ネグンドの雄株には、雄花しか、咲きません。
雄花には、雌しべがありません。
雌雄異株ですが、雄株や雌株に、
雄花や雌花や両性花や、雌しべや雄しべが、
有るのか無いのかは、
種(しゅ)や属や科などにより、違います。
花にしろ、株と言われる個体にしろ、
雄雌の実態は、
種(しゅ)や属や科などにより、違います。
たぶん、雌しべは、
雌花や両性花にしか、ありませんが、
受粉や受精や結実などの、
世代交代の能力のない雌しべなら、
雌花や両性花でなく、
雄花と言われるかも知れません。
ネグンドカエデは、単純で、
雄株には、雄花しか咲かず、
雄花には、雄しべしか、ありません。
雌株には、雌花しか咲かず、
雌花には、雌しべしか、ありません。
両性株や両性花や、
不能の雄しべや雌しべの花がありません。
単純明快です。
トネリコバノカエデとも言われるのは、
トネリコやアオダモのような、
複葉を言っていますが、
ネグンドカエデやネグンドと、言うほうが、
普通かも。
トネリコバノカエデなんて、
聞いたことがない。
ネグンドカエデは、
メープルシロップを採取するカエデですが、
日本では、その目的がありませんので、
公園樹や庭木などとして、栽植されたものが、
勝手に発芽して、野山に自生しています。
雌雄異株なのに、
わざわざ雌雄両方を輸入したのでしょうか。
シロップを採る目的で、輸入したのかも。
フラミンゴやエレガンスなどの、
斑入りの品種が、販売されていますが、
カエデでなければいけない理由が、
あるのでしょうか。
秋の紅葉と、両方を楽しむのかも。
風情が、ないような。
ネグンドの意味が不明で、
Chinese chaste tree(Vitex negundo)
そのものを指すサンスクリットや
マラーティー(Marāthī)語と、
言われています。
その葉に似ているから、このカエデも、
ネグンドと言われるようになったと。
長く伸びている紐(ひも)は、花柄です。
なんで、長く伸びるのかは、知りません。
花柄の先端に、花托があり、
花糸のほとんどない雄しべが多数付いてます。
雌花も、花柄が伸びますが、
柱頭が2本に分かれます。
雌しべの根もとに、最初から、
ブーメラン型の子房が付いていますので、
すぐに、雌花であり雄花でないと、
識別できます。
雌株は、雌花が種(たね)を付けて、
果実の房が、
いつまでも、ぶら下がっていますので、
観賞用としては、邪魔になります。
トネリコやアオダモも、そうですが、
花は、雄花の花序が美しく、
咲き終わると、跡形も無くなりますので、
奇麗さっぱり。
雌株の果実の房が、一年中、残る姿は、
やがて暑苦しくなり、目障りです。
それにしても、今日は暑い。
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