ニセアカシアは、アカシア属 acacia でありませんから、
ちっとも、アカシアの花に、似ていません。
種小名は、 pseudoacacia ですから、ニセアカシアの意味です。
わざわざ、本物でなく、偽物であると、言っているのに、
明治に輸入された時に、
日本人は、どういうわけか、ニセを省略して、
アカシアと言いました。
日本の、文学や音楽の、アカシアは、
ほとんどが、ニセアカシアのことです。
アカシアの蜂蜜まで、ニセアカシアですから、不当表示です。
全然、似ていないのに…
現代の中国人の、ブランド指向に似ています。
堂々と、偽物を愛して、ニセを省略します。
ミモザやネムノキの、アカシア属 acacia は、
毛毬(まり)みたいな花ですけれど、
ニセアカシアの、ハリエンジュ属 Robinia は、
フジ属 Wisteria の、藤(ふじ)のように、
蝶形花冠の美しい房が、垂れ下がります。
Robinia や Wisteria は、人名に由来していますが、
acacia は、棘(とげ)のある、という意味です。
マメ科は、皆、似たような葉っぱですが、
針槐(はりえんじゅ)には、棘があります。
ニセアカシアの和名です。
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