ジンチョウゲ 749 エステティックの意味

沈丁花(じんちょうげ)が、ぷーんと匂ってくるので、
やっぱり、写してしまいます。
 
この春は、もう、
うちのボロボロの葉っぱの沈丁花を、貼り付けたのに。
 
沈丁花って、けっこう神経質で、いつの間にか、絶えてしまいます。
移植を嫌(きら)いますけれど、挿し木が簡単ですので、
 
 
エステティックと論理は、似たようなものですって言うと、
文句が出ます。
 
英語のエスセティック aesthetic は、
審美的な、という形容詞や、美学や美意識などの名詞として、
日本語に翻訳されます。
片仮名では、英語とフランス語の折衷(せっちゅう)みたいに、
エステティックと表記するので、わたしも、それで行きます。
 
特定の感覚情報と、
良いとか、悪いとか、賢いとかっていう特定の価値とが、
結びついたものです。
現代では、とりわけ、顔や体の見てくれによって、
人を評価しますので、
死刑の判決や、性交渉の相手などを、
見てくれによって決めて、実行する意味です。
 
たとえば、鼻が高く、目が大きく、足が長ければ、賢く善い人です。
その反対は、あほの悪人ですから、
不正に対する激しい憎しみが、自然に湧き起こります。
 
いきなり、唾(つば)を吐きかけて、殺した後、
理由もなく襲われたので、正当防衛であると主張します。
目撃していた人たちが、口を揃えて、その通りである、
と証言します。
 
正当防衛の主張も、目撃者の証言も、
いずれも、殺された人の鼻が低く、目が小さく、足が短く、
殺した人の鼻が高く、目が大きく、足が長かったことから、
加害者が正しく、被害者が極悪非道の気違いに違いない、
と言う意味です。
 
加害者も証人も、警察官も裁判官も、
誰一人として、そのことに気づきませんので、
エステティックと言います。
事実と言われる架空の話を、
みんなで一緒に捏造(ねつぞう)する原動力と、
言っても構いません。
 
わたしは、うちのGID(性同一性障害)の人たちが、
人間は、性器の形によって、雌雄を識別する唯一の動物である、
と言っているのを思い出します。
視覚と演算の能力が、優秀です。
 
ほんとは、捏造されない事実なんて、ありません。
どのような方法によって、捏造されるかに、
色々な種類があるだけです。
みんなで一緒に捏造された事実は、
間違いないとされて、
死刑や正当防衛や虐殺などの、根拠になります。
 
被害者自身が加害者にされても、被害者は気づきませんので、
自殺の動機にもなります。
みんなで一緒に見る事実と言われる夢を形成するために、
暴力やエステティックや論理などが、必要です。
 
被害者が虚構に気づいていて、そのことを主張すれば、
気違いと言われます。
 
エステティックな判断は、
感覚情報と価値との、結びつき方を自覚できませんので、
気違いと言われたければ、
被害者は、みんなから退(の)け者にされなければいけません。
 
たんに個人的なエステティックでしたら、
解離性障害の症状と同じですけれど、
みんなと一緒ですと、生活に支障をきたしませんから、
もちろん、精神障害でなく、解離性障害でもありません。
 
エステティックを自覚できないのは、
ヨーロッパ白人が、ユダヤ人を差別して殺した時の、憎しみや、
アメリカ白人が、黒人奴隷を吊り下げた時の、正義感などを、
エステティックな間違いであると、
少しも気づかなかったのと同じです。
 
ヒトラーは、彼の著作や演説から知られる限り、
あまり、エステティックでありませんでした。
女性や、芸能人や、絵描きさんや、写真家などは、
エステティックな傾向が強いと言われていますが、
彼は、美術学校の受験に失敗したように、
人物を描くのが、嫌(きら)いでした。
 
建物を描くのは、得意でしたが、チャップリンが皮肉ったほどには、
エステティックな人でありませんでしたので、
ユダヤ人の顔を蔑(さげす)み、100万人だけ、殺しました。
 
もしも、人物を描くのが好きな芸術家に、
優れた知性がありましたら、
10億人ぐらいを殺しても、別に不思議でありません。
現在の日本人のエステティックな正義感って、
そこらへんの普通の女の子でも、10億人ぐらいは軽く行きます。
第二次世界大戦中のドイツの平均的な女性って、
それくらいの憎しみを、ユダヤ人に向けていました。
 
エステティックに形成された事実って、
夢の中と同じくらいに、嫌(いや)なやつを、皆殺しにする心です。
 
夢のように個人的なものが、
たくさんの人の、共通の事実になる仕組みが、
暴力とエステティックと論理ですけれど、フランス革命の原理ね。
 
現代では、世界の漫画の、総本家のような日本人が、
世界で最もエステティックな民族かも知れません。
軍隊や憲法のない国ですから、
すね齧(かじ)りの扶養家族ですけれど、
お役所仕事の玩具(おもちゃ)のような自衛隊と、
アメリカ合衆国に捨てられた便所紙みたいな憲法がありますから、
芸能人や世襲の遊び人しか、国会議員になれません。
 
