暁は光と闇とを分かつ 1310 ユシ・ビヨルング

 
     【暁は光と闇とを分かつ】
              L'alba separa dalla luce l'ombra
             トスティのアマランタの4つの歌のうち
     テノール : ユシ・ビヨルング Jussi Bjorling
 
         ***          ***
 
          ガブリエーレ・ダンヌンツィオ作詞
                  Gabriele D'Annunzio
          フランチェスコ・パオロ・トスティ作曲
                 Sir Francesco Paolo Tosti
 
L'alba separa dalla luce l'ombra,
E la mia volutta dal mio desire.
O dolce stelle,e l'ora di morire.
Un piu divino amor dal ciel vi sgombra.
 
Pupille ardenti,O voi senza ritorno
Stelle tristi,spegnetevi incorrotte!
Morir debbo. Veder non voglio il giorno,
Per amor del mio sogno e della notte.
 
Chiudimi,O Notte,nel tuo sen materno,
Mentre la terra pallida s'irrora.
Ma che dal sangue mio nasca l'aurora
E dal sogno mio breve il sole eterno!
 
          ウィキペディア日本語版の訳
                  
夜明けは 光から暗闇を分かち
私の欲求から 逸楽を分ける
おお 愛しい星よ 滅び行く時だ
さらに神聖な愛が空からお前たちを取り除く
 
燃えさかる瞳よ おお二度と戻らぬお前たちよ
悲しき星たちよ 清らかなまま姿を消してくれ
私も死のう 昼など見たくないのだ
私の夢と、そして闇への愛ゆえに
 
私を包んでくれ、おお夜よ、お前の母なる胸に
蒼ざめた大地が露に濡れている間に
さもなくば 私の血から暁が生まれ
私の短い夢から永遠の太陽が生まれてほしい
 
 
     作詞者の、ガブリエーレ・ダヌンチオは、
     三島由紀夫氏の、文学や政治活動の、模範になったと、
     言われている人です。
 
     文学は、わりと似ていますけれど、
     ダヌンチオは、フィウメの町を占拠して、
     革命政権を樹立しました。
 
     言葉のハッタリで行く人ですから、
     見透かされるのは、時間の問題でしたが。
 
     トスティは、イタリア歌曲の大御所です。
 
     ユシ・ビヨルングの美声を聞くために、貼りつけました。
     マリオ・デル・モナコと同世代の
     スウェーデンのドラマティックテノールですが、
     49才で死にました。
     
     それにしても、ダヌンチオの詩は、
     情事の後の、朝帰りの歌ですから、
     種付け歌と一対の、代物(しろもの)なのに、
     彼だけでなく、イタリア人って、
     ローマ帝国みたいに、大袈裟な表現が、大好きです。
 
     小夜曲と言われるセレナータと一対の、
     朝の歌と言われるマッティナータです。
     
     燕(つばめ)の歌、という副題が付いていますが、
     事(こと)の後に、
     ローマ帝国を背負うような大言壮語に、うっとりとして、
     朝帰りをする男って、
     なるほど、ダヌンチオや三島さんらしいのですが、
     実(じつ)のない人たちでした。
  
アラマンタは、
ギリシャ語の、萎(しぼ)まない意味の、Amaramthos が語源の、
花を修飾する言葉ですが、架空の花と言っても、構いません。
 
溶鉱炉には、古代インドの火の神様の、サラマンダーが住んでいる、
と言われますが、
具体的には、両生類の中の、井守(いもり)の類や、
溶鉱炉の底に沈殿して、固まってしまった金属塊を、意味します。
   
わたしは、溶鉱炉で生まれましたが、
アラマンタも、具体的には、
ヒユ科の、アマランサス属 Amaranthus の植物を、意味します。
     
紐鶏頭(ひもげいとう) Amaranthus caudatus の種子は、
インカ帝国の主食の穀物でした。
 
その花から採取される染料の色も、
英語では、アマランス amaranth と言われます。
 
     
 
 
 
 

精神医療の廃止とコンピュータ

進化論や精神医学などの、 ロマン主義による社会や心の学説を否定して、 精神医療と精神科と精神病院の廃止を、 主張します。

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