ナツツバキ 165 君の名は プレパルス抑制

ピンボケで、ごめんなさい。
ナツツバキは、娑羅の木とも言いますけれど、ヒメシャラとは別です。
ヒメシャラは、サルスベリのように、つるつるの樹肌ですから、すぐにわかります。
 
知能検査や学力検査などの、比較的客観的に測れる検査によっても、
測れない知的能力は、おもに人格障害として、症状が表れます。
知的能力の中に、客観的な検査では、測れない能力が多いのは、
記憶は測れても、記憶を処分する能力は、測れないからです。
忘れる能力は、検査しにくい。
具体的には、脳の神経細胞を処分するアポトーシスの機能に、
関係した障害かも知れません。
 
よく使う神経細胞は生き残り、使わない神経細胞は廃れて、
壊死するのが健常です。
わざと使わない場合でも、廃れて壊死すると、
性格的に人格障害が表れて、やがて、脳が萎縮して、
客観的な検査によって、測れるぐらいに、
知的障害が表れるように、なるかも知れません。
 
嫌な記憶を封印しても、神経細胞が壊死しないようにするには、
封印された記憶を含めて、常に記憶を整理整頓して、
記憶の重要度を、把握して置かなければいけません。
不必要な記憶は、思い切って、
神経細胞ごと、処分してしまうのが、良いかも知れません。
 
封印された記憶でも、大切な記憶は、
神経細胞を壊死させないように、
しかも、思い出さずに、封印したままにして置くために、
試験的に電気を流して、神経細胞を維持しなければなりません。
神経細胞を殺さずに、樹状突起の一部だけを、
記憶と共に、壊死させる方法や、
樹状突起の、神経伝達物質を捕捉する受容体を、
小さくする方法もあります。
 
使わなくなった記憶も含めて、記憶を常に整理整頓する作業を怠れば、
嫌な記憶と一緒に、神経細胞が壊死して、
真性の認知障害に至り、脳が萎縮して、
統合失調症に、進行するかも知れません。
 
ふつうは、知能検査や学力検査などにより、
知的障害として計測されるようになると、人格障害とは言われません。
脳が萎縮していれば、認知障害と言われますが、
統合失調症では、認知障害が表れていても、
統合失調症の診断名が、使われることになってます。
 
性格に障害が表れていても、未成年では、
診断名として、人格障害は使われません。
幼児期では、発達障害と言われます。
思春期以後では、行為障害や適応障害などと、言われるかも知れません。
 
統合失調症では、いったん発達していた知的能力が、
認知障害のせいで、低下します。
御本人は、そのことを自覚できずに、
以前のように、知的能力が保たれていると、思っていますので、
物事が、うまく行かなくなった時に、
自分の知的能力の不足とは、思いも寄りません。
きっと、自分以外の何かが、原因であり、
もしかしたら、誰かが妨害しているかも知れないと、思います。
 
この思いが、統合失調症の被害妄想や、
誰かに、心の中を知られている、と確信する原因になり、
思考が混乱して、脳の様々な部位の、様々な種類の、
神経伝達物質の量を、制御する能力を失い、
しばしば、中間の丁度良い量に調節できずに、
両極端に張り付いてしまい、興奮や昏迷の症状になります。
 
根本的には、嫌な記憶を思い出したくなく、
わざと、思い出さないようにしていると、
実際に、脳の神経細胞が、壊死してしまう機能障害によって、
認知障害が起こります。
より具体的には、おそらく封印した記憶を、
そのまま封を切らずに、温存する能力の不足にあります。
 
細胞は、使わなければ、廃れますので、
記憶を封印して、記憶を呼び出さなくても、細胞を温存するには、
時々、試験的に、電気を流してあげなければいけません。
男性が、猥褻な夢を見ていないのに、
朝、ペニスが勃起するようなものです。
猥褻な夢を見たとは、記憶に残りません。
情報の中身を自覚しなくても、中身を閲覧したことになっています。
嫌な記憶も、こうして、神経細胞が廃れずに温存されます。
 
