【La Seine】セーヌ川  0011 ジャクリーヌ・フランソワ

貧乏でしたから、レコードなんて買いません。
 
カセットテープやCDやDVDも、なかったのに、
FM放送の始まる1970年頃まで、
中波のラジオは、
歌謡曲やクラシックや浪曲でなければ、
童謡しか、放送しませんでした。
 
テレビもありませんでしたから、 
ジャズやシャンソンは、『明星』や『平凡』の付録の、
分厚い歌集に、楽譜が見つからなければ、往生しました。
 
日本の、ほとんどの男性は、
フランスを、鼻であしらっていました。
戦わずして、ドイツに負けましたから、女の国です。
 
文学や音楽や科学しか知らない柔和な男性は、
ドイツ人やロシア人でなくても、パリに憧れました。
 
私は、パリのせせこましい街並みや、
犬のうんこだらけの公園が、苦手でしたが、
死に損ないの男ばかりの日本と比べれば、天国でした。
 
この歌は、フランスの平野を流れるセーヌ川を、
自由で気まぐれな女心に喩えています。
 
フランスは、ヨーロッパ文化の中心でしたから、
パリの女性の、ノンシャランな生き方は、
貧乏なドイツ人やロシア人や日本人に、
真似のできるものでありません。
 
インディアンを殺して、黒人奴隷をこき使わなければ、
豊かになれなかったアメリカ人も、
遠く及びませんでした。
 
この歌は、地名が一杯ですから、
地理の勉強を怠けた人は、歌詞の意味がわかりません。
 
女心が、フランスを流れて、パリの街を作ったと、
歌っています。
 
 
 
 

精神医療の廃止とコンピュータ

進化論や精神医学などの、 ロマン主義による社会や心の学説を否定して、 精神医療と精神科と精神病院の廃止を、 主張します。

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