赤く奇麗な、雌花序です。
カナリー椰子(やし)は、雌雄異株ですが、
実が成っていましたので、
女の子で、間違いありません。
モロッコや西サハラの、100kmぐらい沖の、
スペイン領カナリア諸島の、原産です。
粒(つぶ)ぞろいの、7つの島を、全部合わせて、
沖縄本島の7倍くらいの、面積ですけれど、
行ったことも、友達から聞いたことも、ありません。
日本ほど、暑くないそうですが、
砂漠気候と、地中海性気候ですから、雨が降らない。
原住民のアラブ系の民族や、
ここを植民地としたスペイン人は、
観光業を営むのでなければ、生計が立たないので、
中南米に移住したそうです。
観光だけで、200万人も、暮らして行けるのかしら。
ラスベガスよりも、多い人口ですが、
ギャンブルやタックスヘイブンや軍事基地で、ない?
カナリーヤシは、
威風堂々たる姿の、立派な椰子ですけれど、
写真の個体は、なんとなく貧相で、
棗椰子(なつめやし)でないか、とか、
ウイルスに感染しているのでないか、とかと、
勘(かん)ぐりたくなります。
カリフォルニアのアナハイムでも、
棗椰子(なつめやし)のほうが、
ウイルスに強いようです。
ディズニーランドの周りの道路に、
一杯、植わっていますから、
不動産屋になった気持ちで、
google street view を、
如何(いかが)わしく、調べてみて下さい。
ウイルスに感染していそうな、椰子の木を。
いずれも、フェニックス属 Phoenix ですが、
ナツメヤシ属と、言う人も、いるかも知れません。
お好きなように。
棗椰子の姿のほうが、軽い感じですが、
なんと言っても、
食用の実の、デーツ date が稔(みの)りますから、
棗椰子は、中東の、大切な作物です。
お好み焼きソースに、入っているくらいですから、
デーツ屋のおっさんは、
あまり、お金持ちでありません。
カナリーヤシも、食べられますが、
美味(おい)しくありませんので、お好きなように。
棗椰子は、美味しい。
英語では、ナツメヤシが、Date Palm 、
カナリーヤシが、Canary Island Date Palm 。
学名は、ナツメヤシが、Phoenix dactylifera 、
カナリーヤシが、Phoenix canariensis 。
dactylifera は、
ギリシャ語の、指 Dactylos の意味ですが、
デーツの語源とされています。
ダクティロスが、デーツに変化するものかを、
わたしは、舌が回らないので、知りません。
指先みたいに、丸い果実です。
写真は、発育障害の嫌疑の掛かるカナリーヤシ。
後ろは、ワシントンヤシモドキ。
二つとも、背が低く、あまり伸びないのが、
もしかしたら、
日本の園芸業者が、役所に売り込んだ雑種の、
証拠かも知れません。
遺伝的素質かも。
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