人の少ない冬の浜辺って、乗馬クラブのお馬さんが来ます。
波打ち際を歩くの。
解離性同一性障害のことを、多重人格と言いますが、
精神の病気の人に、多重人格と言ってあげると、受けがいいの。
患者さんにしてみれば、自分には、色々な自分があり、
何人もの人間の性格を、兼ね備えているので、
多重人格と言ってもらえれば、
なんとなく、才能がありすぎて、苦労している気分に、なれるのかしら。
今の自分だけで、判断してもらっては困る、という感じ。
だれでも、色々な自分を持っていますけれど、
一つに纏(まと)める機能を、自我と言います。
自我が希薄になると、一つに纏められずに、
バラバラになってしまいます。
その状態を、解離性障害と言います。
同時には、一つの性格しか現れませんが、
幾つもの性格が、入れ替わるように、交替するタイプの人を、
解離性同一性障害と言います。
多重人格ね。
人格が入れ替わる時に、記憶も入れ替わります。
一年前に現れた人格が、再び現れる時には、
一年前の記憶を、継承していますけれど、
つい最近の、別の人格の記憶は、忘れています。
この人格には、この記憶ってのが、決まっていますけれど、
どの人格にも、共通の記憶、というのもあります。
たとえば、日本語を使う記憶は、どの人格にも共通ですので、
人格が変わっても、日本語を忘れません。
解離性同一性障害の初期症状では、
交替人格のほとんどが、アニメのキャラクターのように、
すごく幼稚で、実用価値のない、使い捨ての人格の、
真似(まね)ですけれど、
次々に人格を替えて行くと、ネタ切れになりますので、
使い勝手の良い人格が、何度も現れます。
嫌(いや)な事が予想される時には、
二度と使わない人格になれば、便利です。
楽しい事は、いつまでも覚えていたいので、
楽しい記憶を持つ人格は、何度も現れて、常用することになります。
解離性同一性障害の症状が進むと、
使い勝手の良い人格だけを、多用するようになります。
やがて、一種類だけの人格を、長期間、使い続けることになります。
それでも、在日韓国人と、日本人の戸籍とを、使い分ける人もいました。
関東大震災のように、戸籍簿が消失した例や、
広島の原爆のように、戸籍は消失を免れたのに、一家全滅の例などでは、
簡単に、他人に成り済ますことが、出来ました。
韓国人と日本人が交替するたびに、人格も記憶も変わります。
本人は、人格交代を自覚できませんが、何十年も、上手くやっています。
奥さんが二人いて、自宅も二つ、
子供も、あっちとこっちに、二世帯分です。
解離性同一性障害の診断基準の通りでしたら、
御本人に、人格交代の自覚がありませんので、
尻尾を出さずに、うまく使い分けるのは、困難です。
実際には、人格交代の自覚のある人が、ほとんどで、
意図的な人格交代が可能ですので、
馬脚を露(あら)わさずに、要領よく、困難を切り抜けられます。
恣意的な人格交代を、
解離性同一性障害と言うべきなのかは、疑問ですが、
記憶は確かに交替しています。
嘘をついているのでなく、一つの人格に成りきっている時は、
他の人格の記憶を、本当に思い出せません。
GID(性同一性障害)も、つい最近まで、
戸籍の合法的な変更が、不可能でしたけれど、
性転換後の、望みの性別の戸籍を持っていた人が、たくさんいました。
日本人なのに、ロシア生まれのロシア人とか。
周囲の人が、首を傾(かし)げるだけでなく、
御本人も、記憶がないと言い、首を傾げます。
とんでもない大嘘つきの、決定的証拠を入手したので、
それとなく、探(さぐ)りを入れてみると、
嘘でなく、本当に記憶がありません。
映画の、『心の旅路』のような、記憶喪失かと思うと、
ちゃんと、元の人格に戻って、生活しています。
都合が悪くなると、また記憶を失い、別人になります。
何度も、同じ人格交代を繰り返して、記憶が交換されるのを見ると、
御本人が、わざと人格を切り替えているのに、決まっていますけれど、
わざとしているという自覚がありません。
多重人格の初期では、人格交代の自覚が、御本人にあります。
人格交代に習熟して来ると、交替人格の数が少なくなり、
人格交代の自覚が希薄になります。
習慣になるみたい。
使い分ける人格の数が、二種類だけになり、
さらに習熟して、一種類になると、
もちろん、人格交替と言いませんから、
人格交代の自覚も、完全になくなります。
解離性同一性障害は治った、ということになりますけれど、
精神の病気が治ったとは、限りません。
多重人格になる前に、逆戻りしただけかも知れません。
今度は、別の症状が出てきたり。
脳や体の器質に、原因となる病変のない精神疾患って、
精神症状を、文学的に分類しているだけですから、
疾患名は、たんなる精神症状の組み合わせの、例示に過ぎません。
解離性同一性障害も、
こういう精神症状の組み合わせもありますよって感じで、
例を示しているだけです。
組み合わせに、幅を持たせていますので、
たくさんの人が、この疾患名という例示に、当てはまるとしても、
こういう組み合わせを分類するのは、
あくまで文学的で、便宜的で、操作的です。
GID(性同一性障害)にも、
DID(解離性同一性障害)の輪郭を、かすめて行く人がいて、
台風が上陸したのか、上陸しなかったのかと、問われても、困ります。
目がなくても、台風は台風ですから。
最近の多重人格では、かならずと言っていいほど、
交代人格の中に、異性の人格が含まれています。
こいつが具合よく、常用される状態で、多重人格が治ると、
性同一性障害が、残るかも知れません。
多重人格だけでなく、解離性障害は、
ヒステリーの中核症状と言っても、構いません。
そのほかに、おもに身体表現性障害と言われる転換性障害や、
性的非行や、ロールプレイや、トランス状態などの特徴が、
ヒステリーに共通しています。
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