赤いうちは、酸(す)っぱく、
美味(おい)しくありません。
蚕(かいこ)の餌として、葉を利用される桑を、
真桑(まぐわ)と言いますが、
日本に帰化した山桑も、
中国原産の真桑の、古い品種が、野生化したものです。
実(み)は、集合果ですが、
黒くならなければ、甘くありません。
真っ赤な実が、だんだんと黒くなれば、
ドドメ色と、言われます。
黒く甘い実を、食べると、
口の中や唇が、黒紫に染まりますので、
その色も、ドドメ色です。
熟した女性器の色を、そう表現しますが、
それが甘く、美味しいのかは、人それぞれです。
土留(どどめ)に、桑の木を使いましたから、
熟した桑の実の、黒紫の葡萄色が、
土留色と、言われるそうですが、
植物に由来する言葉だけでなく、
一般に、語源のほとんどは、眉唾(まゆつば)です。
雌雄同株と異株の、個体がありますが、
真桑と山桑は、簡単に雑種ができるだけでなく、
真桑には、無数の品種があり、
真桑と山桑を、掛け合わせた品種も、
少なくありません。
栽培するには、
雌雄同株と異株の、どちらが便利なのかしら。
桑の字は、又がたくさんあるように、
剪定をすれば、するほど、枝が分かれて、
たくさんの実(み)を、付けます。
鳥は、黒い実を食べますが、
体が軽くなければ、飛べませんので、
近くの木に止まり、ほんの20分ほどして、
糞を出してから、遠くへ飛びます。
鶏(にわとり)であるまいし、
鳥は、体全体が、羽のように軽い。
レオナルド・ダ・ビンチが、
木製の翼を、人力で動かせば、空を飛べると、
考えたのは、頭が悪い。
これでは、図体が重く、動力が足りないと、
誰に教えられなくても、幼児の年齢には、
すでに、直感的に知っているものなの。
運動感覚から、ひとりでに気づく能力が、
論理能力と、ほぼ同じです。
知覚を構成します。
ダビンチは、絵描きさんに、多いタイプですが、
エステティックと論理が、同じであるのを、
エステティックの側から、気づいていても、
論理の側からは、
まったく、知る能力が無かったかも、知れません。
うちの父は、IQ70でしたが、美男でしたので、
みんなから、頭が良いと、一目置かれていました。
山桑の実は、雌しべが、喉に引っ掛かるだけでなく、
毛虫が大好きなので、
毛虫の毛が、付いているかも、知れません。
カイコの蛾って、すごく可愛い顔や体つきです。
どうしてなのかって、考え込んでしまいますが、
うちの父は、簡単に、
役に立つからに決っている、と言っていました。
インカ帝国の住民が、
スペイン人の白い肌を、信仰したように、
真っ先に殺されるのは、
社会の底辺の、カイコのような人たちですから、
論理能力が低ければ、
知覚や数学や科学技術を、信奉するのは、
当たり前です。
権力に従順であれば、可愛いらしく見えます。
美人薄命ってやつですが、
数学や科学技術だけでなく、
知覚も、権力に決まっているのに…
論理って、みんなと一緒のように、
権力に、従順な振りをします。
猫が腹這いになり、草に隠れて、獲物に近づくように、
社会に韜晦(とうかい)して、
機(き)を窺(うかがわ)わなければ、
生き残れません。
二股や三股は愚か、すべての判断の組み合わせを、
準(なぞら)えることができなければ、危うい。
古代インドや古代ギリシャの、
論理中心主義の言わんとするところを、
カイコの可愛さのように、
わかっていなればいけません。
科学技術や進化論や精神分析などの考え方って、
すぐに滅びる安物の権力ですから、
いつでも狙撃できるように、狙いを定めたまま、
従順な振りをして置きます。
こいつらは、ほんとうの敵でない。
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