カンナ 522 解体

 
 
統合失調症の、解体した精神は、
支離滅裂と、説明されることがあります。
解体や支離滅裂って、御存知ですか。
 
うまく行けば、もう少しで痴呆になりますが、
寝たきりになるかも知れません。
支離滅裂って、言葉に現れる症状で言いますと、
単語は喋れるけれど、二語以上の単語を繋ぐと、
お金を持って来い、ハンコを出せ、バスに乗る、などとしか言えません。
 
どうして、お金が必要なの? なんのお金なの? と尋ねても、
答えられません。
お金の必要性に、周囲の人は、誰も心あたりがありません。
食べ物や飲み物が欲しいのかしらと、尋ねると、
何百万円が欲しいと、言います。
一向に、理由がわかりません。
 
ハンコを出せ、委任状を持って来い、と言います。
なんのことかしら。
こんなこともわからないのか。
話にならん、と言って、立ち去ります。
日本語が喋れるくせに、教えてくれません。
 
どうして、バスに乗るの? どこへ行くの? と尋ねても、
答えがありません。
強引に、バスに乗り込もうとしますので、
力尽くで、引き止めます。
 
誰々という先生を待っている、と言います。
そんな人が、いたかしら?
本人は、会って話した、と言いますが、
いつとも、どのような人とも、答えられません。
何時に会うと約束したので、ここで待たねばならない、と言い、
動こうとしません。
 
どれが妄想であり、どれは妄想でないかと、
妄想の定義を、どうのこうのと言っても、あまり意味がありません。
 
日本語が喋れなくなるのでなく、
いかにも大学教授のように、喋る人もいます。
 
行動のほうは、実行機能障害として、何度も説明しましたので、
ここでは省略します。
 
解体した状態になりますと、言葉を喋っていますけれど、
人との、意味のある受け応(こた)えが、不可能になり、
一方的に何々である、何々をする、という言辞を
発するだけになります。
 
統合失調症でも、
アルツハイマーのように、徘徊する人がいますけれど、
脳のMRIを見ても、異常はありません。
 
体が痛いと言っても、
ほんとうに痛いのか、言葉ではわかりませんので、
表情や顔色や、痙攣や嘔吐や、熱や尿などの、
検査に現れる数値を頼りに、判定するしかありません。
緊急の場合には、役に立ちません。
 
解体していると、精神科に入院していますので、
死ぬ直前に、一般の診療科に運ばれるだけかも知れません。
点滴の針や管を、引きちぎったり、逃げようとしたりしますので、
一般の診療科に入院してもらうのは、不可能になります。
 
普段から一般の診療科の診察を受けても、
医師との会話が成り立ちませんし、
本当のことを言っているとは、信じられません。
御本人は、虫歯が自然に抜けるほどになっても、痛みを感じません。
お薬のせいなの。
 
足の爪が、羊の角みたいに曲がり、
直径2センチぐらいの丸い輪を描いて、
指に突き刺さっている人もいました。
見た感じ、歩けませんので、パーキンソン病のように見えます。
お薬の副作用なので、仕方がないのかも知れないと、思いました。
100メートルほど歩くと、足が痛いと言って、ひと休みしますし、
びっこを引いていますので、動脈硬化かも知れないと、調べてみます。
 
男性は自室に引きこもって、煙草ばかり吸っている人が多く、
閉塞性動脈硬化になる人もいます。
ズボンや靴下を脱いでもらって、
初めて指の爪の状態に気づきました。
爪そのものが、分厚くなっていますので、爪切りでは切れません。
ニッパーで切ります。
 
抗精神病薬の副作用が、皮膚に来ることからも、起こります。
お薬のせいで、痛みの感覚が、ここまで鈍(にぶ)くなっています。
御本人は、爪が指を突き刺しているので、
びっこを引かなければいけないほど、痛いってことを、
理解できません。
 
この知能って、3才に足りかも知れませんけれど、
重症の統合失調症では、もっと知能の下がる人もいます。
この爪の状態からして、半年近くは、このままで通院しています。
医師が、まったく気づいていません。
御家族の人が自室に入ることを拒否しています。
何十年も入浴していません。
 
それでも、人に何かを要求したり、訴えたりします。
御家族のような親しい人に、横着になります。
事実上の、廃人ですけれど、
アル中に似ていないことも、ありません。
 
ここまで、発症から数十年、かかるかも知れませんが、
この数年前まで、一般の人が、
誰も精神の病気に気づかないことも、あります。
途中から、急速に症状の進む人もいます。
 
