梅の香りは、落ち着きます。
上品。
八重野梅って、書いてありましたけれど、やばいのかしら。
感情の仕組みを、尋ねられました。
人間特有の自我機能の、原形になりましたけれど、
哺乳類に共通の、情報処理システムです。
他の個体に、情報を伝達するための、
文化的な、共通のコミュニケーションの規格を使い、
体の内側の情報を、整理して編集するシステムです。
哺乳類では、出産後の育児のために、
わが子という他の個体とのコミュニケーションが、必要でした。
もとは、自分の体の一部でしたけれど、
未完成のうちに、二つに分かれました。
哺乳類って、お乳をあげないと、育たないもんね。
みんな同じ一つの動物から、枝分かれして進化した血縁ですけれど、
同じ生物の種類って、生殖可能です。
もしかしたら、同じ属ぐらいでしたら、生殖可能かもね。
お互いに、生殖不能になれば、絶対に別種です。
これは、定義ね。
他の個体と、コミュニケーションをするって、
他の個体の、記憶や情報処理の仕方を、
自分の体の内側の、記憶や情報処理の仕方のように、
使用するってことです。
楽チンなの。
他の個体との、共通のコミュニケーションの規格によって、
自分の体の内側の、手持ちの情報まで、整理編集してしまうって、
画期的でした。
共通のコミュニケーションの規格って、文化と言われる種類の情報です。
親から子へ、個体から個体へ伝えられて、後天的に習得される情報なの。
こういう得体の知れない情報によって、
体の内側の、生まれつきの情報や、器質的な情報や、
自分自身の経験情報などの、
由緒ある情報まで、整理されて編集されるってのが、画期的でした。
刺激に対して、反応する方法なんか、
ウイルスや白血球みたいに、無意識の自動行動で、間に合いそうなのに、
わざわざ、他の個体とのコミュニケーションの方法によって、
他の個体の事のように、自分の体の内側のことを自覚するって、
広く、他の個体の経験情報を利用するだけでなく、
文化っていう、どこの馬の骨か、わからない情報によって、
機械的な仕組みを裏切ってまで、脳の神経細胞を変化させるためなの。
生物は、意図的に新しい判断なんて、できません。
新しい判断って、機械的な間違いによる誤動作です。
機械的な間違いって、
遺伝して、機械として固定されている間違いだけでなく、
接触不良みたいに、うまく作動する時もあれば、
全然、作動しない時もあるような、機能的な間違いもあります。
器質的には、間違いを発見できません。
統合失調症やGIDみたいなものね。
人それぞれに、生まれつきの機械が違うので、
他の個体の持つ経験情報を使えば、自分の機械的な判断を、裏切れます。
文化って伝えられますから、お母さんが子供に教えます。
脳味噌の神経細胞って、3才頃まで、増殖するの。
その頃までに、子供に教えると、脳のハードウェアのプログラムを、
文化によって、作ることができます。
3才を超えても、脳の神経細胞って、
よく使えば、樹状突起の先端の、神経伝達物質の受容体の、
開口部の面積が広くなります。
樹状突起の茂りかたも、密になります。
よく使えば成長するって、御本人の判断で、よく使うのでしたら、
生まれつきの機械の仕組みを、裏切れませんけれど、
他人の差し金によって、
無理矢理や催眠術のように、よく使わされる羽目になると、
御本人の機械の判断とは、違う方向に成長します。
みんなと、コミュニケーションすれば、
他人も身内も、一蓮托生なのに、
人間って、動物の感情の機能と、一線を画して、
自我機能ってのが、雨後の竹の子みたいに、よく発達しました。
もちろん、フェロモンに動かされるような、
発情期や生殖の自動行動が、退化したこともありますけれど、
自我機能が、決定的に、感情のシステムと違うのは、
生まれつきの、逃れられない機械の判断を、
他人の経験や文化などを弄(ろう)して、
はっきりと、裏切ろうと自覚したことです。
