ウメ 366 感情

梅の香りは、落ち着きます。
上品。
八重野梅って、書いてありましたけれど、やばいのかしら。
 
 
感情の仕組みを、尋ねられました。
人間特有の自我機能の、原形になりましたけれど、
哺乳類に共通の、情報処理システムです。
他の個体に、情報を伝達するための、
文化的な、共通のコミュニケーションの規格を使い、
体の内側の情報を、整理して編集するシステムです。
 
哺乳類では、出産後の育児のために、
わが子という他の個体とのコミュニケーションが、必要でした。
もとは、自分の体の一部でしたけれど、
未完成のうちに、二つに分かれました。
哺乳類って、お乳をあげないと、育たないもんね。
  
みんな同じ一つの動物から、枝分かれして進化した血縁ですけれど、
同じ生物の種類って、生殖可能です。
もしかしたら、同じ属ぐらいでしたら、生殖可能かもね。
お互いに、生殖不能になれば、絶対に別種です。
これは、定義ね。
 
他の個体と、コミュニケーションをするって、
他の個体の、記憶や情報処理の仕方を、
自分の体の内側の、記憶や情報処理の仕方のように、
使用するってことです。
楽チンなの。
 
他の個体との、共通のコミュニケーションの規格によって、
自分の体の内側の、手持ちの情報まで、整理編集してしまうって、
画期的でした。
共通のコミュニケーションの規格って、文化と言われる種類の情報です。
親から子へ、個体から個体へ伝えられて、後天的に習得される情報なの。
 
こういう得体の知れない情報によって、
体の内側の、生まれつきの情報や、器質的な情報や、
自分自身の経験情報などの、
由緒ある情報まで、整理されて編集されるってのが、画期的でした。
 
刺激に対して、反応する方法なんか、
ウイルスや白血球みたいに、無意識の自動行動で、間に合いそうなのに、
わざわざ、他の個体とのコミュニケーションの方法によって、
他の個体の事のように、自分の体の内側のことを自覚するって、
広く、他の個体の経験情報を利用するだけでなく、
文化っていう、どこの馬の骨か、わからない情報によって、
機械的な仕組みを裏切ってまで、脳の神経細胞を変化させるためなの。
 
生物は、意図的に新しい判断なんて、できません。
新しい判断って、機械的な間違いによる誤動作です。
 
機械的な間違いって、
遺伝して、機械として固定されている間違いだけでなく、
接触不良みたいに、うまく作動する時もあれば、
全然、作動しない時もあるような、機能的な間違いもあります。
器質的には、間違いを発見できません。
統合失調症やGIDみたいなものね。
 
人それぞれに、生まれつきの機械が違うので、
他の個体の持つ経験情報を使えば、自分の機械的な判断を、裏切れます。
文化って伝えられますから、お母さんが子供に教えます。
 
脳味噌の神経細胞って、3才頃まで、増殖するの。
その頃までに、子供に教えると、脳のハードウェアのプログラムを、
文化によって、作ることができます。
 
3才を超えても、脳の神経細胞って、
よく使えば、樹状突起の先端の、神経伝達物質の受容体の、
開口部の面積が広くなります。
樹状突起の茂りかたも、密になります。
 
よく使えば成長するって、御本人の判断で、よく使うのでしたら、
生まれつきの機械の仕組みを、裏切れませんけれど、
他人の差し金によって、
無理矢理や催眠術のように、よく使わされる羽目になると、
御本人の機械の判断とは、違う方向に成長します。
 
みんなと、コミュニケーションすれば、
他人も身内も、一蓮托生なのに、
人間って、動物の感情の機能と、一線を画して、
自我機能ってのが、雨後の竹の子みたいに、よく発達しました。
 
もちろん、フェロモンに動かされるような、
発情期や生殖の自動行動が、退化したこともありますけれど、
自我機能が、決定的に、感情のシステムと違うのは、
生まれつきの、逃れられない機械の判断を、
他人の経験や文化などを弄(ろう)して、
はっきりと、裏切ろうと自覚したことです。
 
端的に言うと、病気やキチガイを、大切にするようになったの。
だって、機械を裏切れるのは、それしかないもん。
進化の原動力を、明確に知ったことが、
わざと病人ばかりを選んで来たような、人間の歴史に、
はっきりと、残っています。
お釈迦さんやキリストさんの考え方ね。
 
