あなたを見た瞬間に 1656 ステファノと、カラス

 
 
     【Nel mirarti un solo istante】
               あなたを見た瞬間に
         ベルリーニ Vincenzo Bellini の
         オペラ「清教徒」 I Puritani の
       第3幕第2場の、
       エルヴィーラとアルトゥーロの二重唱
 
     ソプラノ : マリア・カラス Maria Callas
     テノール : ジュゼッペ・ディ・ステファノ
              Giuseppe Di Stefano
 
       ***          ***
 
ARTURO
Nel mirarti un solo istante
Io sospiro e mi consolo
D'ogni pianto e d'ogni duolo
Che provai lontan da te.
 
     Seeing you for a single moment
     I sigh, I sigh and console myself
     for every tear and all the grief
     that I endure far from you.
 
ELVIRA
Che provò lontan da me?
Quanto tempo? Lo rammenti?
 
     That he endured far from me...
     How much time. Do you remember?
 
ARTURO
Fur tre mesi…
     
     It was three months.
 
ELVIRA
No, no; fur tre secoli
Di sospiri e di tormenti;
Fur tre secoli d'orror!
Ti chiamava ad ogni istante:
Riedi, Arturo, e mi consola.
Ti chiamava ad ogni istante:
Vieni, ah! vieni, e mi consola,
E rompeva la parola
Il singulto del mio cor!
 
     No, no; It was three centuries of sighs
     and pain. It was three centuries,
     three centuries of horrors.
     I used to call you ever moment:
     Come back, Arturo, and console me!
     and the words used to break
     with sobs, from my heart.
 
ARTURO
Ah! perdona … Ell'era misera,
Prigioniera … abbandonata.
 
     Ah! may your forgive! She was
     a poor prisoner, forsaken... in danger...
 
ELVIRA
Di': se a te non era cara,
A che mai seguir colei?
 
     Tell me! If she was not dear to you,
     why did you follow that woman.
 
ARTURO
Or t'infingi, o ignori ch'ella
Presso a morte …
 
     Now you pretend, or you are unaware
     that she was under the threat of death...
 
ELVIRA
Chi? Favella.
 
     Who. Explain this!
 
ARTURO
Tu non sai? La regina!
 
     You do not know! The Queen!
 
ELVIRA
La regina!
 
     The Queen!
 
ARTURO
Un'indugio … e la meschina
Su d'un palco a morte orrenda…
 
     Any delay and the unhappy woman would
     have met a horrible death on the block
 
ELVIRA
Ah! E fia ver? Qual lume rapido
Or la mente mi rischiara!
Dunque m'ami?
 
     Ah! Can it be true.
     Like rapid lightning
     my mind now clears.
     Then you love me.
 
ARTURO
E puoi temer?
 
     And you can fear?
 
ELVIRA
Dunque vuoi?
 
     Then you want...
 
ARTURO
Star teco ognor
Tra gli amplessi dell'amore.
 
     To stay always with you.
     In love's embrace!
 
ELVIRA
Dunque m'ami, mio Arturo? Sì?
 
     Then you love me, my Arturo. Yes
 
ARTURO
Vieni, vieni fra queste braccia,
Amor, delizia e vita,
Vieni, non mi sarai rapita
Finchè ti stringo al cor.
Ad ogni istante ansante
Ti chiamo e te sol bramo.
Ah! vieni, vien, tel ripeto t'amo,
Ah, t'amo d'immenso amore.
 
     Come, come into my arms, my love,
     my delight, and my life.
     Come, you shall not be stolen from me
     as long as I press you to my heart.
     At every moment filled with desire I
     call you and I yearn only for you.
     Come, I repeat that I love you,
     yes, I love you with boundless love
 
ELVIRA
Caro, caro, non ho parola
Ch'esprima il mio contento;
L'alma elevar mi sento
In estasi d'amor.
Ad ogni istante ansante
Ti chiamo e te sol bramo,
Ah! caro, vien, tel ripeto, t'amo,
T'amo d'immenso amore.
 
     Dearest, I have no words
     that can express my joy.
     I feel my soull leap up
     in an ecstasy of love.
     At every moment filled with desire
     I call you and I yearn only for you,
     Dearest, come, I repeat to you: I love
     you, I love you with boundless love.
 
 
すみません。
検索しても、日本語訳がなかったので、
英語訳を、貼り付けて置きます。
 
原則として、インターネットを検索すれば、
日本語訳の出て来る歌しか、貼り付けていません。
機械語翻訳は除きます。
 
そうでないと、意味がわからないでしょう?
 
この訳は、パクッて来ましたけれど、
だれの翻訳かを、知りません。
歌えると思います。
 
英語訳は、何種類も検索できますが、
わたしは、英語版の公演を、見たことがない…
 
能や歌舞伎と同じように、古典ですから、
原語の丸覚えで、行きます。
どうせ、1834年の初演です。
水野忠邦の、天保の改革って、現代語でした?
 
