昔、性転換は、潜水艦でした。
航空母艦や潜水艦って、古い戦争の気がするけれど…
潜水艦が、潜らないで、浮き上がったまま、航行すると、
今のGID(性同一性障害)医療になります。
壊(こわ)れたから、浮き上がるのでないのかしら。
いまさら、日本の性転換の、思い出を振り返るのも、
野暮(やぼ)な気もしますが、触(さわ)りだけ。
欧米でも日本でも、共通なのは、
サルファ剤や抗生物質などの、抗菌剤の普及により、
体の奥の外科手術によっても、化膿しなくなったことが、
性転換手術を可能にしました。
欧米では、第二次世界大戦の直前から、普及しましたが、
日本は、戦後でした。
この違いが、外科手術の技術の違いになりました。
手先は、日本人のほうが器用で、手術も丁寧でしたが、
薬物の差が、壁でした。
あっちは、化膿しないから、戦争で負傷した人のために、
下腹部の外科手術も発達したの。
うんこやおしっこができなければ、死んでしまうから。
こっちは、戦争で負傷した人の外科手術も、
できるだけ切り口を小さく、切り口は体の表面だけにしました。
戦争中は、まだ虫垂炎の手術も、死ぬ覚悟でした。
沖縄の戦闘や、広島や長崎の原爆でも、わかるように、
外科手術もへったくれもない日本の、現実でした。
ヨーロッパは、性転換手術を行なうところまで、一気に走りました。
第二次世界大戦と、戦後の北欧の平和の産物です。
フランスやアメリカはだめ。
戦後も、ベトナムや朝鮮で、戦争を続けたから。
徴兵制を維持するために、性転換はタブーでした。
エストロゲン製剤も、欧米では戦争直前に普及しましたけれど、
日本は戦後した。
去勢術とエストロゲン剤の組み合わせが、
1950年代頃から、日本の、いわゆるオカマの人の間で、流行しました。
パリよりも、10年ほど、遅れました。
SRS(性転換手術)は、15年、遅れたかも知れません。
戦後の日本の性転換の流行は、
カミング系と、潜伏系の、二つの流れがあります。
地下に潜った人たちは、潜水艦かも知れません。
根無し草になることや、世間から浮き上がることを、嫌いました。
深く静かに、韜晦(とうかい)しました。
カミング系について、言います。
1945年~1955年頃に、去勢とエストロゲンのおかまを、
国民は、歓楽街で見ることができました。
一般の堅気(かたぎ)の人は、性転換を、全く知らなかった時代で、
おかまの語も、一部の地方の、方言に近い隠語でした。
1955年頃~1975年頃まで、オカマやニューハーフの芸能人を、
マスコミが喧伝(けんでん)しましたので、
国民の大部分は、性転換の存在を、初めて知りました。
1975年頃~1995年頃まで、女装の便宜を提供する風俗店が、
いわゆるTV(トランスベスティズム)を宣伝した時代です。
1995年頃から現在までが、GID(性同一性障害)と特例法の時代です。
精確な年月日は、詳しくお調べください。
だいたいの記憶を、おおまかに言っているだけです。
注釈しておきますと、1964年のブルーボーイ事件は、
マスコミに、オカマ系の芸能人の人が、
持て囃(はや)されていた時代でしたので、
性転換は、すでに流行の風俗になっていました。
あの事件には、東京のてき屋さんが出てきますけれど、
当時、わたしが知っていた性転換関係の人は、
ほとんどが、男娼、水商売、芸能人、てき屋などでした。
性転換者が、普通のお仕事と言えば、てき屋でした。
いまでも、ガレージセールやフリーマーケットを手伝っている人が、
同性愛者に少なくありません。
TV(トランスベスティズム)を宣伝した風俗店は、
素人(しろうと)の女装を、謳(うた)い文句にしていました。
玄人(くろうと)の女装を、お手本にして、憧れていました。
男娼、水商売、芸能人、てき屋などが、玄人の女装です。
戸籍の性別が変更できるようになったのは、
2004年からこっちですけれど、
カミング系の人たちは、戸籍の性別を変更できなかった時代でも、
家族や近親者でない人に、広く無差別に、
カミングアウトすることを、理想としていました。
男娼、水商売、芸能人などでしたら、性転換が売り物の商売ですので、
広く一般の人にカミングアウトしたほうが、
宣伝になり、儲かるのは当然です。
てき屋さんも、やくざですので、
刺青(いれずみ)を入れるように、性転換をする気持ちでしたら、
無差別のカミングアウトを、良いことと思うのは、当然かも知れません。
TVの人たちは、素人の女装をスローガンに掲げていましたから、
ほとんどの人は、自殺するようにカミングアウトをしました。
統合失調症の人が、妄想の内容を、自分から触れ回るのと、
同じ精神症状でした。
中身は妄想でありませんが、中身を取り扱う行動が、
妄想に絆(ほだ)された統合失調症の人と、同じでした。
ヒステリーです。
この人たちの精神症状は、カミングアウトに、よく現れていました。
TVの人たちは、当初、風俗店のお客としての、
週末の女装だけでしたが、
だんだんと、エストロゲン剤を使うようになり、
お仕事をやめて、平素から、終日の女装になり、
女装のままで、一般のお仕事の就労を望み、
去勢術や、SRS(性転換手術)を受けるようになりました。
けっして、生まれつきでなく、顔や体の形や、声などが、
どれほど、女性に似ているかを、仲間内で競う序列争いが、
女装や性転換を、エスカレートさせました。
さらに、埼玉以後は、顔や体の形が、ぜんぜん女性に似ていない人も、
SRSを受けるようになりました。
性自認や、心の性別なるものを、
純粋に真正に、運用しようとするステレオタイプのスローガンに、
マインドコントロールされた人たちですが、
埼玉の公然医療が、それを煽ったのは、ほぼ間違いありません。
性転換が公然化されたことにより、
凶悪な犯罪が、ほとんどなくなりました。
デリバリー売春や、援助交際や、大麻や覚醒剤などは、
増えたかも知れませんが、
放火や殺人や暴行傷害などの、悪質なものは、耳に入らなくなりました。
性転換には、さらに、
カミングアウトしない性転換と、FtMの性転換とがあります。
わたしは、その両方に関わりましたが、
後日、あらためて触れます。
これらの性転換と、
一連の、水商売のおかまの去勢などから、
MtFのTV(トランスベスティズム)を経て、
TG(トランスジェンダー)や、
GID(性同一性障害)などに至るカミング系の性転換とは、
明らかに、人脈が異なりますので、
別の種類とすることができます。
精神科では、TVに対して、
TS(トランスセクシャリズム)というふうに、
規則正しく分類することになっていますが、
実際には、TVの人が、
ホルモン療法を受けて、SRSを受けますので、
同じ人であり、同じ人脈であることは、確実です。
それに対して、FtM(female to male)の人脈は、
明らかに、MtFと異なります。
FtMになったり、MtFになったりする人は、あまりいません。
同様に、カミングアウトせずに、SRSを受けたMtFの人達と、
上述のカミング系のMtFの人達とは、
人脈の交わりが、ほとんどありません。
お互いに性交渉をしませんので、人脈が別です。
この違いによって、MtFを二種類に分けるのが、
日本のGIDの分類では、有意義かも知れません。
カミングアウトしない人たちは、
大昔からの性分化疾患の伝統の中に、
寄生するように繁殖したGIDの人たちで、
わたしが、精神科の医療の面で、関わりましたので、
直接に知ることになりました。
きょうは、これまでにしておきます。
お触(さわ)りだけで、ごめんなさい。
また、後日。
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