鶴岡八幡宮(つるがおかはちまんぐう)の、
南の正面の参道を、
段葛(だんかづら)と、言いますが、
周囲よりも1段高い道ですので、
段の意味は、簡単です。
葛(かづら)の語源が、不明です。
昔の鎌倉の町の、メインストリートですが、
山を切り開いて、作った町ですので、
雨が降ると、水が集まり、川になりました。
事実上の首都ですから、具合悪い。
石を並べて、基礎を作り、
土を盛り上げて、堤防を作る要領で、
1段高く、新しい道を作りました。
葛石(かずらいし)は、
屑石(くずいし)のことです。
どろどろの土に、
無茶苦茶に、石ころをぶちこんでも、
ぐにゃぐにゃになるだけで、
固くしっかりと、締(しま)りません。
建物の基礎を作るには、
穴を掘り、石を、奇麗に並べて入れます。
それも、川石の丸いのは、
土の中で、動き易(やす)く、
山の崩れた石や、切り石の破片などの、
鋭い形のほうが、締(しま)り易い。
割栗石(わりぐりいし)ですが、
ようするに、
石切場(いしきりば)の屑石(くずいし)です。
穴を掘り、こいつを並べて、
隙間を、砂利で埋めてから、
その上に、大きな岩を置き、建物の礎石としました。
礎石の上に、柱を立てますから、しっかりとします。
関西空港の地盤沈下や、
東日本地震の液状化だけでなく、
堤防の土が、激流に攫(さら)われるのも、
避けなければ、いけません。
葛(かずら)は、葛(くず)ですが、
蔓(つる)性ですから、絡(から)み付きます。
そうでなければ、いけません。
この参道を、段葛(だんかづら)と呼ぶのは、
江戸時代からの、最近のことらしく、
もしかしたら、単に、道を高くしただけでなく、
割栗石を、何段にも、積み重ねたのかも、
知れません。
道を作ったのは、鎌倉時代ですが、
徳川政権は、川の付け替え工事が、得意でしたので、
堤防を作る技術にうるさく、
現代の土木用語の多くが、江戸時代の初めに、
定義されたようです。
桜の紅葉(もみじ)は、もう、遅かったのかしら。
横須賀から鎌倉まで、
片道が、1時間ちょっとですので、
よく歩きます。
横須賀の街は、三浦半島の東側ですが、
西側の相模湾側まで、横須賀市です。
三浦市や葉山町まで、暇があれば、歩きますが、
三浦半島の西の付け根が、逗子市で、
その西隣りが、鎌倉市です。
鎌倉まで歩くと、往(い)き帰りの、どちらかに、
電車を使えますので、雨の日に、便利です。
写真の右奥に、JRと江ノ電の、鎌倉駅があり、
背中が、鶴岡八幡宮です。
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