この能力は、たぶん、情報の内容を伝達する前に、
これから情報を伝達しますって意味の、
予備的な印だけを、伝達する機能と同じです。
 
人って、たとえば、誰かと一生懸命、話している時に、
後ろから、急に話しかけられても、
御本人は、なかなか、気づかないでしょう?
「えっ、なにっ?」って感じで、聞き返してしまい、
もう一度、同じことを、聞けない時もあります。
 
老人の、いわゆる勝手つんぼでも、似たようなことが、起こります。
当てずっぽうで、話の内容を、想像してしまいますので、
耳が遠くなると、誤解する、という当たり前のことが起こります。
精神障害では、耳の聞こえに、症状の表れる人が、少なくなく、
メニエルでは、安定剤を処方することが、よくあります。
楽器でも、最初の瞬間の、波形を聞き取ることが、
音色を聞き分けるために、とても重要な情報になるでしょう?
統合失調症の御家族に、わりと目立つ病気です。
 
後ろから、肩を軽く叩かれてから、話しかけられると、
一発で理解できます。
実際には、肩を叩かれるという予備的なサインを、受け取り、
「はい」と、お返事をしてから、本題を聞きますので、
二段構えの情報伝達ですけれど、気持ちに余裕ができて、
間違いが少なくなります。
 
地震も、S波っていう横波の前に、P波っていう縦波が伝わって来ます。
夜、仰向けに寝て、目覚めている時なんか、ガタガタっと来て、
ああ、来るなあって思っていると、大揺れに揺れて来ます。
わたしは、揺れかたの方向と、P波とS波の時間差から、
震源地は何処かって、当てるのが好きで、
奇麗に揺れる建物ですと、
震央の半径100㎞ぐらい、方角で45度ぐらいの誤差で、
よく当たります。
 
脳の神経回路も、最初に予備的なサインだけが、伝わって来ます。
内容は、これから大切な情報を送りますって、意味ね。
それから、本題の、中身のある情報が、伝わってきます。
最初の予備的なサインを、プレパルスって言います。
 
プレパルスがあると、たとえば、いきなり車が向かって来ても、
なんとなく、スローモーションのように、車が近づいて来るので、
咄嗟に反射的に、俊敏な回避行動をとることができます。
 
プルパルスがないと、何も知らずに歩いているうちに、
いきなり、頭の上から落ちてきた鉄骨の下敷きになって、即死する感じ。
 
精神障害者の人を見ていると、
刺激に対する受け応えの言葉や、動作が、ぎこちないの。
なかには、どもる人もいます。
いつも、頭の上に、鉄骨が落ちて来て、
いきなり、頭蓋骨陥没の脳震盪で、
何が起こったのか、わからない意識状態で、
前後不覚になって、対応している感じです。
なんとなく、プレパルス機能が、故障しているのでないかと、疑われます。
 
咄嗟に入って来る情報に、冷静に対処する仕組みね。
驚かずに、反応できるので、プレパルス抑制って、言います。
地震でも、震源地に近い所で、地震を感じると、
遠いところに、電波で先回りして、情報を伝えて、
地震の伝わる数秒前に、予知情報を流す仕組みが、あるでしょう?
あれと同じ仕組みが、脳にもあるの。
この仕組みが、精神障害の人では、壊れているのでないかと、
疑われます。
 
とくに、発達障害の幼児では、よくわかります。
自分から行動するときも、瀬踏みをしません。
ヘルスメーターに、いきなり両脚ごと、飛び乗ります。
まず、片足だけを乗せて、少しずつ力を入れて、
体重計が、どのように反応するかを見て、
その加減を知ってから、もう片方の足も乗せて、
全体重をかけるのが、健常かも知れません。
飛び乗ったほうが、元気がいいかしら。
 
だいたい、統合失調症と、それに近い診断名の症状の人や、
統合失調症の御家族に多く、
GIDでは、全体の25%ぐらいに、
プレパルス機能の異常があるかも知れません。
幼児期に観察して、早期に知ることができます。
これがあったとしても、
幼児期に発達障害の症状が、強く出るとは、限りません。
思春期以後に、統合失調症圏の症状の、出て来る可能性が高く、
統合失調症にならなくても、
老後に、認知障害が、ひどくなるかも知れません。
 
