
わりと、慣れやすいのですけれど、
16個や、18個に割った音階ですと、なかなかです。
日本の雅楽の音階なんか、
古代ペルシャの起源と思いますが、
1オクターブでは、音が元に戻ってきません。
どこまで行っても、絶対に戻ってきませんから、
単なる純粋調でなく、
1オクターブを何個に割った音階とも言えません。
楽器を作るときの、共通の規格が、音階になっています。
西洋建築のオーダーも、建築素材の寸法の規格が、
ヨーロッパの人には、音階を聞くように、
変なサイズが混じっていると、
奇妙な苦痛に感じられましたので、
美の黄金比率を表しているかのように思われました。
寸法の規格から、比率が決まりますので、
美そのものが、数学のように存在すると、考えたの。
解剖学をやっている人にも、
フィボナッチ数列を探している人がいて、
死んだ人の脳味噌を、美しいと言い、
まるで死体と遊んでいるかのように、
お仕事をしていると、宣(のたま)う人もいます。
GID(性同一性障害)は、
みんなと一緒の規格に合わせようとすると、
頭がおかしくなる病気です。
誰でも、みんなと一緒の規格に合わせるのは、
それなりに、ストレスが掛かりますけれど、
GIDの人は、ストレスが大きくて、生きていけません。
何事につけても、そうなります。
ストレスによる苦しさを、
異性になったつもりの性的快感によって、紛らわします。
色ぼけの気持ち良さによって、
ストレスの苦痛を、緩和します。
性的快感って、慣れると、すぐに快感でなくなってしまいますから、
次から次へと、新しいイベントを用意して、
目先を変えなければいけません。
一般の人の色ぼけで言うと、次々に恋人を変えるようなものかしら。
同じ亭主ですと、飽きてきます。
GIDの人は、異性装をしたり、精神科を受診したり、
カミングアウトをしたり、ホルモンや手術をしたり、
戸籍の名前や性別を変更したりして、
慣れてしまわないように、
必死になって、色々なイベントを並べて、梯子(はしご)をします。
こうして、時間を稼いでいるうちに、
ストレスに耐えられるようになれば、めでたしめでたしです。
だいたい、10年間ぐらいは、時間を稼げますが、
体と生殖機能を不可逆的に破壊しますので、
あまり健康的でありません。
心の性別というのは、ただの言い訳ですけれど、
御本人は間違いないと思い込んでいます。
異性のつもりになり、気持ちが良くなれば、
身体の性別と異なる心の性別があると、確信するのは、
当たり前かも知れませんが、流行のステレオタイプだからです。
異性になったつもりの気分は、だれでも気持ちが良いのですが、
健常な人は、わざわざ面倒なことをしなくても、
いつもの生活をしていれば、十分にストレスに耐えられます。
性的快感のお膳立てに躍起になるほうが、
かえって面倒臭く、ストレスになりかねません。
GID(性同一性障害)の人が、
どうして、ストレスに耐える能力が低いのか、
脳の器質的な原因や仕組みは、わかりません。
でも、乳幼児の頃から、すでに、その兆しが現れています。
性別には関係ありません。
どうして、性別が違うと言い、
異性になったつもりの性的快感によって、
ストレスの苦しさを紛らわす手を選んだのか、
流行に袖を引かれたのでなければ、よくわかりません。
幼児のGIDのきっかけは、流行でないはずです。
異性に性欲を感じなければ、
異性になったつもりになっても、気持ちが良くなりませんので、
性欲は正常と思われます。
健常でしたら、異性であろうが同性であろうが、
動物であろうが器物であろうが液体であろうが抽象語であろうが、
訓練すれば、何を使っても、性欲を引っ張り出すことができます。
一度作った条件反射を封印することもできます。
老化すると、だんだんと難しくなりますが、
精神の病気の人の脳味噌を解剖しても、
若い人に老化の特徴が現れていることはありません。
発達障害や統合失調症や双極性障害や
拒食症や人格障害やアルコール依存症やパニック障害や、
リストカットや醜形恐怖などと同じように、
GID(性同一性障害)の原因や仕組みは、わかっていません。
病名のほうは、精神症状の組み合わせを
文学的に仕訳しただけですから、便宜的です。
できるだけ重ならないように、
操作的と言われる手法によって、工夫されていますが、
事務手続きや統計の役に立つ程度に、
ざっくばらんに名札があれば便利であるという意味です。
GIDという文学的分類に見合う器質的な実体があるという証拠は、
ありません。
そのような実体は、美そのもののようなものです。
そうかと言って、GIDが病気でないのではありません。
自殺を病気でないと言えないように、
体や生殖機能の破壊は、
病気そのもののように、見えないこともありません。
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