湯西川温泉 383 精神の病気の、原因と治し方

湯西川(ゆにしがわ)温泉の、平家の里って所です。
栃木県の鬼怒川温泉の奥のほう。
鬼怒川(きぬがわ)の上流です。
 
鬼怒川って、利根川の上流ね。
群馬県と栃木県の境目(さかいめ)あたりの、
尾瀬にも近い鬼怒沼(きぬぬま)っていう山の中の湿地から、
東のほうに、山を流れてから、南のほうに向かい、
宇都宮の東を通って、茨城県で利根川に合流します。
 
福島県の会津若松から、
阿賀野川(あがのがわ)の上流の、阿賀川(あががわ)に沿って、
栃木県の日光へ、北から南に、山を抜ける鉄道や道路があります。
昔の国鉄会津線や、会津西街道っていう参勤交代の道がありました。
栃木県側は、鬼怒川の上流の、男鹿(おじか)川に沿っています。
 
会津西街道は、国道121号線と、だいたい同じ経路ですけれど、
下野(しもつけ)街道や、日光街道とも、言うそうです。
アイヅシモツケっていう五月のお花を、思い出す人は、二重丸。
途中に、奇麗奇麗に整備された大内(おおうち)宿ってのも、あります。
萱葺(かやぶき)民家の並ぶ宿場町ね。
東京の会社の、慰安旅行の定番です。
 
会津西街道に、五十里湖(いかりこ)ってのがあって、
今は、ダム湖になっていますけれど、
1683年の日光地震の山崩れによって、
男鹿(おじか)川が堰(せ)き止められた湖でした。
 
自然の堰堤(えんてい)の高さが70mもあり、
現在よりも大きな湖でしたけれど、
決壊(けっかい)の危険がありましたので、
会津藩によって、洪水吐(こうずいば)きの工事が行なわれました。
 
現在でも、ダムの排水口のことを、洪水吐きと言いますけれど、
土木用語の由来のような工事を、江戸時代に行ないました。
 
でも、努力の甲斐(かい)もなく、
40年後の、1723年に決壊(けっかい)して、
1万2000人が、土石流のために亡くなりました。
 
現在のダム湖の五十里湖って、男鹿川と湯西川が合流して、
鬼怒川に注(そそ)ぐ所にあります。
鬼怒川が、東から南に、進路を変える転向点のあたり。
湯西川温泉って、五十里湖の北西のほうの上流ね。
 
客寄せのために、平家の落人(おちうど)の集落を、再現しています。
 
 
大雑把に言いますから、堪忍してください。
精神の病気って、ぜんぶ、器質的な原因があります。
 
交通事故や、脳梗塞や脳出血や脳腫瘍や、脳の変性疾患などの、
器質的な原因が、具体的にわかっている病気は、
とりあえず、棚上げにしておきますから、
それぞれの疾患の、専門の先生に、お尋ねください。
 
器質的な原因の、わかっていない病気も、
たぶん、原因が微細で、人それぞれに違うことから、
特定できないだけです。
 
器質的な原因って、たとえ微細でも、機械を目で見るように、
ここがこうなっていれば正常なのに、
こういうふうに壊れているから、間違いが起こるって、
納得できる形や構造がある、ということです。
 
機械と言っても、コンピュータのように、
奇麗な顔をした電気の箱もありますし、
化学工場のように、タンクとパイプばかりの、
変な臭(にお)いの機械もあります。
 
うちは、製鉄や造船が多かったので、熱くて重くて、男ばかりでした。
女は、女ばかり集められて、選鉱していたりね。
貧乏人のお仕事です。
 
生物の体は、精密機械よりも、はるかに微細ですので、
電気や化学物質も、波動や粒子として、理解します。
わざと成長して、自分から破壊されるために、変化する形や構造が、
機械よりも余分にあるので、やや複雑です。
脳味噌には、わざとする面倒な仕組みが、一杯、詰まっています。
 
生物って、進化の歴史を、形や仕組みとして、積み重ねていますので、
ウイルスのように生きれば、合理的なのに、
わざわざ人間のように生きます。
40億年の思い出を忘れられずに、
だんだんと、面倒な手続きが、溜まって来るの。
 
統合失調症の人が、家の中にゴミを溜め込んで、
大切にしているみたいに、
御自分は、寝るところもなくなり、夏になれば公園のベンチで、
冬は精神科の病棟で、寝ています。
ゴミが貴重品なので、家の中に一杯、詰まっているの。
捨てられません。
 
ロボトミーのように、
前頭葉を、思い切って、切ってしまう手術を、発明した人もいます。
人間らしい記憶なんか、ゴミかもね。
 
     微細な器質の異常が、精神の病気の原因になっていても、
     一人一人が、それぞれに違う原因でしたら、
     それが原因とは、なかなか確定できません。
 
     微細な構造の異常を、見つけ出すことさえ、
     現在では、死んでから解剖するしかありません。
     それが、精神症状の原因であったと、
     だれが言えるものですか。
     その人だけの構造ですから、脳味噌の解剖なんか、
     ワーカーさんの、憂さ晴らしです。
 
     脳の器質に、原因となる病変が見つからないのに、
     慢性的に、様々な精神症状に苦しむ病気って、
     たいていは、人それぞれの、微細な器質的疾患なの。
 
     生まれつきの遺伝的な構造もあれば、
     胎児期や乳幼児期に、ウイルスに感染して、
     傷つけられた痕跡が、異常に機能していることも、あるかも。
 
     プリオンのように、間違いが広く行き渡って、
     他の個体にまで、異常が伝染すれば、
     器質的な病変として、簡単にわかりますけれど、
     微細な痕跡のまま、個人的に仕舞われていたのでは、
     発見されることさえ、滅多(めった)にありません。
 
