白馬岳ですけれど、黒い岩肌が、うまく馬に見えます。
6月頃に見えるそうですけれど、そんなに遅いのかしら、代掻き。
白馬は、しろうまって、読みますけれど、
今は、はくばと、読むことが、よくあります。
代馬なんです。
しろって、苗代(なわしろ)とか、糊代(のりしろ)とかの、「しろ」で、
場所って意味かしら。
お城の「しろ」も、そうですけれど、
白い色ってのが、そもそも、空間的な余白って意味のようです。
時間は「ま」、空間は「しろ」ね。
春の山は、麓から見ると、雪解けの形が、切り絵のように、
毎年、決まって、奇麗に浮かび上がります。
雪の残っている所の形もあれば、
雪が溶けて、地肌の現れた所の形もあります。
白馬のしろは、田んぼのことを言っていて、
代馬(しろうま)って、田んぼを耕す農耕馬です。
春に、土の表面を、深さ20cmぐらい、ひっくり返して、
空気を入れて、柔らかくします。
冬の間に、土が、かちかちに固まっていますから、
表面を柔らかくしてあげないと、作物は育ちません。
田んぼの土を耕すための、
船の錨(いかり)みたいな、鶴嘴(つるはし)みたいな道具を、
犂(すき)と言います。
これを引っ張る馬が、代掻き馬、しろ馬ね。
人間の手で、田畑を耕すときの、鋤(すき)とは、形が違います。
昔は、木製でしたけれど、鉄製になったのは、明治になってからです。
これが鉄にならないと、広い原野を耕せませんので、
日本の農業は、先祖代々の、
石ころのない、木の根っこのない、柔らかい土地を、
大切に守って来ました。
白馬の代掻き馬は、春になり、雪の解けた岩が、黒く表れて、
麓から、黒い馬の形に見えましたので、
その山を、しろ馬と呼ぶようになりました。
代掻き馬の雪形が表れるのを見て、
お百姓さんは、田んぼを耕す季節を知りました。
とまあ、昔のNHKテレビは、言っていましたけれど、
代掻き馬が現れるのは、6月ですから、
そんなに遅く、田んぼを耕すことは、ありません。
なんとなく、こじつけ説みたいな…
それに、この wikipedia の写真。
彩度が、どぎつくて…
そうかと言って、昔に撮った写真を引っ張り出して来て、
プリントをスキャンするのも、面倒なので。
0コメント