白馬岳 160 代掻き馬

白馬岳ですけれど、黒い岩肌が、うまく馬に見えます。
6月頃に見えるそうですけれど、そんなに遅いのかしら、代掻き。
 
白馬は、しろうまって、読みますけれど、
今は、はくばと、読むことが、よくあります。
 
代馬なんです。
しろって、苗代(なわしろ)とか、糊代(のりしろ)とかの、「しろ」で、
場所って意味かしら。
お城の「しろ」も、そうですけれど、
白い色ってのが、そもそも、空間的な余白って意味のようです。
時間は「ま」、空間は「しろ」ね。
 
春の山は、麓から見ると、雪解けの形が、切り絵のように、
毎年、決まって、奇麗に浮かび上がります。
雪の残っている所の形もあれば、
雪が溶けて、地肌の現れた所の形もあります。
 
白馬のしろは、田んぼのことを言っていて、
代馬(しろうま)って、田んぼを耕す農耕馬です。
 
春に、土の表面を、深さ20cmぐらい、ひっくり返して、
空気を入れて、柔らかくします。
冬の間に、土が、かちかちに固まっていますから、
表面を柔らかくしてあげないと、作物は育ちません。
田んぼの土を耕すための、
船の錨(いかり)みたいな、鶴嘴(つるはし)みたいな道具を、
犂(すき)と言います。
これを引っ張る馬が、代掻き馬、しろ馬ね。
 
人間の手で、田畑を耕すときの、鋤(すき)とは、形が違います。
昔は、木製でしたけれど、鉄製になったのは、明治になってからです。
これが鉄にならないと、広い原野を耕せませんので、
日本の農業は、先祖代々の、
石ころのない、木の根っこのない、柔らかい土地を、
大切に守って来ました。
 
白馬の代掻き馬は、春になり、雪の解けた岩が、黒く表れて、
麓から、黒い馬の形に見えましたので、
その山を、しろ馬と呼ぶようになりました。
代掻き馬の雪形が表れるのを見て、
お百姓さんは、田んぼを耕す季節を知りました。
 
とまあ、昔のNHKテレビは、言っていましたけれど、
代掻き馬が現れるのは、6月ですから、
そんなに遅く、田んぼを耕すことは、ありません。
なんとなく、こじつけ説みたいな…
 
それに、この wikipedia の写真。
彩度が、どぎつくて…
そうかと言って、昔に撮った写真を引っ張り出して来て、
プリントをスキャンするのも、面倒なので。
 
 

精神医療の廃止とコンピュータ

進化論や精神医学などの、 ロマン主義による社会や心の学説を否定して、 精神医療と精神科と精神病院の廃止を、 主張します。

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