題材の、イギリスの清教徒革命は、
1641~1649年ですから、
元禄14年(1701年)の
浅野内匠頭長矩(あさのたくみのかみながのり)の
刃傷沙汰(にんじょうざた)よりも、まだ古い。
 
大時代の、オペラです。
 
ベルリーニのオペラは、
奇麗なメロディが、満載です。
ベルディ、プッチーニ、ジョルダーノと、同じように、
全曲、歌だけで出来ているような、
オペラの典型です。
 
こんなに奇麗な曲を、2時間半も、聞かされると、
脳みそが、麻薬にやられたみたいに、
麻痺しますから、眠ったほうが安全です。
 
清教徒は、
イギリスのプロテスタントのキリスト教徒ですが、
清教徒革命は、古い貴族による絶対王権から、
市民による議会制に移行するための、
さまざまな新しい経済権益と、古い既得権との、
力尽(ちからず)くの争いかしら。
 
歴史や法律や政治の先生に、尋ねて下さい。
わたしは、知りません。
 
オペラの話の筋(すじ)は、
国王派の騎士のアルトゥーロが、
国王の后を逃がすために、行方不明になりましたが、
婚約者に逃げられたと思い、
エルヴィラは発狂します。
 
王朝が潰れたので、
使命を終えて、帰宅したアルトゥーロは、
議会派に逮捕されましたが、恩赦されました。
 
そこで、エルヴィラと再会して、
ビデオの二重唱になります。
 
3ヶ月も、放ったらかして、ごめん。
 
いいえ、300年です!
 
可哀想な人だったから、仕方なかったんだ。
 
愛してなかったら、
姿を晦(くら)ますわけがないのに。
だれなの、その人。
説明して頂戴!
 
ああ、エルヴィラは、知らなかったんだ。
その人は、皇后さまです。
 
え?
 
というわけで、めでたしめでたしの、二重唱。
 
1952年の録音です。
マリア・カラスは、29才。
ジュゼッペ・ディ・ステファノは、31才。
ふたりとも、若い声の、最後の時代かしら。
 
ステァファノのほうは、その後も、活躍しました。
彼のイタリア語は、カタカナと同じで、
明るく聴きやすいので、わたしは大好きでした。
 
この頃のカラスは、体重105Kgですから、
信じられないくらいに、いい声が出ています。
メキシコの、粗末なライブ録音ですけれど、
はち切れそうな肉体の声に、痺れます。
 
スカラ座やメトロポリタンでデビューした頃の、
27~33才ぐらいが、
マリア・カラスの、全盛期でした。
 
メトで、デビューすると同時に、
オナシスと知り合い、ダイエットに励み、
55Kgまで下げましたから、全盛期は、お終い。
 
やっぱり、体重の声って、凄いなあ。
 
1960年代の、痩せたスタイルのビデオを聞くと、
全部、だめです。
 
高い声を出した時に、
胸に響く声が、出なくなりましたので、
声まで、痩せて聞こえます。
 
胸に響けば、声は、太く豊かになりますが、
喉を痛めます。
 
彼女は、その声を、使い過ぎたのかも。
105Kgの威力でしたけれど、喉を痛めました。
 
声楽の歌手って、40才代が、歌い盛りですから、
33才で、全盛期を過ぎるって、脅威的です。
 
マリオ・ランツァ Mario Lanza も、そうでしたが、
声を酷使した後に、失意の底に沈むと、
体や心の病気が、一遍に、出て来るみたい。
 
節制できない心のタイプかも、知れません。
全速力で、ぶっ飛ばして、
速く生きて、速く死にます。 
 
海運王のオナシス Aristotle Socrates Onassis と、
結婚したかったのでしょう。
マスコミのインタビューで、
いつも、熱々(あつあつ)ぶりを、
吹聴(ふいちょう)していました。
 
彼を見た瞬間に、終生を捧げる人と、
わかったそうです。
 
オペラは退屈だし、彼女は太ったブタだし…
オナシスは、そう言っていました。
 
必死で、ダイエットに成功したのと、
若くして引退する羽目(はめ)になったのとが、
同じですが、
1968年に、オナシスは、
暗殺されたJ.F.ケネディの、後家(ごけ)さんの、
ジャクリーン Jacqueline と結婚した後も、
マリア・カラスを、
お妾(めかけ)さんに、していました。
 
1975年に、オナシスが亡くなると、
1977年に、彼女も、53才で亡くなりました。
 
ジュゼッペ・ディ・ステファノとは、
若い頃から、出来ていると、
噂(うわさ)をされていましたが、
オナシスの亡くなる前に、
元の鞘に納まっていたそうです。
 
彼女の若すぎる死因は、よくわかりません。
免疫抑制剤を使っていたそうですから、
なんとなく、マイケル・ジャクソンに似ています。
常用していたお薬のせいで、心臓が止まりました。
 
マイケル・ジャクソンは、
主治医がおトイレに行っている間でしたが、
マリア・カラスは、お風呂の中でした。
 
全盛期の彼女の声を聞くと、
欧米白人の演じる歌舞伎の後で、
本物の、日本の歌舞伎を見たような気持ちに
なります。
 
ついでですので、
サナダムシ後と全盛期の彼女を、
貼り付けて置きます。
マリア・カラスのダイエットは、
サナダムシを使ったそうですが、
若死(わかじに)しました。
 
サナダムシによる免疫療法の藤田紘一郎氏は、
カラスのファンかも知れません。
浜田ブリトニーは、大丈夫かしら、
免疫と精神の病気。
 
 
 
 
 
 

精神医療の廃止とコンピュータ

進化論や精神医学などの、 ロマン主義による社会や心の学説を否定して、 精神医療と精神科と精神病院の廃止を、 主張します。

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