ニューヨークのセントラルパークって、氷河の痕跡がいっぱい。
擦り傷の識別できる岩盤も、たくさん露出しているし、
2mぐらいの大きな岩が、転がったままになってるのよ、何万年も片付けられずに。
ニューヨークより北の、細長い湖って、たいてい氷河湖。
このへんが氷河の最南端だったの、五大湖からニューヨークあたりの線ね。
ロボトミーって言って、
前頭葉の皮質の下の白質に、切り込みを入れて、
神経繊維を切断する手術がありましたけれど、
トムは切る、ロボはローブっていうラテン語に、
由来しています。
舌みたいな、耳たぶみたいな裂片を切るの。
実際は、額に小さな穴を開けて、メスを差し込んで、
刃先を横に動かしたり、回したりします。
大脳って、表面の皮質に、神経細胞の樹状突起が一杯あって、
シナプスが密集しています。
神経細胞の軸索の先っちょから、放出された化学物質が、
別の神経細胞の樹状突起の先っちょに、補足される所が、
シナプス。
神経細胞と神経細胞の間にあって、
電気情報が、化学物質に変換されて、受け渡されると、
また電気情報に戻ります。
情報の変換と受け渡しの、
仕方や量や速さを、調節するするために、
樹状突起や、化学物質の放出口や受容体などの、
神経細胞の形を作ったり、壊したり、変形したりします。
この形が、情報処理や記憶なの。
生物が機械でなく、成長や発達をするって、
形が変化することかもね。
よく使えば、少しの量でも、電気や化学物質という情報が、
移動しやすくなります。
そういう形に、変化するの。
使わなければ、壊されます。
シナプスが、神経細胞から、別の神経細胞に、
情報の受け渡しの行なわれる中継所なの。
神経細胞と神経細胞の間の、隙間で、
化学物質がやり取りされるから、
シナプスの数の、たくさんある所が、
情報処理の行なわれる所です。
樹状突起のたくさん密集している所ね。
大脳では、皮質っていう大脳半球の表面と、
大脳の奥のほうの、核って呼ばれる幾つもの部品が、
情報の中継所です。
大脳の表面の皮質と、奥のほうの核の間を、
神経細胞の軸索っていう電線が、電気情報を運んでいます。
軸索ばっかりが、たくさん繊維の束みたいに集まって、
白質と呼ばれています。
情報は、大脳の奥のほうと、表面とを、
往ったり来たりしています。
表面の皮質と皮質の間は、
直接には、横に繋がる幹線経路がありません。
表面と言っても、大脳半球は、皺(しわ)だらけなので、
皺の奥のほうは、脳の奥のほうに、折り畳まれています。
だから、大脳皮質っていう表面が、
脳味噌の奥のほうに、入り込んでいる所もあります。
そういう所は、大脳皮質の中でも、
古い時代に進化した部分で、大脳辺縁系と呼ばれて、
感情や生殖や、最初に丸覚えする記憶などを、
処理する役割を担っています。
大脳の中心部の核は、随意筋や内臓の動きの情報と、
感覚器の情報と、感情や生殖の情報と、ホルモンの情報と、
長期的な記憶や、技能の記憶などの情報との、
中継所になっています。
幾つかの種類の情報を、混ぜ合わせる所ね。
大脳基底核や大脳辺縁系などと、言われています。
前頭葉って、人間特有の思考を行なっている所ですけれど、
表面の皮質の下の、白質の軸索の神経繊維の束を、
ロボトミーって手術は、切ります。
額に穴を開けて、皮質の下まで、メスを刺してから、
先を振るように、横に動かしたり、回したりすると、
表面の皮質の部分と、奥の核の部分を繋ぐ神経繊維が、
切れてしまいます。
イチジクの葉っぱの、一つ一つの裂片って、舌みたいでしょう?
脳の前頭葉や側頭葉も、解剖学のlobeなんです。
五大湖は、溶けて行く氷河の名残りの形がlobeで、
やっぱり、地学の用語になっています。
ニューヨーク近辺には、Finger Lakesフィンガーレイクスって多いけど、
氷河に埋まっていた谷が、温かくなった後も、
先端の堆積物に堰き止められて、細長い湖が指みたいに残りました。
谷筋ごとに幾つもの氷河湖が、指みたいに並んでいるの。
写真の足元の岩の、氷河の痕跡、わかるかしら。
片麻岩だけど、ニューヨークの地下って、花崗岩や片麻岩が多いみたい。
東海岸はメイン州のほうまで、ずっとそうだと聞いています。
卓状地なのかしら、地震がありません。
氷河に削られて、たくさんの波打つ模様を残しています。
鋭い線ではありません。
風雨に浸食されて、丸みのある腕や竿を、粘土に押しつけたような跡形が残っています。
上に乗っている岩は、氷河に運ばれて先端に堆積したモレーンの岩ね。
ペグマタイト(pegmatite)で、巨晶花崗岩って言われるやつです。
セントラルパークって谷筋だったのかしら。
モレーンは、氷河のせいで堆積した土砂や岩石の、堤防や土手の意味。
ネパールなんか、地球温暖化のせいで氷河湖ができると、
空おそろしくなるほど、心配だそうです。
モレーンが決壊すると、洪水になるから。
でも、ミシガン湖の南端って、モレーンの堆積が岸辺の背後の山なの。
ミシガン湖のほとりに、シカゴの町があるでしょう?
その背後が山になっていて、モレーンなの。
山を越えると、イリノイ川に入って、ミシシッピ川の支流になります。
この山に、シカゴ・サニタリー・アンド・シップ・カナルっていう運河を掘りました。
1900年頃ね。それまでシカゴの汚水は、ミシガン湖に垂れ流していたの。
汚水処理施設を作って、運河を掘って、
モレーンを越えた南側の、イリノイ川に流しました。
それで、サニタリー、衛生って意味ね。
五大湖とミシシッピ川を、船で往来できるようになりました。
大西洋から、カナダのセントローレンス川の河口を遡って、
ナイアガラの滝の横っちょの運河を通って、五大湖に入って、
シカゴの運河からイリノイ川に抜けて、
ミシシッピ川をメキシコ湾まで下れるようになりました。
モレーンって、堤防どころか山みたいだから、ちょっとやそっとでは崩れません。
フィンガーレイクスみたいに、小規模なモレーンでも、
岩屑と土砂が積み重なって、ちょっとしたロックフィルダムより頑丈かも。
小沢なにがしって議員さんの、政治資金の件で賑やかだけど、
あの胆沢ダムって、巨大ロックフィルダムの一つね。
fillって、盛り土の土手や堤防のこと。rockは岩。
内容物を詰めるだけでなく、堰き止めて囲って、容れ物を作る工程からして、fillなの。
フィルハーモニーみたいに、演劇の舞台転換の合間に、
お客さんを退屈させないために、間奏曲のような埋め草を演奏するのも、フィル。
ネパールの件は、ひょっとしたら学者さんの杞憂かも。
いっぺんに決壊して洪水になるなんて、
大雨の降らない土地では滅多にありません。
たいていは、ちゃんと堰き止められずに、もともとチョロチョロと流れ出ていて、
水圧が増せば、モレーンの漏れも徐々に大きくなるだけです。
芝居のように、単純に劇的なことは、なかなか起こってくれません。
複雑で、筋書きを説明できないことばかりが、
日常茶飯のように、いつも起こっていますので、
事実は小説よりも奇なり、と言います。
娘に、そう教えています。
0コメント