山野(さんや)に、普通の雑木(ぞうき)ですけれど、
最近は、民家の周囲にしか、残っていません。
クスノキ科のクロモジ属 Lindera の、油瀝青(あぶらちゃん)が、
黒文字(くろもじ)や檀香梅(だんこうばい)に、似ているのは、
当たり前ですが、ミズキ科の、山茱萸(さんしゅゆ)とも、
遠目(とおめ)には、よく似た花に見えます。
これほどに、細かい花ですので、仕方ありませんけれど、
日本の山野(さんや)に、自生しないのは、
山茱萸(さんしゅゆ)だけです。
油瀝青(あぶらちゃん)の花は、緑色に近く、
派手な黄色になりません。
油が多いだけでなく、株立(かぶだち)して、よく燃えますので、
竈(かまど)の焚付(たきつけ)に、刈り取りたくなります。
わたしは、樹木を燃料にしていた時代の、生まれですので、
若い人とは、感覚が違うかも知れません。
鉄砲や科学技術などに頼る社会って、
歪(いびつ)に見えますけれど、
古代文明は、樹木を伐(き)り、ハゲ山になったので、滅びたと、
言われています。
中国や韓国朝鮮は、つい最近まで、ハゲ山ばかりでしたから、
植民地にされるのも、無理はないと、わたしは思いました。
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