     神経細胞と神経細胞の間の、シナプスって、
     電気っていう波動が、
     神経伝達物質っていう物体に、変換されるところですけれど、
     神経細胞の、軸索の尻尾の先に、
     神経伝達物質の、放出口と、再取り込み口とがあります。
     シナプスの、神経伝達物質の量を、調節しているの。
 
     神経伝達物質を受け取るのは、他の神経細胞の、
     樹状突起の先っちょの、受容体です。
 
     神経伝達物質は、できるだけ少ない量を使って、
     情報量を加減できるのが、合理的なの。
     神経細胞って、何度も情報が伝わって、よく使うと、
     受容体の形や数や大きさが変化して、手広くなりますから、
     少しの神経伝達物質でも、
     ちゃんと受け止めることができます。
 
     統合失調症の人では、受容体の性能が悪いの。
     原因は、わかりません。
     たくさんの量の神経伝達物質を、
     軸索のほうから、放出しなければなりません。
     時間がかかります。
     感度が低いので、ドパーッと、放出してしまいます。
 
     時間がかかって、やっと樹状突起の受容体に、
     神経伝達物質が嵌(は)まります。
     これで、用が済んだので、今度は、
     シナプスに溢れている神経伝達物質を、
     片づけなければいません。
 
     軸索のほうの、再取り込み口から回収しますけれど、
     たくさん出したものだから、回収にも時間がかかります。
     その間も、どんどん、
     受容体に神経伝達物質が、キャッチされて行きますので、
     過剰に反応してしまって、
     神経細胞の機能が亢進したままになります。
     電気が流れっ放しの、やりすぎになるの。
 
     統合失調症では、
     神経伝達物質にドーパミンを使う大脳辺縁系の神経細胞が、
     機能亢進します。
     大脳辺縁系って、
     哺乳類に共通の、感情のシステムを作った張本人ですから、
     ここの神経細胞の機能が亢進すると、
     感情が興奮するってことね。
 
     抗精神病薬っていうお薬を使うと、
     受容体に、抗精神病薬が嵌まり込んで、
     ドーパミンが、受容体と接触するのを、邪魔します。
     興奮が鎮まるの。
     こういうお薬を、アンタゴニストって言います。
     ドーパミンアンタゴニスト。
 
     反対に、受容体に嵌まると、ドーパミンの代わりに機能して、
     興奮しっ放しになるお薬もあって、
     ドーパミンアゴニストって言います。
     パーキンソン病の人の飲むお薬。
 
     統合失調症が、感情の機能の病気って、わかります。
     感情のシステムって、自我機能の土台になりましたけれど、
     ここから先、側頭葉や、前頭葉などの、大脳の新皮質や、
     大脳基底核の症状などは、
     ドーパミンだけでは、説明不十分になり、
     一筋縄では行きません。
 
     お薬が、陰性症状や、妄想の確信などには、効かないの。
     妄想や幻聴の内容を、実行に移さないように、
     興奮が鎮静されるしか、
     抗精神病薬には、期待できないかも知れません。
 
     基底核や視床や海馬には、フィードバック機能があります。
     実行の現状を観測して、意志をこまめに修正する機能ね。
     意志と実行を、一発勝負で決めたりはしません。
     瀬踏みするように、試行錯誤するように、調節します。
 
     現在の実行の状況を知らなければいけませんから、
     感覚器官からの情報が入ってきます。
     意志を調節しますから、
     言葉や思考によって意志を決定する新皮質からの、
     情報が入ってきて、出て行きます。
     実行の具合を、筋肉の動作や化学物質などによって、
     調節しますから、
     運動神経や自律神経や、ホルモンの分泌腺などに、
     情報を出力します。
 
     基底核や視床や視床下部や海馬などを、使うの。
     ひょっとしたら、GIDでも、
     海馬や視床が酷使されているかも。
 
精神医療の廃止とコンピュータ

精神医療の廃止とコンピュータ

進化論や精神医学などの、 ロマン主義による社会や心の学説を否定して、 精神医療と精神科と精神病院の廃止を、 主張します。

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