情報の具体的内容よりも、
これから情報を送りますって意味の、サインが大切。
電気が神経細胞を流れても、記憶に残らないかも。
男の朝立ちみたいにね。
サインだけだと、ペニスが勃起しても、
エッチな夢を見た覚えが、ありません。
でも、エッチな記憶を持つ神経細胞に、
ちゃんと、電気が通じた証拠なんです、朝立ちって。
こうすれば、嫌な記憶を呼び出さずに、
嫌な記憶を持つ神経細胞に、電気を流して、
神経細胞の壊死を、防ぐことができます。
もしかしたら、精神障害の人は、
この機能に、障害があるかも知れません。
 
たとえば、夢の中で、試験的に電気を流した時に、
一々、記憶の中身を呼び出して、自覚してしまうと、
嫌な夢や、恐い夢になってしまいます。
毎日、封印したはずの、嫌な記憶が、夢に再現されたのでは、
落ち落ち、眠っていられません。
 
昔、菊田一夫っていう脚本家は、
『君の名は』という、ラジオドラマを書いて、人気になりました。
いかにも頭の悪そうな、後宮春樹って名前の、主人公を演じたのは、
映画版では、佐田啓二っていう男前の男優さんでした。
中井貴一のお父さんです。
うちの母は、戦前に、佐田啓二に似た顔の男と結婚して、
わたしが産まれました。
映画のポスターを見ると、父が出ているようで、嫌な感じでした。
 
ナレーションが、こんなことを言うんです。
忘却とは、忘れ去ることなり。
忘れ得ずして、忘却を誓う心の悲しさよ。
まるで、精神障害のことを、言っているみたいでしょう?
菊田一夫って、覚醒剤の常習者で、
二度も自殺未遂をして、頭のおかしかった人です。
 
忘れるのが下手なので、封印された神経細胞に、
試験的に電気を流すことも、できません。
嫌な記憶を持つ神経細胞が、完全に使用されなくなって、
それが長期に渡ると、壊死して、認知障害になります。
わざと、記憶を封印しただけなのに、
実際に、神経細胞が壊死してしまいますので、
嫌な事を、我慢するための、合理的な手段を失います。
代表的な心理症状は、統合失調症です。
 
まだ、壊死しない仮性痴呆の状態では、おそらく人格障害になります。
代表的な心理症状は、
性同一性障害や、強迫神経症や、パニック障害や、
PTSD(心的外傷後ストレス障害)や
醜形恐怖や、ナルコレプシーなどです。
多くは、一時的に人前で、健常を装うことができますので、
診察室では、御本人が訴えなければ、症状が表れません。
 
日常生活の実態に、異常を観察できますので、性格のせいにされて、
人格障害と言われることが、少なくありません。
また、予期しない緊急事態に、突飛な行動を、取り易いみたい。
御本人が自発的に受診したり、人に相談したりしなければ、
他人には、手の下しようがないので、放置されるかも。
 
     統合失調症の患者さんは、
     わざと異常な事をして、症状を出しているように見えます。
     健常な人では、
     わざとしたことを自覚して、記憶していますので、
     嘘と言われ、非難されます。
     わざとしたことを、自覚していなければ、
     ヒステリーと言われ、精神障害と言われます。
     統合失調症は、ヒステリーの一種です。
 
     御本人は、記憶を封印していますので、
     わざとしたことを、自覚できません。
     健常な人では、わざとしたことを自覚していますが、
     知らず知らずのうちに、してしまったことは、
     覚えていません。
     
     自覚していないことを苦にして、
     受診することは、滅多にありませんが、
     眠れないとか、ドキドキするとか、イライラするとかと言い、
     不定愁訴のために、受診することが、女性によくあります。
     多くは、それぞの具体的な言い草に応じて、
     診断名がつきますが、
     どのような具体的な事もなければ、境界性人格障害などと、
     診断されるかも知れません。
 
     ふつうは、自発的に受診した人に、
     人格障害の診断名は付けません。
     最近は、パーソナリティ障害と言いますが、
     何を言っているのか、よくわからない診断名です。
     具体的な事を、指摘してあげたほうが、
     患者さんも、納得できます。
     パーソナリティ障害などと言えば、
     よけいに、わからなくなってしまいます。
 
