ヒサカキ 0064 炭焼き窯と火鉢

見たことがありません。
たいていは、1~2mで、
海岸近くの乾燥した山に、自生しています。
 
公園に植えられているのは、
小さく刈り込まれていることが多く、
この写真は70cm。
秋に、紫色の汁の出る黒い実を、付けるので、
大事(だいじ)な衣服が、染まるかも。
 
花も実も、観賞用でありませんが、
榊(さかき)の代わりに使われる常緑樹です。
 
 
   榊とヒサカキは、似ても似つかぬ形ですが、
   いずれも、神棚に活けると、
   2週間は保(も)ちますので、楽賃です。
   冬でも、青々としていますから、便利です。
 
   神棚の世話を絶やしていないと、他人にわかれば、
   それで良いのですから、何でも構いません。
   綺麗な木や、草の花でも、結構。
 
   松の枝を活ければ、長持ちしますが、
   年柄年中のことですから、松の木が、もったいない。
   冬でも大量に葉が茂り、
   惜しくない樹木を、活けることになります。
 
   神様のために、大切な樹木を供えるのは、あほくさい。
   だんだんと、横着になれば、何も供えなくなるでしょう。
 
 
ヒは、姫の意味と、言われていますが、知りません。
 
わたしの感覚では、日や火の意味で、よく燃えます。
サカキは、さかしの意味でしょうから、
サは、それを指しています。
さほどの、サと、同じです。
まことに、もっともな木なので、サカキ。
つまり、神様の木。
薪に使うサカキなので、ヒサカキ。
 
それが、わたしの感覚です。
昔は、天然ガスや石炭や石油が、ありませんでしたから、
燃料は、もっぱら草や木でした。
 
建築材料だけでなく、衣服や薬物や諸道具の原材料も、
ほとんどが草や木でした。
 
当然、植物の名前は、その意味が大きい
 
 
   インダス文明やメソポタミア文明やギリシャ文明などの、
   古代都市が滅びたのは、
   燃料や原料や材料の草木を、入手できなくなったからです。
 
   戦争よりも、森林を伐採したのに、植林をしなければ、
   滅びるのは当然ですが、
   砂漠の中に、都市があったのでなく、
   森林の中の都市が、樹木を伐採し尽したから、
   砂漠の中に、遺跡が残るだけに、なりました。
 
   インドヨーロッパ系の民族は、
   日頃から、ジプシーのように、
   特定の土地を、自分たちの固有の領土とする意識が、
   希薄です。
 
   世界のあちこちに、植民都市を作り、
   だんだんと移動して行きますから、都市は使い捨てです。
 
   ユダヤ人のように、約束の土地と言い、
   未来永劫に、自分たちの所有を、確信するのは、
   異常かも知れません。
 
   インド人は、アラビア湾や紅海沿岸に、
   ギリシャ人は地中海や黒海沿岸に、植民都市を作り、
   移動しましたので、
   今も、インドやギリシャに、暮らしているのは、
   よそから、新しく流れて来た民族です。
 
 
たくさんの民族が移動する圧力を、
1つの民族が、押しとどめられるはずが、ありません。
満員電車のように、
右の人が倒れて来たら、左の人を押し倒します。
自分1人で支えられるはずがない。
右の人の向こうから、何十人もの人が、倒れて来るのですから、
 
都市の周りに、植林をする民族なんて、いません。
むしろ、ロシア人のように、
ナポレオンが攻めて来たら、モスクワを燃やすのが、賢い。
植林をして、侵略者に差し上げる馬鹿な民族は、いません。
 
日本の神道や仏教に、
森を伐採禁止にして、風致する傾向があるのは、
単一民族の島国だからでしょうか。
アイヌや琉球は、日本民族でないのでしょうか。
 
 
   樹木から、炭を作りました。
   私の子供の頃は、
   エアコンがないだけでなく、ストーブを使わずに、
   火鉢に炭を入れて、1日中、火を絶やしませんでした。
 
   豆炭に灰を被せると、朝まで、火が消えません。
   炬燵(こたつ)も、豆炭あんかでした。
 
   小学2年生頃のわたしは、火鉢に手を翳(かざ)しながら、
   木炭は、どこの民族が発明したのかと、気になりました。
 
   木炭そのものは、
   樹木を燃やせば、自然に炭が出来ますから、
   人類の最初の時代に、すでに人間は知っていたはずですが、
   日本の火鉢のように、木炭を、暖房や調理に使う文化が、
   どこで始まったのか、気になりました。
 
   炭焼きの技術がなければ、
   燃え残りの木材は、空(から)消しにしか、なりません。
   火がつきやすいので、着火剤として、利用できますが、
   消し炭は、火力が弱く、長持ちしません。
    
   使いさしの、火のついたままの炭を、
   陶製の消し壷の中に入れて、蓋をすると、
   酸素がなくなり、炭の火が消えます。
   それが、消し炭です。
   空消しとも言います。
 
   燃えている木材に、水を掛けて、火を消してから、
   よく乾燥させれば、黒い炭は、消し炭と同じです。
 
   よく火がつくので、着火剤として利用できますが、
   すぐに、燃え尽きてしまいます。
   
   炭焼き窯で作られた木炭は、消し炭と違い、
   火力が強く、長持ちします。
 
   炭焼き窯を、どこの民族が発明したのかを、
   小学2年生のわたしに、
   誰も、教えてくれませんでした。
  
   基本的には、何事につけても、
   子供のわたしの疑問は、今の疑問と同じです。
   昔と今で、答えが違っても、
   どちらが正しいかは、決まっていません。
 
   炭焼き窯で焼く炭でなければ、
   燃料用としての利用価値は、ありませんから、
   欧米人が、いつ、どこで、
   炭焼き窯の技術を、獲得したのかが、疑問でした。
 
 
定住して農耕を営まなければ、暖房や調理のために、
薪よりも木炭のほうが、遥かに便利であると、わかりません。
現代でも、欧米人や中国人やインド人などは、
日本の火鉢のような木炭の使い方を、知りません。
 
どこの民族が、最初に窯や火鉢を使い、
炭を焼き、暖房や調理に使ったのか・・・
小学2年生に、わかるわけがありませんが、
今も、私はわかりませんから、どうしようもありません。
 
燃料や木材や薬物の、実用的な意味が、神聖でなければ、
植物の名前の由来を考えても、詰まらない。
 
サカキとヒサカキの、そういう語源を、私は知りません。
誰かが、美しい由来を作り、普及すれば、
1つの文化と言えます。
 
嘘か本当かは、どうでもよろしい。
語源は、神話ですから、美しくなければ、話にならん。
 
ヒサカキは、
関東地方において、榊(さかき)の代わりに使われましたが、
関西では、薪炭材として伐採されました。
 
 

精神医療の廃止とコンピュータ

進化論や精神医学などの、 ロマン主義による社会や心の学説を否定して、 精神医療と精神科と精神病院の廃止を、 主張します。

0コメント

  • 1000 / 1000