解体した精神は、うんこおしっこ垂れ流しの一歩手前ですけれど、
寝たきりにならないように、手当をするには、どうしたら良いかを、
精神科医に尋ねても、無駄かも知れません。
教科書の記述は、あまり役に立ちませんから、
精神科のお医者さんよりも、看護師さんやヘルパーさんのほうが、
よく知っているかも知れません。
 
いちばん、頼りになるのは、お母さんですが、
とうの昔に、亡くなっています。 
 
GIDも、60才ぐらいで、そこまで行く人がいますけれど、
必ずしも統合失調症でありません。
抗精神病薬の効かない認知障害って、発達障害の続きかも知れません。
 
興奮すれば、お薬を飲ませて、鎮めなければ仕方ありませんけれど、
認知障害のほうは、お薬で治りませんので、
発達障害の続きを、精神療法によって、治療しなければなりません。
大人になった発達障害を治療するのは、至難です。
 
統合失調症を発症する以前の、子供の頃に、
発達障害を、早期に治療すべきだったかも知れませんが、
重症でなく、個性の範囲内と理解したくなる軽症の発達障害を、
周囲の人が、一生懸命に治療するだけの余裕は、
社会にないかも知れません。
 
発達障害の多くは、人格障害になり、
責任能力があるとされて、刑務所に入れられる道を辿りますので、
死刑になるよりは、
精神運動興奮を発症して、統合失調症と診断されたほうが、
幸せと言う人もいます。
 
抗精神病薬によって精神運動興奮が鎮静されると、
見掛けは明るくなりますので、
発達障害由来の認知障害を残したまま、退院することになります。
認知障害が原因になり、
何度も、精神運動興奮をきたして、入院するたびに、
認知障害が悪化して、痴呆に近づきます。
 
抗精神病薬や抗不安剤の量が増えることも、
認知障害を悪化させます。
 
統合失調症では、抗精神病薬を、一生、飲み続けるのが普通ですので、
副作用のせいで、お薬の量を増やせなくなるほど、大量になると、
万事休すです。
 
抗精神病薬の無かった時代と同じになりますので、
精神科の病棟に入院しているのに、
数年間も、精神運動興奮が鎮静されないまま、
見る見るうちに、目の前で、回復不能の痴呆になって行きます。
 
入院してからのほうが、悪化しますので、
精神科の入院病棟が、ちっとも心の避難所として、機能しません。
それでも、興奮していますから、
強制的に入院してもらわなければ、仕方ありません。
こうなると、支離滅裂や解体と言われます。
 
子供の頃に、お薬を使わずに、
発達障害を治せるかどうかに、かかっていますが、
治るものなら、発達障害と言わないかも知れません。
 
軽症例では、個性の範囲内と言われて、
健常と同じ扱いにされますので、
人格障害のように、変人になり、責任能力は完全であるとされて、
民事賠償のために、御家族が全財産をはたいたうえに、
御本人は死刑になるかも知れません。
 
統合失調症から痴呆になったほうが、ましかしら。 
それとも、GID(性同一性障害)のほうが…
 
脳の器質に、原因となる病変の発見されない種類の、
発達障害や認知障害って、
過大なストレスが掛かからないように、周囲の人に支えられて、
希望を持って暮らさなければ、認知障害が進行します。
周囲の人の言うことを聞き入れない子は、どうしたらいいのかしら。
 
みんなと一緒のことをするように、
みんなの言うことを聞き入れるって、過大なストレスなんですけれど、
周囲の人の言うことを聞き入れなければ、
支えてあげることができません。
即身成仏の白骨になったり、死刑になったり、
GIDになったりするかも知れません。
 
言うことを聞かない人を、支えてあげる方法として、
性転換ってのが、発明されましたけれど、
結果として、うまく行かない人をも、性転換に誘導しています。
 
それとも、上手(うま)く行かない人のための、治療法ですから、
仕方ないのかしら。
マスコミは、GID(性同一性障害)が性別の病気であるかのように、
シラ惚(とぼ)けたことを言っています。
まるで、マスコミが、精神の病気みたい。
 
 
 

精神医療の廃止とコンピュータ

進化論や精神医学などの、 ロマン主義による社会や心の学説を否定して、 精神医療と精神科と精神病院の廃止を、 主張します。

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