器質的な原因を特定できない精神の病気の多くは、
生まれつきの能力や、記憶の中身や、コミュニケーションの方法などの、
脳の機能に、異常が生じます。 
 
わたしたちは、文学的に精神症状を分類して、
心の症状の、共通の組み合わせとして、
それぞれの精神疾患の名前で、纏(まと)めています。
     
器質的な原因の、はっきりしている種類の、
精神の病気を見ればわかるように、
似たような精神症状は、似たような脳の領域に、
原因のあることが、少なくありません。
心の症状を、文学的に分類することは、必ずしも無駄でありません。
 
脳梗塞や脳腫瘍などは、MRIやCTなどを使い、
簡単に目に見える異変が発見された時に、よく診断されます。
目に見える巨大な異常と、顕微鏡で見なければわからない微細な異常が、
同じ場所で起これば、同じ精神症状として表れるとは、限りません。
 
     脳味噌の情報って、コンピュータと同じで、
     あっちこっちに移動させて、処理しますので、
     異常な処理結果の表れた所に、
     微細な器質の異常があると思うのは、早計です。
 
     慢性的な精神の病気の人の多くが、
     何かの、大切な能力の不足を、子供の頃から持っています。
     それを庇(かば)おうとして、
     他の人との、コミュニケーションの異常になり、
     不快な結果が、記憶されます。
 
     他の個体とのコミュニケーションに、
     感情という概念を使った哺乳類の脳味噌は、
     人類にも、受け継がれています。
     お乳をあげないと、赤ちゃんが育たないから、
     哺乳類って、赤ちゃんとコミュニケーションをしないと、
     しょうがないの。
 
     もとは、一つの体でしたので、
     血管や神経を使って、情報を伝達していましたけれど、
     早めに産まれて、体が二つに分かれたので、
     哺乳類の親子は、空気を使って情報を伝達しました。
     化学物質を、空気に混入したの。
     フェロモンと同じね。
 
     人間では、嗅覚を、ほとんど廃止して、
     聴覚と視覚を、専門に使うようになりました。
     化学物質という粒子よりも、音や光という波動のほうが、
     情報を、たくさん伝達できるの。
 
     感情は、他の個体との、コミュニケーションに使う規格を、
     体の内部に、すでに持っている情報にも、適用します。
     その規格によって、情報を、整理編集するってこと。
     体の内部の情報を、他の個体から受け取った情報のように、
     解読するから、客観的に自覚する、と言います。
 
感情って、概念を使いますので、
纏(まと)まった組み合わせの情報の中身を、
簡単な一つの記号として、伝えることができます。
中身を一々、受け渡さなくても、記号だけを伝えればいいの。
書類だけの、架空の取引によって、インチキをすることもできます。
犯罪が、馬脚を露(あら)わすように、能力の不足が、失敗を招き、
原因不明の不快な気持ちが、記憶されます。
 
御本人は、微細な脳の器質の異常を、自覚できませんので、
原因不明の、どじばかりを踏んでいれば、
脳味噌の中に、不快な記憶が、ゴミのように溜まります。
 
感情や言葉という概念を使った情報伝達は、
伝票だけを使った架空取引ですから、
机という物体が、脳味噌の中に入るわけがないのに、
脳味噌の中には、わたしの机があります。
わたしは、脳味噌の中の机と、現実の体の外側にある机とは、
違うものに決まっていると、百も承知していますが、
概念を使った情報処理では、脳味噌の中の机と、現実の机とは、
同一であると、定義されています。
 
体の性別と、心の性別とは、違うものに決まっていますが、
わたしたちは、同じものであると、心の中で定義しています。
架空取引がバレて、逮捕されるように、
世の中の犯罪には、脳の微細な器質的異常による能力の不足が、
如実に表れて来ます。
 
     わたしは、患者さんの脳の器質の、微細な異常を、
     発見できませんけれど、
     おそらく、子供の頃からあるような、
     軽い能力の不足を、発見できます。
     
     不快な記憶の原因を、
     能力の不足から来るコミュニケーションの間違いによると、
     指摘できるかも知れません。
     他人とのコミュニケーションのルールは、
     自分自身の情報を理解するときにも、使用されて、
     自分の心を、客観的に自覚できるようになります。
 
     ルールを枉(ま)げているのは、
     能力の不足によることが、少なくありません。
     他人との競争に負けずに、尻尾を握られずに生きようとして、
     能力の不足を回避します。
     他人と自分に、嘘をついて、能力の不足を見ないように、
     わざと目を瞑(つぶ)っているのかも知れません。
     わざと、他人や自分を陽動するための、
     ダミーの事件を、起こしているのかも知れません。
 
     精神の病気の人の多くは、生まれ育った家庭に、
     解決困難なハンディキャップを持っています。
     GID(性同一性障害)の、心の性別の多くは、
     家庭のハンディキャップから来る世代交代拒否と、
     心の傷を見ないようにするための、ダミーの症状に見えます。
 
     失敗の原因を知れば、不快な気持ちが緩和されて、
     能力の不足があっても、
     他の方法によって回避する試行錯誤を、諦めずに、
     こつこつと続けて行く道を、見つけられるかも知れません。
 
     統合失調症の人でも、GIDの人でも、
     治る人は、年齢とともに、心が丸くなるように、治ります。
     治らない人は、栗(くり)のイガイガのように、
     棘(とげ)だらけの心になっています。
 
     性転換のように、金輪際(こんりんざい)、
     世を拗(す)ねて暮らそうとする手を、
     できるだけ、避けたほうがいいと思います。
     
     

精神医療の廃止とコンピュータ

進化論や精神医学などの、 ロマン主義による社会や心の学説を否定して、 精神医療と精神科と精神病院の廃止を、 主張します。

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