端的に言うと、病気やキチガイを、大切にするようになったの。
だって、機械を裏切れるのは、それしかないもん。
進化の原動力を、明確に知ったことが、
わざと病人ばかりを選んで来たような、人間の歴史に、
はっきりと、残っています。
お釈迦さんやキリストさんの考え方ね。
神経細胞と神経細胞の間の、シナプスって、
電気っていう波動が、
神経伝達物質っていう物体に、変換されるところですけれど、
神経細胞の、軸索の尻尾の先に、
神経伝達物質の、放出口と、再取り込み口とがあります。
シナプスの、神経伝達物質の量を、調節しているの。
神経伝達物質を受け取るのは、他の神経細胞の、
樹状突起の先っちょの、受容体です。
神経伝達物質は、できるだけ少ない量を使って、
情報量を加減できるのが、合理的なの。
神経細胞って、何度も情報が伝わって、よく使うと、
受容体の形や数や大きさが変化して、手広くなりますから、
少しの神経伝達物質でも、
ちゃんと受け止めることができます。
統合失調症の人では、受容体の性能が悪いの。
原因は、わかりません。
たくさんの量の神経伝達物質を、
軸索のほうから、放出しなければなりません。
時間がかかります。
感度が低いので、ドパーッと、放出してしまいます。
時間がかかって、やっと樹状突起の受容体に、
神経伝達物質が嵌(は)まります。
これで、用が済んだので、今度は、
シナプスに溢れている神経伝達物質を、
片づけなければいません。
軸索のほうの、再取り込み口から回収しますけれど、
たくさん出したものだから、回収にも時間がかかります。
その間も、どんどん、
受容体に神経伝達物質が、キャッチされて行きますので、
過剰に反応してしまって、
神経細胞の機能が亢進したままになります。
電気が流れっ放しの、やりすぎになるの。
統合失調症では、
神経伝達物質にドーパミンを使う大脳辺縁系の神経細胞が、
機能亢進します。
大脳辺縁系って、
哺乳類に共通の、感情のシステムを作った張本人ですから、
ここの神経細胞の機能が亢進すると、
感情が興奮するってことね。
抗精神病薬っていうお薬を使うと、
受容体に、抗精神病薬が嵌まり込んで、
ドーパミンが、受容体と接触するのを、邪魔します。
興奮が鎮まるの。
こういうお薬を、アンタゴニストって言います。
ドーパミンアンタゴニスト。
反対に、受容体に嵌まると、ドーパミンの代わりに機能して、
興奮しっ放しになるお薬もあって、
ドーパミンアゴニストって言います。
パーキンソン病の人の飲むお薬。
統合失調症が、感情の機能の病気って、わかります。
感情のシステムって、自我機能の土台になりましたけれど、
ここから先、側頭葉や、前頭葉などの、大脳の新皮質や、
大脳基底核の症状などは、
ドーパミンだけでは、説明不十分になり、
一筋縄では行きません。
お薬が、陰性症状や、妄想の確信などには、効かないの。
妄想や幻聴の内容を、実行に移さないように、
興奮が鎮静されるしか、
抗精神病薬には、期待できないかも知れません。
基底核や視床や海馬には、フィードバック機能があります。
実行の現状を観測して、意志をこまめに修正する機能ね。
意志と実行を、一発勝負で決めたりはしません。
瀬踏みするように、試行錯誤するように、調節します。
現在の実行の状況を知らなければいけませんから、
感覚器官からの情報が入ってきます。
意志を調節しますから、
言葉や思考によって意志を決定する新皮質からの、
情報が入ってきて、出て行きます。
実行の具合を、筋肉の動作や化学物質などによって、
調節しますから、
運動神経や自律神経や、ホルモンの分泌腺などに、
情報を出力します。
基底核や視床や視床下部や海馬などを、使うの。
ひょっとしたら、GIDでも、
海馬や視床が酷使されているかも。
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