音楽 : 【交響曲第五番第四楽章アダージョ】
Sinfonia No. 5, Adagietto
作曲 : マーラー Gustav Mahler
映像 : 【ヴェニスに死す Morte a Venezia】
監督 : ヴィスコンティ Luchino Visconti
主演 : ダーク・ボガード Dirk Bogarde (教授)
ビヨルン・アンデルセン Bjorn Andresen(少年)
原作 : 【ヴェニスに死す Der Tod in Venedig】
作者 : トーマス・マン Thomas Mann
たるい音楽ですけれど、とても美しいので、
睡眠薬の代わりになります。
1911年のベニスですから、すでにコレラ菌が発見されています。
煙は、汚物を焼くためです。
白い消毒液を、市民がバケツで撒(ま)いていたそうですけれど、
何かしら。
髪を黒く染めて、おしろいをはたき、口紅を塗った教授が、
美少年の後をつけます。
コレラに罹ると、ストーカーをやっていられないと思うのですが…
当時のコレラは、古典的なタイプですから、強力です。
日本のように、清潔な水に困らない国でも、
都市には、下水や汚水が、いっぱい溜まっていました。
ベニスのように、塩水だらけの暖かい町は、
コレラ菌が住み着きやすかったのかしら。
インドから、イスラムの都市に蔓延(まんえん)した後、
ヨーロッパに広まったそうです。
煙に燻(くすぶ)るベニスの町が、美しい場面ですけれど、
この映画って、ここまで見ると、見飽きています。
音楽も、耳にタコができて、あまり真面目に聞いていません。
話の筋がありませんから。
典型的な男性ホモ映画です。
お化粧をして死んで行く教授先生って、
三島由紀夫さんに似ています。
同性愛って、やっぱり美学と性同一性障害に近いのかも。
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