ウバメガシ 1982

生垣の姥目樫(うばめがし)は、
わりと普通でしたが、このごろは、少なくなりました。
 
その代わりに、姥目樫の備長炭(びんちょうたん)が、
盛んに宣伝されています。
 
伐採後半年の、自然乾燥の薪(まき)が、
まだ、水に沈むほど、重く緻密ですので、
一般家庭では、使えない炭でした。
 
爆(は)ぜるんです。
 
いくら、昔の台所が、土間でも、
服や髪に、火の粉が飛びますから、命懸けです。
 
昔は、火鉢に炭を入れて、
一日中、暖房していましたので、
畳の部屋で、爆ぜると、火事になり、死にます。
 
備長炭なんて、一般家庭で、使えるわけがない。
家庭では、
櫟(くぬぎ)や小楢(こなら)や水楢(みずなら)を、
使いましたが、わたしが子供の頃は、
火鉢や七輪(しちりん)や炬燵(こたつ)に、
炭よりも豆炭を、よく使う時代になっていました。
 
姥目樫の生垣は、関西で、普通に見かけましたが、
東京には、ありませんでした。
このごろは、地球温暖化のせいで、
東京でも、育つかも知れません。
 
自然には、海岸に近い山の、暖かい土地に、
よく育ちます。
乾燥や塩に、強いのでしょう。
 
雌雄同株ですが、
実のならない木を、一杯、見かけます。
生垣にするには、そのほうが良いのですが…
 
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精神医療の廃止とコンピュータ

進化論や精神医学などの、 ロマン主義による社会や心の学説を否定して、 精神医療と精神科と精神病院の廃止を、 主張します。

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