ベニスに死す 548 コレラ

 
     音楽 : 【交響曲第五番第四楽章アダージョ】
                Sinfonia No. 5, Adagietto
     作曲 : マーラー Gustav Mahler
 
     映像 : 【ヴェニスに死す Morte a Venezia】
     監督 : ヴィスコンティ Luchino Visconti
     主演 : ダーク・ボガード Dirk Bogarde (教授)
         ビヨルン・アンデルセン Bjorn Andresen(少年)
 
     原作 : 【ヴェニスに死す Der Tod in Venedig】
     作者 : トーマス・マン Thomas Mann
 
      
たるい音楽ですけれど、とても美しいので、
睡眠薬の代わりになります。
 
1911年のベニスですから、すでにコレラ菌が発見されています。
煙は、汚物を焼くためです。
白い消毒液を、市民がバケツで撒(ま)いていたそうですけれど、
何かしら。
 
髪を黒く染めて、おしろいをはたき、口紅を塗った教授が、
美少年の後をつけます。
コレラに罹ると、ストーカーをやっていられないと思うのですが…
 
当時のコレラは、古典的なタイプですから、強力です。
日本のように、清潔な水に困らない国でも、
都市には、下水や汚水が、いっぱい溜まっていました。
ベニスのように、塩水だらけの暖かい町は、
コレラ菌が住み着きやすかったのかしら。
 
インドから、イスラムの都市に蔓延(まんえん)した後、
ヨーロッパに広まったそうです。
煙に燻(くすぶ)るベニスの町が、美しい場面ですけれど、
この映画って、ここまで見ると、見飽きています。
音楽も、耳にタコができて、あまり真面目に聞いていません。
話の筋がありませんから。
 
典型的な男性ホモ映画です。
お化粧をして死んで行く教授先生って、
三島由紀夫さんに似ています。
同性愛って、やっぱり美学と性同一性障害に近いのかも。
 
 

精神医療の廃止とコンピュータ

進化論や精神医学などの、 ロマン主義による社会や心の学説を否定して、 精神医療と精神科と精神病院の廃止を、 主張します。

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