ナワシログミ 1471

 
苗代茱萸(なわしろぐみ)は、春茱萸(はるぐみ)とも、言います。
夏茱萸や秋茱萸も、そうですが、
実(み)の、赤く熟する季節を、表わしています。
 
苗代茱萸と、大葉茱萸(おおばぐみ)と、蔓茱萸(つるぐみ)は、
日本のグミ科の中の、3種限りの常緑低木です。
他は、落葉します。
 
茱萸の実は、
萼(がく)の根元のほうの、筒状の萼筒と言われる部分が、
厚く膨らみ、果実として食べられるようになったものです。
いわゆる偽果です。
 
実の中の、ラグビーボールよりも細長い種(たね)が、
本当の果実と、言われます。
 
子房が膨らんだ果実でなければ、真花と、言ってもらえませんので、
無花果(いちじく)や苺(いちご)や
林檎(りんご)や梨(なし)などは、いずれも偽果です。
 
写真の苗代茱萸の実は、これから、赤く熟します。
11月頃に、とても甘い香りの花を咲かせ、
そのまま、花びらを閉じて、落ちずに、
3月になっても、蕾(つぼみ)のような格好で、残っています。
 
花や実の斑点は、褐色の鱗状毛(りんじょうもう)です。
鱗(うろこ)のようでも、毛が変化したものですから、
毛と言います。
鱗が変化して、毛になったので、ないのかしら。
 
生物の体だけでなく、
その体の微細な部分や、化学物質の構造に至るまで、
進化論により、名前が付けられています。
 
みんなと一緒のことのできない心に、
病気や犯罪の名前を付けるのも、同じような分類の仕方です。
 
進化論は、自分や他人の、見えない心を、
評価するための分類に、由来しています。
進化って、珊瑚礁のように、
脳の中で、遺骸になった価値観の一つですから、
事実や科学技術が、何者であるかは、言うまでもありません。
 
神経や化学物質などの、繋がり方やくっつき方が、
文化的に取捨選択されて、品種改良されるように、遺伝します。
 
脳の中の、神経や化学物質などの、繋がり方やくっつき方が、
流行の文化的な価値を判断して、分類しますので、
論理と言われます。
 
分類の枝分かれの、筋道(すじみち)だけを、
使い回しが効くように、抽出すると、数学と言われますが、
100~50年ほど前は、記号論理と言われたこともあります。
コンピュータの、ハードウェアやソフトウェアなどの、
プログラムを作りました。
 
数学は、幾何や統計などとも、言われるかも知れません。
 
具体的な価値判断なのに、流行の価値を抜きにして、
判断の筋道だけを使い回すのは、判断のコピーの方法の一つです。
 
コピーって、DNAが複製されるのと、似たような意味ですが、
化学物質のくっつき方のようなものです。
 
茱萸(ぐみ)の鱗状毛には、褐色と白色がありますので、
褐色の部分が、斑点に見えます。
 
精油を多く含む組織と、聞いていますから、
斑点が多いほど、良い香りがするのかも知れません。
茱萸の精油の、化学物質の名前は、薬屋さんに聞いて下さい。
老人ボケに効くそうです。
 
茱萸の、白っぽい鱗状毛に被われた葉や、褐色の斑点や、
他を寄せ付けない刺(とげ)や、
密(ひそ)かに人を誘う香りなどから、
常緑の苗代茱萸(なわしろぐみ)は、
茶室の庭に凝る人たちに、よく愛されます。
 
渋い味わいです。
赤坂の迎賓館は、苗代茱萸を刈り込み、
露地庭と小道との、境栽に仕立てていましたので、
皇室の庭師は、茶道が好きかも知れません。
 
チャンスというアメリカ合衆国の映画では、
知的障害の庭師が、上流階級の人たちに、高く評価されました。
苗代茱萸の生け垣は、茶道の通(つう)が好みます。
 
関東から西に育ちますが、ほとんどが植栽されたものです。
海の見える低い山で、自生している個体を、見掛けますが、
植栽されたものが、放置されているのかも知れません。
 
           ***          ***
 
 




 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
  
 

精神医療の廃止とコンピュータ

進化論や精神医学などの、 ロマン主義による社会や心の学説を否定して、 精神医療と精神科と精神病院の廃止を、 主張します。

0コメント

  • 1000 / 1000