湯西川(ゆにしがわ)温泉の、平家の里って所です。
栃木県の鬼怒川温泉の奥のほう。
鬼怒川(きぬがわ)の上流です。
鬼怒川って、利根川の上流ね。
群馬県と栃木県の境目(さかいめ)あたりの、
尾瀬にも近い鬼怒沼(きぬぬま)っていう山の中の湿地から、
東のほうに、山を流れてから、南のほうに向かい、
宇都宮の東を通って、茨城県で利根川に合流します。
福島県の会津若松から、
阿賀野川(あがのがわ)の上流の、阿賀川(あががわ)に沿って、
栃木県の日光へ、北から南に、山を抜ける鉄道や道路があります。
昔の国鉄会津線や、会津西街道っていう参勤交代の道がありました。
栃木県側は、鬼怒川の上流の、男鹿(おじか)川に沿っています。
会津西街道は、国道121号線と、だいたい同じ経路ですけれど、
下野(しもつけ)街道や、日光街道とも、言うそうです。
アイヅシモツケっていう五月のお花を、思い出す人は、二重丸。
途中に、奇麗奇麗に整備された大内(おおうち)宿ってのも、あります。
萱葺(かやぶき)民家の並ぶ宿場町ね。
東京の会社の、慰安旅行の定番です。
会津西街道に、五十里湖(いかりこ)ってのがあって、
今は、ダム湖になっていますけれど、
1683年の日光地震の山崩れによって、
男鹿(おじか)川が堰(せ)き止められた湖でした。
自然の堰堤(えんてい)の高さが70mもあり、
現在よりも大きな湖でしたけれど、
決壊(けっかい)の危険がありましたので、
会津藩によって、洪水吐(こうずいば)きの工事が行なわれました。
現在でも、ダムの排水口のことを、洪水吐きと言いますけれど、
土木用語の由来のような工事を、江戸時代に行ないました。
でも、努力の甲斐(かい)もなく、
40年後の、1723年に決壊(けっかい)して、
1万2000人が、土石流のために亡くなりました。
現在のダム湖の五十里湖って、男鹿川と湯西川が合流して、
鬼怒川に注(そそ)ぐ所にあります。
鬼怒川が、東から南に、進路を変える転向点のあたり。
湯西川温泉って、五十里湖の北西のほうの上流ね。
客寄せのために、平家の落人(おちうど)の集落を、再現しています。
大雑把に言いますから、堪忍してください。
精神の病気って、ぜんぶ、器質的な原因があります。
交通事故や、脳梗塞や脳出血や脳腫瘍や、脳の変性疾患などの、
器質的な原因が、具体的にわかっている病気は、
とりあえず、棚上げにしておきますから、
それぞれの疾患の、専門の先生に、お尋ねください。
器質的な原因の、わかっていない病気も、
たぶん、原因が微細で、人それぞれに違うことから、
特定できないだけです。
器質的な原因って、たとえ微細でも、機械を目で見るように、
ここがこうなっていれば正常なのに、
こういうふうに壊れているから、間違いが起こるって、
納得できる形や構造がある、ということです。
機械と言っても、コンピュータのように、
奇麗な顔をした電気の箱もありますし、
化学工場のように、タンクとパイプばかりの、
変な臭(にお)いの機械もあります。
うちは、製鉄や造船が多かったので、熱くて重くて、男ばかりでした。
女は、女ばかり集められて、選鉱していたりね。
貧乏人のお仕事です。
生物の体は、精密機械よりも、はるかに微細ですので、
電気や化学物質も、波動や粒子として、理解します。
わざと成長して、自分から破壊されるために、変化する形や構造が、
機械よりも余分にあるので、やや複雑です。
脳味噌には、わざとする面倒な仕組みが、一杯、詰まっています。
生物って、進化の歴史を、形や仕組みとして、積み重ねていますので、
ウイルスのように生きれば、合理的なのに、
わざわざ人間のように生きます。
40億年の思い出を忘れられずに、
だんだんと、面倒な手続きが、溜まって来るの。
統合失調症の人が、家の中にゴミを溜め込んで、
大切にしているみたいに、
御自分は、寝るところもなくなり、夏になれば公園のベンチで、
冬は精神科の病棟で、寝ています。
ゴミが貴重品なので、家の中に一杯、詰まっているの。
捨てられません。
ロボトミーのように、
前頭葉を、思い切って、切ってしまう手術を、発明した人もいます。
人間らしい記憶なんか、ゴミかもね。
微細な器質の異常が、精神の病気の原因になっていても、
一人一人が、それぞれに違う原因でしたら、
それが原因とは、なかなか確定できません。
微細な構造の異常を、見つけ出すことさえ、
現在では、死んでから解剖するしかありません。
それが、精神症状の原因であったと、
だれが言えるものですか。
その人だけの構造ですから、脳味噌の解剖なんか、
ワーカーさんの、憂さ晴らしです。
脳の器質に、原因となる病変が見つからないのに、
慢性的に、様々な精神症状に苦しむ病気って、
たいていは、人それぞれの、微細な器質的疾患なの。
生まれつきの遺伝的な構造もあれば、
胎児期や乳幼児期に、ウイルスに感染して、
傷つけられた痕跡が、異常に機能していることも、あるかも。
プリオンのように、間違いが広く行き渡って、
他の個体にまで、異常が伝染すれば、
器質的な病変として、簡単にわかりますけれど、
微細な痕跡のまま、個人的に仕舞われていたのでは、
発見されることさえ、滅多(めった)にありません。
器質的な原因を特定できない精神の病気の多くは、
生まれつきの能力や、記憶の中身や、コミュニケーションの方法などの、