タイって国は、美人の女性で有名ですけれど、
一般民衆は、形質人類学で言うと、インド人と同じだそうです。
 
支配階層は、中国人ですけれど、
日本に紹介されるタイの美人って、
ほぼ全員が、日本人と同じ中国人の顔に、
ちょっとだけ、インド人の顔が混じっています。
 
形質人類学で言うと、
インド人の顔に、ちょっとだけ、中国人の血が混じっているのが、
タイの大部分の人の、正直な見てくれですけれど、
中国人に似ていると、お金持ちに見え、
インド人に似ていると、貧乏人に見えるそうです。
 
特定の感覚情報と、特定の価値が、
変更不能な定義のように結びついていることを、
認識できませんから、エステティックと言われます。
 
知能指数が140ぐらいの、世間並みのお医者さんでしたら、
もう、論理のほうは、言うまでもありませんが、
わたしは、あほなので、並べて書いて置きます。
 
論理は、特定の感覚情報や、特定の価値には、関係ありません。
AやBなどの記号と同じですから、感覚や価値は任意です。
記号の結びつきかたが、定義として重視されます。
 
結びつき方のことを、判断と言い、幾つかの種類があります。
AならばBであるとか、
もしも、あるXがPであるなら、あるAはBでない、って感じね。
 
簡単な判断の組み合わせに置き換えられるものは、
簡単な判断のみを、判断の種類として数えます。
 
昔のヨーロッパでは、
アリストテレスやカントやヘーゲルなどのように、
文学的な言葉の文法に、惑わされましたので、
12種類や36種類などと言われましたけれど、
現在では、100種類を超える判断が、
それ以上は簡単にできない元素のようなものと、言われています。
 
概念と言われているものが、そもそも判断の種類ですし、
概念のうちでも、
他に同じ物がなく、宇宙にそれ一つしかない物は、
それはまたそれで、一つの判断の種類です。
 
共通の概念や、固有の何かがある、と
仮定したり、特定したり、指定したりするのは、判断です。
 
わたしは、記号論理学の挙(あ)げる根本的な判断の種類を、
一々、吟味していませんけれど、
100を超えるほど多いとは、思っていません。
数学者って、頭が悪いので…
 
いずれにしても、根本的な元素のような判断の種類って、
やはり、定義なんです。
AならばBであるって言うふうに、
イラクは、アメリカ合衆国の一部であるとか、
アメリカ合衆国もUSAも、同じであるとかっていう判断は、
定義です。
 
論理ですから、イラクやアメリカ合衆国などの、
エステティックな内容の結びつきが定義なのでなく、
何であれ、同じである、とする結びつきかたのことを言っています。
そのような結びつきかたが、そもそも定義のような気がします。
 
イグノーベル賞ってのを受賞した日本人の一人は、
変形菌が、現実の鉄道よりも、
コストの効率が良く、不慮の事故に強いネットワークを作ると、
言いました。
 
そのような論理能力が、
生物に共通の機能であるかのようですけれど、
わたしは、条件を与えることによって、
判断を制限しているだけのような気がします。
 
変形菌が判断したのでなく、
条件を与えた人間のほうが、判断を強要したのでないかと。
 
変形菌の立場に、人間がなったとして、
論理能力が、生まれつきに、人間に備わっていたのでなく、
そのような判断は、すべて、
周囲から強要された条件によって、制限された末の、
残り滓(かす)の自由でないかと、疑いたくなります。
 
周囲から制限された条件って、
人間の場合は、ようするにエステティックな判断でして、
具体的には、ほとんどが文化の内容です。
人間の論理的な判断って、
エステティックな判断の裏返しにすぎないことになります。
 
フランス革命の言う自由ね。
残り物には、福(ふく)があるそうです。
 
エステティックと論理の関係って、おわかりかしら?
この関係のことを、事実と言うんですけれど…
 
ヒトラーがユダヤ人の顔や体の見てくれを貶(けな)して、
エステティックな憎しみを煽(あお)り、
美学やら形質人類学やら民族学やらを動員して、
100万人ほどのユダヤ人を殺したとしても、
そのような悪夢は、現代ではあり得ないと、
たくさんの日本人は思っているかも知れません。
 
わたしは、現代日本も、ヒトラーの時代も、
ボスニアヘルツェゴビナも、ポルポトのカンボジアも、
ビアフラ戦争も、毛沢東の長征も、スターリンの粛清も、
同じような気がします。
 
