愛さずにはいられない 0165 フェドーラ ドミンゴ

 
 
愛さずにはいられない(Amor ti vieta)
 
  ジョルダーノ(Umberto Giordano)の
  オペラ "フェドーラ" (Fedora)の
  アリア。
 
テノール : プラシド・ドミンゴ
          (Plácido Domingo)
 
 
    ***   ***
 
 
Amor ti vieta di non amar
La man tua lieve che mi respinge
Cerca la stretta della mia man

La tua pupilla esprime : T’amo
Se il labbro dice : Non t’amero
 
 
   あなたの手は、拒もうとしても、
   わたしの手を、強く握りしめる。
   
   あなたの口が、わたしを拒んでも、
   あなたの目は、わたしを愛している。
   
   そういう意味の、
   わかりやすい歌詞ですが、
   このオペラは、19世紀末の貴族社会の、
   性欲と浮気のための、殺し合いに、
   権力を利用する手順と、手違いを、
   描いています。
 
   なんとも情けない筋書きですが、
   オペラという文化全体が、
   情けない貴族趣味でないかと、
   疑われます。
 
   劇的にするために、
   殺し合いや陰謀を、導入しても、
   貴族の浮気にまつわる愛と憎しみが、
   原因ですから、退廃的です。
   
 
性転換に似ていませんか。
 
実は、生まれつきに領主であり、
国家から手当の出る貴族だけが、
あほでなく、
貧乏人の努力が報われる筋書きや、
受験勉強のできる優等生が、
尊敬される社会も、そうです。
 
あほや賢しこの価値観や、
良くない物事(ものごと)や人物を、
憎むように仕向ける権力の教条などが、
そもそも不要でないかと、
わたしは疑います。
 
事実や因果関係という筋書きを信じる文学が、
おかしい。
 
価値や権力などの、心や社会の規則性は、
感情と同じくらいに、有害で無駄でないかと。
 
コンピュータやインターネットがあれば、
そのような理不尽を、排除できると、
期待したくなりますが、
自然科学の規則性が、確信されるのは、
科学技術の事実のように、
文学的な信仰によりますから、
元の木阿弥です。
 
 
   フェドーラの愛さずにはいられないは、
   以前にも貼り付けたことがありますが、
愛さずにはいられない 623 ディ・ステファノ
   ビデオが削除されていましたので、
   代わりのビデオで、間に合わせました。
 
   わたしは、ひょいと聞き、
   これはいいと思ったものを、
   貼り付けていますが、
   代替品は、たいてい、
   それよりも劣ります。
 
   小学生の頃に、合唱団に放り込まれて、
   合唱のソロのパートを受け持ち、
   地方大会で優勝したことがあります。
 
   合唱が、大嫌いでしたので、
   全国大会をすっぽかして、
   物凄く怒られました。
 
   みんなに迷惑を掛けたと、
   校長先生にお説教をされたので、
   合唱団をやめることが出来ました。
 
   最初から、そのつもりで、
   全国大会の当日に、
   旅館から逃げました。
 
   お陰で、小学校も中学校も、
   修学旅行は、
   見張りの先生が、わたしの袖を、
   掴(つか)んだままでした。
 
   わたしは小学4年生頃から、
   ヒッチハイクをしていましたので、
   団体旅行なんか、迷惑そのものでした。
 
   というわけで、合唱の経験があり、
   ソロも得意なので、
   アメリカに滞在していた時に、
   声楽のボイストレーナーのレッスンを、
   受けたことがありました。
 
   パバロッティやデル・モナコも、
   同じ先生のレッスンを受けていました。
 
   オペラのことを、
   ちょっとだけ、知っていますので、
   これは良いと思った演奏を、
   貼り付けていますが、
   歌手って、スタジオ録音でなければ、
   本気で歌いません。
   
   スタジオの音源は、
   全部、指名手配されていますから、
   音楽会社が、良い演奏について、
   著作権法違反を見逃すワケがない。
 
   削除されるたびに、
   代替品で済ませていると、
   だんだんと、質が悪くなり、
   貼り付ける価値もなくなるので、
   溜息ばかりになります。
   
   前回のディ・ステファノの歌唱は、
   良かったと思います。
 
   今回は、
   ドミンゴを貼り付けて置きますが、
   かなり、やる気のない歌い方です。
 
   デビューした時から、感じましたが、
   きれいと言えない声が、魅力なのに、
   固く、型崩れしないので、
   面白くありません。
   
   もう少し、羽のように目のように、
   水に浮かべて、
   舟を漕ぐように歌ってもらいたい。
 
   
   
   
   
   

精神医療の廃止とコンピュータ

進化論や精神医学などの、 ロマン主義による社会や心の学説を否定して、 精神医療と精神科と精神病院の廃止を、 主張します。

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