ジャケツイバラ科 Caesalpiniaceae の、
カワラケツメイ属 Cassia の、
コバノセンナ coluteoides ですから、
日本語名は、覚え易い。
マメ科の中に、入れてしまう分類もあり、
何種類ものラテン語名が、流布しています。
学名が、ちっとも便利でない。
南アフリカ原産の、派手な花の、蔓性木本ですが、
薔薇(ばら)のような感じの、
灌木(かんぼく)に見えます。
どこが蔓性なのかと、疑います。
つるバラも、蔓ですが、
あいつは、刺(とげ)を使い、
なにかの支えに、自分の体を引っ掛けます。
コバノセンナは、
木性の茎が、横に長く伸びて、倒れるだけの、
蔓性です。
巻きひげや鈎や吸盤などの、
絡みつく道具がありません。
灌木ですが、カワラケツメイ属ですから、
灌の字の意味を、よく現しています。
常用漢字に入らなかったので、
喬木(きょうぼく)を高木、灌木を低木と、
言い換える習わしに、なりました。
灌木の意味は、低木とまったく同じと、
定義されます。
どうして、灌の字に、低いの意味があるのかって、
こんなに複雑な字を、
音(おん)の表記のために、使うはずがありません。
水が流れ、草が茂り、
獣が歩き、鳥が営巣しますから、河原の様子です。
水が低いほうへ流れることを、表わしています。
だから、灌木は、
背の低い株立(かぶだち)の木なの。
河原には、そういう木しか、生えていません。
砂漠でも、灌木の育つ所って、
雨が降れば、水に浸(つ)かります。
海岸や高山の、乾燥した土壌に生える低木を、
灌木と言うのは、変(へん)ですが、
霧の水滴が着くのは、やはり、灌の字の意味です。
背の高い木が、湿気を嫌(きら)い、
光を求めて、水を吸い上げると、
立体的な生活空間を、確保できますから、
合理的ですが、体を支えるのが、しんどい。
喬木は、体の組織の死骸を積み重ねて、
体を支える柱としますが、
灌木は、茎が伸びれば、倒れるくらいにしか、
太くなりません。
コバノセンナのような、蔓性の樹木って、それです。
体を固くするよりも、柔らかくしたほうが、
得かも知れませんが、
草よりは、固いほうが良いと、考えたみたい。
人間の心と、物体の仕組みって、同じですから、
コンピュータが、役に立ちます。
微積分のライプニッツは、
石ころにも、少しぐらいの心があると、考えました。
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