町中(まちじゅう)が、金木犀の季節です。
犬のように、嗅覚が敏感ですと、
目が見えなくても、臭(にお)いだけで、
物に、ぶち当たらずに、生活ができるそうです。
風向きにより、変(へん)にならないかと、
心配しますが、
物体にこびりついている臭いを、嗅ぎ分けますので、
鼻を、地面に擦(なす)りつけるように、歩くと、
あまり、雨や風の影響を、
受けないのかも知れません。
人間も、性ホルモン剤を使い始めると、
覿面(てきめん)に、嗅覚の中身が、変わりますが、
気づかない人もいます。
だいたいは、嗅覚の変化に、気づかない人と、
加齢臭や口臭や汗臭さや香水の香りなどを、
よく話題にする人は、同じです。
目隠しをして、匂(にお)いの試験をすれば、
すぐに、わかりますが、
性同一性障害と幻嗅の関係は、密接です。
御本人は気づきませんから、
苦痛を訴えることもなく、幻嗅と診断されません。
自分の嗅覚は、他人よりも鋭敏であると、
確信しています。
統合失調症には、
自分の聴覚は、優れていると、
自覚している人が、多い。
ベートーベンや佐村河内氏だけでなく、
音楽家は、難聴が普通なのに…
職業病と、言われるかも知れませんが、
静かな環境に暮らしていても、
聴力の低下しやすい人と、音楽に没頭する人とは、
同じかも知れません。
体だけでなく、物事(ものごと)は皆、
違うのに同じである、とする判断が、
具体的に変更不能になったので、
一々(いちいち)の物事として、知覚されます。
科学技術のように、物事を変更不能にする作業は、
珊瑚(さんご)が、
珊瑚礁を、作るようなものかしら。
事実を知覚するのも、言葉を作るのと、同じです。
老化のように、
変更不能になった物事が、脳や体になり、
事実が知覚されるので、
死や世代交代や品種改良や進化を、予感します。
世代交代の予感って、早い話が、性欲ですけれど、
こんなのは、もう何百万年も前に、
フロイトという奴が、言っていましたから、
面白くありません。
匂いや色って、お釈迦さんも、そうでしたが、
インドヨーロッパ文化の、伝統的な考え方を、
説明するための、便利な小道具です。
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