     統合失調症の患者さんでは、
     多くは、すでに認知障害が出ていますが、
     自発的に受診する人は珍しく、
     初発では、強制的に連れて来られる人が、ほとんどです。
     一見、支離滅裂なことを言い、認知障害のように見えても、
     若い人ですと、初発では、ほとんどが仮性痴呆です。
     お薬を飲むと、ケロッと治りますが、
     お薬の調整や、検査や、
     自分でお薬を飲むだけの、病識を持ってもらうために、
     入院してもらうことが、少なくありません。
     
     病識と言うのは、ただの病気の知識でなく、
     自分の何が、病気と言われるかを知り、診断に同意して、
     病気を治したいと、思うことを言います。
     精神障害では、病識のない患者さんを治療するには、
     強制的に入院させて、治療するしかありませんが、
     法律上、強制的な治療のできない軽い症状や、
     治療法のない症状では、
     患者さんの自由意志に、任せるしかありません。
 
     病識のない患者さんは、
     自分のことを、精神の病気と、思っていませんから、
     自発的に受診するはずが、ありません。
     性同一性障害の患者さんも、病識がありませんが、
     受診しなければ、苦しくなることを知っていますので、
     自発的に受診します。
     性同一性障害(GID)では、
     診断書や、ホルモン剤や、手術などがなければ、
     生活が苦しくなることを、知っていますので、
     自分のことを病気と思っていなくても、受診します。
 
     これは、統合失調症の多くの患者さんに、似ています。
     初発の時に、強制的に入院してもらうと、
     症状が軽快しますので、
     もはや強制的には、治療できなくなります。
     それでも、患者さんは、入院中に、お薬を飲んで、
     気持ちの楽になることを、習得していますので、
     退院しても、自発的に通院して、
     自宅で、強制されずに、お薬を飲むようになります。
 
     統合失調症の患者さんの多くは、
     自分のせいで、病気になったのでなく、
     何者かのせいで、病気にさせられたと、思っています。
     患者さんによっては、自分は病気でないのに、
     主治医のせいで、病気にさせられていると、
     思っている人もいます。
     主治医のことを、巨大な陰謀の、
     ちっぽけな手先と、思っています。
     それでも、自分から通院して、お薬を飲む人が、大部分です。
 
     この状態は、GID(性同一性障害)の患者さんの、
     精神状態に、よく似ています。
     統合失調症では、患者さんの妄想に、
     医師は、安易に同調しませんが、
     GIDでは、患者さんの思いに、GIDの専門医と称する医師は、
     ほとんど無条件に、同調しているかのようです。
 
     精神科医のうち、性転換医療を有効なものと、
     認めている人は、1%程度です。
     大部分の精神科医は、性転換を有害と思っていますが、
     お医者さんの世界では、
     他の医師のやることを、とやかく言いません。
 
     少なくとも、患者さんの目の前で、喧嘩をして、
     醜態をさらけ出すようなことは、しません。
     みんな、インチキをしていますから、
     不正を暴露し合う泥仕合は、慎みます。
 
     『ヒッポリュトス』という、
     古代ギリシャ悲劇を書いたエウリピデスの、
     言い訳と同じです。
     どうして、女性同性愛者の、月の女神の、アルテミスは、
     もっと早く、男女の恋愛と、美の女神の、アフロディーテの、
     嫉妬を制止して、
     男性同性愛者の、ヒッポリュトスという人間を、
     助けなかったのかと、疑問が出てきます。
     エウリピデスの言うには、神々の世界では、
     他の神のすることを、とやかく、悪く言わないしきたりに、
     なっています。
 
     お医者さんは、一般の人々の上に、君臨する神々ですので、
     神様同士の、醜い喧嘩は、しないことになっています。
     
 

精神医療の廃止とコンピュータ

進化論や精神医学などの、 ロマン主義による社会や心の学説を否定して、 精神医療と精神科と精神病院の廃止を、 主張します。

0コメント

  • 1000 / 1000