脳の機能に、異常が生じます。
わたしたちは、文学的に精神症状を分類して、
心の症状の、共通の組み合わせとして、
それぞれの精神疾患の名前で、纏(まと)めています。
器質的な原因の、はっきりしている種類の、
精神の病気を見ればわかるように、
似たような精神症状は、似たような脳の領域に、
原因のあることが、少なくありません。
心の症状を、文学的に分類することは、必ずしも無駄でありません。
脳梗塞や脳腫瘍などは、MRIやCTなどを使い、
簡単に目に見える異変が発見された時に、よく診断されます。
目に見える巨大な異常と、顕微鏡で見なければわからない微細な異常が、
同じ場所で起これば、同じ精神症状として表れるとは、限りません。
脳味噌の情報って、コンピュータと同じで、
あっちこっちに移動させて、処理しますので、
異常な処理結果の表れた所に、
微細な器質の異常があると思うのは、早計です。
慢性的な精神の病気の人の多くが、
何かの、大切な能力の不足を、子供の頃から持っています。
それを庇(かば)おうとして、
他の人との、コミュニケーションの異常になり、
不快な結果が、記憶されます。
他の個体とのコミュニケーションに、
感情という概念を使った哺乳類の脳味噌は、
人類にも、受け継がれています。
お乳をあげないと、赤ちゃんが育たないから、
哺乳類って、赤ちゃんとコミュニケーションをしないと、
しょうがないの。
もとは、一つの体でしたので、
血管や神経を使って、情報を伝達していましたけれど、
早めに産まれて、体が二つに分かれたので、
哺乳類の親子は、空気を使って情報を伝達しました。
化学物質を、空気に混入したの。
フェロモンと同じね。
人間では、嗅覚を、ほとんど廃止して、
聴覚と視覚を、専門に使うようになりました。
化学物質という粒子よりも、音や光という波動のほうが、
情報を、たくさん伝達できるの。
感情は、他の個体との、コミュニケーションに使う規格を、
体の内部に、すでに持っている情報にも、適用します。
その規格によって、情報を、整理編集するってこと。
体の内部の情報を、他の個体から受け取った情報のように、
解読するから、客観的に自覚する、と言います。
感情って、概念を使いますので、
纏(まと)まった組み合わせの情報の中身を、
簡単な一つの記号として、伝えることができます。
中身を一々、受け渡さなくても、記号だけを伝えればいいの。
書類だけの、架空の取引によって、インチキをすることもできます。
犯罪が、馬脚を露(あら)わすように、能力の不足が、失敗を招き、
原因不明の不快な気持ちが、記憶されます。
御本人は、微細な脳の器質の異常を、自覚できませんので、
原因不明の、どじばかりを踏んでいれば、
脳味噌の中に、不快な記憶が、ゴミのように溜まります。
感情や言葉という概念を使った情報伝達は、
伝票だけを使った架空取引ですから、
机という物体が、脳味噌の中に入るわけがないのに、
脳味噌の中には、わたしの机があります。
わたしは、脳味噌の中の机と、現実の体の外側にある机とは、
違うものに決まっていると、百も承知していますが、
概念を使った情報処理では、脳味噌の中の机と、現実の机とは、
同一であると、定義されています。
体の性別と、心の性別とは、違うものに決まっていますが、
わたしたちは、同じものであると、心の中で定義しています。
架空取引がバレて、逮捕されるように、
世の中の犯罪には、脳の微細な器質的異常による能力の不足が、
如実に表れて来ます。
わたしは、患者さんの脳の器質の、微細な異常を、
発見できませんけれど、
おそらく、子供の頃からあるような、
軽い能力の不足を、発見できます。
不快な記憶の原因を、
能力の不足から来るコミュニケーションの間違いによると、
指摘できるかも知れません。
他人とのコミュニケーションのルールは、
自分自身の情報を理解するときにも、使用されて、
自分の心を、客観的に自覚できるようになります。
ルールを枉(ま)げているのは、
能力の不足によることが、少なくありません。
他人との競争に負けずに、尻尾を握られずに生きようとして、
能力の不足を回避します。
他人と自分に、嘘をついて、能力の不足を見ないように、
わざと目を瞑(つぶ)っているのかも知れません。
わざと、他人や自分を陽動するための、
ダミーの事件を、起こしているのかも知れません。
精神の病気の人の多くは、生まれ育った家庭に、
解決困難なハンディキャップを持っています。
GID(性同一性障害)の、心の性別の多くは、
家庭のハンディキャップから来る世代交代拒否と、
心の傷を見ないようにするための、ダミーの症状に見えます。
失敗の原因を知れば、不快な気持ちが緩和されて、
能力の不足があっても、
他の方法によって回避する試行錯誤を、諦めずに、
こつこつと続けて行く道を、見つけられるかも知れません。
統合失調症の人でも、GIDの人でも、
治る人は、年齢とともに、心が丸くなるように、治ります。
治らない人は、栗(くり)のイガイガのように、
棘(とげ)だらけの心になっています。
性転換のように、金輪際(こんりんざい)、
世を拗(す)ねて暮らそうとする手を、
できるだけ、避けたほうがいいと思います。
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