（Ella Jane Fitzgerald）
君にこそ心ときめけ
（I Get a Kick Out of You）
作詞作曲 : コール・ポーター
（Cole Porter）
ミュージカル "Anything Goes" の、show tune
*** ***
My story is much to sad to be told
But practically everything
leaves me totally cold
The only exception I know is the case
When I'm out on a quiet spree,
fighting vainly the old ennui
And I suddenly turn and see
Your fabulous face
I get no kick from champagne
Mere alcohol doesn't thrill me at all
So tell me why should it be true
That I get a kick out of you
Some get a kick from cocaine
I'm sure that if I took even one sniff
That would bore me terrifically too
But I get a kick out of you
I get a kick every time I see you
standing there before me
I get a kick though it's clear to me,
you obviously don't adore me
I get no kick in a plane
Flying too high with some guy in the sky
Is my idea of nothing to do
Yet I get a kick out of you
I get a kick every time I see you
standing there before me
I get a kick though it's clear to me,
you obviously don't adore me
I get no kick in a plane
Flying too high with some guy in the sky
Is my idea of nothing to do
Yet I get a kick out of you
いつも物憂く、
シャンペンやコカインも、無駄。
飛行機で男前と一緒になっても、ダメ。
それが、あなたを見た瞬間に、変わった。
あなただけに、心がときめく。
見向きもされないのに。
そういう意味の歌です。
ヒットメーカーの、
コールポータの詩と曲ですから、
酒場のピアノが、聞こえて来ます。
今は、キャバレーって、無くなりましたが、
昔は、赤坂にも、大きなのが、
いくつかありました。
ミュージカルの Anything Goes も、
客船の中の人間模様を、
描いているそうですから、わたしはお断り。
船の中は、バーやキャバレーで飲むしか、
することがありません。
刑務所に閉じ込められているようなものです。
そういう所で、ピアノを聞きながら、
死ぬまで、女の子と話し続けるのが、
好きな人って、変わっています。
クイーンエリザベスやタイタニックの
船長とかね。
わたしは、嫌（いや）ですが、
医者や法律家を相手に、
女装するのが得意でした、Cole Porterは。
この歌と言い、ミュージカルと言い、
その雰囲気ですが、
彼は、うつ病でなかったのかしら。
わたしは、最初の45秒間だけで、満足です。
後は、蛇足のような。
「君にこそ心ときめけ」の、ときめけは、
係り結びの已然形です。
しかし、コールポータって、
変な顔をしていますね。
エール大やハーバード大ですから、
お金持ちの子かな。
この歌詞を、男性が歌えば、
心ときめく相手は、女性です。
コール・ポーターは、
同性愛者でしたが。
もとは、
大西洋横断飛行のリンドバーク氏の、
夫人が、そばを通り過ぎても、
気にならないのに、
あなたには、心がときめく、
という歌詞でした。
1932年の、
リンドバーク愛児誘拐事件のせいで、
変更されました。
リンドバークの長男が誘拐されて、
殺されましたが、
犯人が逮捕されて、有罪になり、
死刑が執行されたにもかかわらず、
冤罪でないかと、
今も、話題が絶えません。
犯人は、否認していただけでなく、
犯人でないとする決定的証拠を、
警察が隠滅した形跡があり、
目撃証言が、
買収による偽証であったり、
後々に、
殺された長男であると、
名乗る人物が現れて、
DNA鑑定を要求したりで、
現在も、
ケネディ大統領暗殺事件のように、
真相は謎とされています。
被告人が死刑になるように、
新聞社から依頼された弁護士が、
被告人に有利な証拠を、揉み潰したと、
死刑執行後に証言していますので、
リンドバーク自身が真犯人であるとも、
噂（うわさ）されました。
証拠物件や証言が、
捜査当局の捏造でないという証明が、
皆無でした。
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