ヤマグワの実 1900

赤いうちは、酸(す)っぱく、
美味(おい)しくありません。
 
蚕(かいこ)の餌として、葉を利用される桑を、
真桑(まぐわ)と言いますが、
日本に帰化した山桑も、
中国原産の真桑の、古い品種が、野生化したものです。
 
実(み)は、集合果ですが、
黒くならなければ、甘くありません。
真っ赤な実が、だんだんと黒くなれば、
ドドメ色と、言われます。
 
黒く甘い実を、食べると、
口の中や唇が、黒紫に染まりますので、
その色も、ドドメ色です。
 
熟した女性器の色を、そう表現しますが、
それが甘く、美味しいのかは、人それぞれです。
 
土留(どどめ)に、桑の木を使いましたから、
熟した桑の実の、黒紫の葡萄色が、
土留色と、言われるそうですが、
植物に由来する言葉だけでなく、
一般に、語源のほとんどは、眉唾(まゆつば)です。
 
雌雄同株と異株の、個体がありますが、
真桑と山桑は、簡単に雑種ができるだけでなく、
真桑には、無数の品種があり、
真桑と山桑を、掛け合わせた品種も、
少なくありません。
 
栽培するには、
雌雄同株と異株の、どちらが便利なのかしら。
 
桑の字は、又がたくさんあるように、
剪定をすれば、するほど、枝が分かれて、
たくさんの実(み)を、付けます。
 
鳥は、黒い実を食べますが、
体が軽くなければ、飛べませんので、
近くの木に止まり、ほんの20分ほどして、
糞を出してから、遠くへ飛びます。
 
鶏(にわとり)であるまいし、
鳥は、体全体が、羽のように軽い。
レオナルド・ダ・ビンチが、
木製の翼を、人力で動かせば、空を飛べると、
考えたのは、頭が悪い。
 
これでは、図体が重く、動力が足りないと、
誰に教えられなくても、幼児の年齢には、
すでに、直感的に知っているものなの。
 
運動感覚から、ひとりでに気づく能力が、
論理能力と、ほぼ同じです。
知覚を構成します。
 
ダビンチは、絵描きさんに、多いタイプですが、
エステティックと論理が、同じであるのを、
エステティックの側から、気づいていても、
論理の側からは、
まったく、知る能力が無かったかも、知れません。
 
うちの父は、IQ70でしたが、美男でしたので、
みんなから、頭が良いと、一目置かれていました。
 
山桑の実は、雌しべが、喉に引っ掛かるだけでなく、
毛虫が大好きなので、
毛虫の毛が、付いているかも、知れません。
 
カイコの蛾って、すごく可愛い顔や体つきです。
どうしてなのかって、考え込んでしまいますが、
うちの父は、簡単に、
役に立つからに決っている、と言っていました。
 
インカ帝国の住民が、
スペイン人の白い肌を、信仰したように、
真っ先に殺されるのは、
社会の底辺の、カイコのような人たちですから、
論理能力が低ければ、
知覚や数学や科学技術を、信奉するのは、
当たり前です。
 
権力に従順であれば、可愛いらしく見えます。
美人薄命ってやつですが、
数学や科学技術だけでなく、
知覚も、権力に決まっているのに…
 
論理って、みんなと一緒のように、
権力に、従順な振りをします。
 
猫が腹這いになり、草に隠れて、獲物に近づくように、
社会に韜晦(とうかい)して、
機(き)を窺(うかがわ)わなければ、
生き残れません。
 
二股や三股は愚か、すべての判断の組み合わせを、
準(なぞら)えることができなければ、危うい。
 
古代インドや古代ギリシャの、
論理中心主義の言わんとするところを、
カイコの可愛さのように、
わかっていなればいけません。
 
科学技術や進化論や精神分析などの考え方って、
すぐに滅びる安物の権力ですから、
いつでも狙撃できるように、狙いを定めたまま、
従順な振りをして置きます。
こいつらは、ほんとうの敵でない。
 
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精神医療の廃止とコンピュータ

進化論や精神医学などの、 ロマン主義による社会や心の学説を否定して、 精神医療と精神科と精神病院の廃止を、 主張します。

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