鹿の肩甲骨に、溝を彫り、
骨を焼くと、罅（ひび）が入るので、
占いとします。
サイコロを振るような、
古代中国の迷信ですが、
日本にも、伝わっています。
鹿を焼くために、
波波迦（ははか）の木を焚くと、
古事記に書かれています。
奈良県の神社には、
この木（Prunus grayana）が、
波波迦であると、伝わっているそうです。
わたしは、ウワミズと上澄みを、
しょっちゅう、間違えます。
ウワミズの意味は、波波迦だから、
占溝や裏溝が、ウワミズになったと、
植物の本には、書かれています。
この花を、桜と言う人は、いませんが、
波波迦だからウワミズと、
伝えられているわけでも、ありません。
薄墨桜は、有名ですが・・・
どうせ、語源は、こじつけの総本山ですから、
気にしなくても良いのですが、
上澄みと、間違えてしまいます。
バラ科の中でも、
托葉のある単葉の、心皮が１枚の核果ですと、
たいてい、サクラスモモ属（Prunus）ですが、
サクラ亜属と、ウワミズザクラ亜属って、
簡単に、雑種が出来るのでしょうか。
生物の進化系統分類って、
要は、生殖するか、しないかが、問題であり、
他の特徴は、便宜的にすぎません。
生殖の可否は、葉の形や、毛の有無などに、
あまり関係ないと、思いますが・・・
進化の系統と、形態の違いは、
どこで、接点を持っていると、
言うのでしょうか。
エステティックと、判断の枝分かれは、
知覚の根本原理として、
紀元前1500年ころから、
インドヨーロッパ人は、
しつこく追及して来ました。
分類学って、ロマンティックに言うと、
弁証法ですが、
コンピュータを作った考え方と、矛盾します。
生殖の可否は、
種（しゅ）のレベルよりも、
個体のレベルで変わりますから、厄介です。
人工授精が、いとも簡単に出来る時代に、
APG分類のような、
遺伝子や進化論による復古調の分類って、
時代錯誤でありませんか。
進化論は、
ロマン主義そのものと、言っても良く、
ナチスやソ連が、崩壊した原因の、
核心部分を言います。
そんなもので、生物を分類するのは・・・
遺伝子や進化論による分類は、
ナチズムと同じくらいに、
荒唐無稽でないかと、
文句が出ない分類学の、
ロマンティックな雰囲気が、不思議です。
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