針槐(はりえんじゅ)が、標準の和名ですが、
ニセアカシアのほうが、通りが良い。
日本で、普通に、アカシアと言われているのは、
こいつです。
この写真の付近一帯は、
皆、針のない園芸品種でしたので、
ハリエンジュと、言いにくい。
もの凄い量の、花を咲かせますので、
花の終わりの、今頃の季節は、
色の褪(あ)せた花びらが、落ちて、
道に、敷き詰まっています。
咲き始めは純白ですが、咲き終わりは黄ばみ、
落ちる時は、色が抜けて、ごく淡い黃緑色です。
純白の花を、探しましたが、残っていません。
黄ばんだ奴ばかりが、ぶら下がっていました。
成長が速く、大木になりますので、
昔は、街路樹に使われましたが、
剪定が大変ですので、廃れました。
日本の町並の美しさは、
傾いた電信柱と、弛(たる)んだ電線の、
人情や幾何学の景観ですから、
大きくなったニセアカシアは、伐(き)られます。
根粒菌のよく繁殖するマメ科ですので、
緑化のボランティアが、盛んに植林しましたが、
生態系を守るボランティアに、伐採されました。
植林した人が、伐採する羽目になりましたが、
好きな人には、持って来いのレジャーです。
北海道では、薪炭材として、植林されたそうですが、
わたしは、
ニセアカシアの炭って、記憶がありません。
函館の生まれですが、
ロケットに、木炭を使う予定が、ありませんでした。
でも、備長炭のように、緻密な炭は、
撥(は)ねますから、
家庭用の暖房や調理には、
成長の早いニセアカシアのほうが、良いでしょう。
漆(うるし)に負ける人は、
樹木の伐採が、出来ません。
山仕事は、無理です。
植林されたニセアカシアには、
蔦漆(つたうるし)が、びっしりとくっつきます。
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