虐殺も自殺も、精神障害も犯罪も、似たようなものでしょう?
日本の人口の3%ぐらいの人は、自殺しますから、300万人です。
虐殺されるのも、自殺するのも、さして変わりません。
鉄砲で殺すのも、
頭がおかしくなるように、みんなで虐(いじ)めて自殺させるのも、
同じです。
 
神戸の地震でも、東北の津波でも、
地震や津波によって、人が死ぬと、自殺者が減ります。
復興が軌道に乗ると、自殺者の比率が、平年並みに戻ります。
戦争でも、たぶん同じでないかと、想像しています。
 
どうして、鉄砲の弾に当たって死ぬのと、津波に流されて死ぬのと、
自殺して死ぬのとが、補完し合うように、
トータルで、いつも同じくらいの比率の死者になるのかしら。
統合失調症の患者さんの比率が、0.8%になるってのと、
似たような意味ですけれど。
 
自殺者って、どこの社会にもいるので、
人は 頭がおかしくなって、自殺をすると言いますが、
わたしには、エステティックと論理を使い、
事実と言われる虚構を形成する方法によって、
みんなと一緒のことのできない人たちが、
間引かれて行くような気がします。
 
地震やウイルスなどが、人間を殺すのも、
人間同士が共食いをするのも、どちらも自然淘汰なの。
特別に品種改良や人為淘汰などと言わなくても、
人間のやることは、自然の内です。
 
MtF(male to female 男→女)のGID(性同一性障害)の人に、
足の短い人がいました。
身長が171cmで、股下が62cmです。
垂直跳びが96cmで、100mを13秒台で走りました。
学業成績は、公立中学の500人ぐらいの中で、首席でした。
団塊の世代ですので、
都会の一学年は、これぐらいの生徒数でした。
 
彼は、GIDを発症する前の、
中学生の時に、腰の肉離れを起こして、整形外科を受診しました。
医師は面白いと言って、笑ったそうです。
 
腰が痛くて、歩けないので、受診しているのに、
総合病院の整形外科の医師が、患者さんの足の短いのを笑います。
医師は、エステティックに差別していることに、気づいていません。
もしかしたら、
親愛の情を込めていると、思っていたかもしれません。
 
受診の状況と、医師の専門の立場からして、これですので、
他の人のことは、言うまでもありません。
 
足が短い男を見ると、人は激しい憎しみを催し、
ほとんど発作のように、暴力的に攻撃を仕掛けます。
見ず知らずの人が、そうなの。
 
関東大震災の時に、
「朝鮮人が放火をして、暴動を起こした」 というデマを、
新聞が掲載したのとは、比較にならないほど、
現在の足の短い人に対する世間の虐待は過酷です。
 
虐殺と言うべき実態がありますが、
殺された人も、殺した人も、一人も気づきません。
それが、エステティックなの。
もしも、気づいた被害者がいるなら、気違いと言われます。
実際、このMtFの患者さんは、性転換をしましたから、
GID(性同一性障害)という精神の病気を発症しました。
 
みんなが、足の長さをエステティックに判断しますし、
一年や二年でなく、おそらく戦後、
進駐軍に占領されてから、一貫してそうです。
虐殺から逃げ回るように生きていると、彼は言いました。
 
そして、性転換をしなければいけないと、言うんです。
スカートをはいて、女装をすれば、虐待されません。
この人にとっては、性転換は命懸けでした。
 
これは極端な例でありません。
事実と言われる虚構が成り立つ仕組みを知っていれば、
裁判が、エステティックな暴力にすぎないことを、
ごく普通のように、理解できます。
裁判って、論理や事実で行くでしょう?
それが、顔や体の見てくれによって、人を虐殺する暴力と、
ちっとも変わらないって、言うの。
 
そんなのって、あり得るのかしら。
実際に、わたしたちは、
それが当たり前の世の中に生きているのですけれど、
気づかないだけです。
 
欧米による人種差別を糾弾すべしと、
明治時代から、何度も日本国内で持ち上がりましたが、
そのたびに、日本人自身が議論を摘み取りました。
 
暴力やエステティックや論理などの判断の特徴は、
ようするに、夢物語に気づかないことですけれど、
自分で気づかないようにして、みんなと一緒の夢を見るの。
 
どのようにして、みんなが一緒の夢を見るかって、
わからない人は、精神科医に向いていないかも知れません。
だって、そのために、脳味噌があるんだもの。
脳味噌って、コミュニケーションのための臓器なんだから。
 
患者さんの訴えることをよく聞いて、 
精神科医は、患者さんの立場に立ち、
世界を再構成しなければいけません。
 
科学の実験と結果の因果関係は、
どうして未来を予測できるのかしらと、
患者さんの立場から、推理する必要があります。
 
 

精神医療の廃止とコンピュータ

進化論や精神医学などの、 ロマン主義による社会や心の学説を否定して、 精神医療と精神科と精神病院の廃止を、 主張します。

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