大阪・四天王寺のセンダン 0023 東京の浅草寺に似た伽藍


遠くから見て、
白い実はナンキンハゼと思いましたが、
お寺の池の傍に、街路樹の大木も、
変ですから、
センダンでないかと、訂正しました。
 
孫が、私よりも早く、木に近づき、
「栴檀と、書いてある」って、
大声で叫びましたので、
私は、お手つきになりました。
 
センダンと、訂正したのに・・・
 
栴檀は、大阪あたりの暖かさでは、
山を手入れしないで、放置していると、
真っ先に生えて来る樹木の1つです。
 
こんなものを、庭木として植える人は、
いませんので、
四天王寺に、この太さの栴檀が
育っているのは、
この木が生えて来た頃に、
寺が放置されていた、という証拠です。
 
栴檀は、よく育ち、
幹の太い大木になりますので、
樹齢は、150年ぐらい?
 
廃仏毀釈の名残でしょう。
 
 
大阪の四天王寺と、東京の浅草寺は、
歴史こそ違え、
同じような伽藍の境内です。
 
四天王寺は、
6世紀末の救世観音を本尊として、
和宗という名前の宗派を作り、
独立しているそうですが、
浅草寺も、
7世紀初めに建立された
とする言い伝えがあり、
聖観音を本尊とする聖観音宗を作り、
独立しているそうです。
 
いずれも、
一時は天台宗に属していたそうですから、
似ています。
 
おおいに違うのは、
普段は、誰も居ない境内の、
閑散とした四天王寺と、
いつ行っても、
旅行者で混雑している浅草寺の、
人気でしょうか。
 
四天王寺も、
弘法大師と聖徳太子の命日の、
毎月21日と22日の、大師会と太子会は、
古着屋や古道具屋などで、
人だらけになります。
大阪で、知らない人は、いないでしょう。
 
でも、いつもは、だれも居ません。
子供も、冬になると、戸外で遊びません。
四天王寺と浅草寺は、
似て非なるお寺です。
 
栴檀は、冬の淡いベージュの実よりも、
梅雨入り前の、初夏の紫の花が美しく、
この花を見るために、
植えるだけの価値はあるのですが、
成長が早く、大木になりますから、
庭に植えると往生します。
 
東京では、少し気温が足りません。
 
  
 
   
 
 
 
 

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