潜水艦 282 カミングと潜航

昔、性転換は、潜水艦でした。
航空母艦や潜水艦って、古い戦争の気がするけれど…
 
潜水艦が、潜らないで、浮き上がったまま、航行すると、
今のGID(性同一性障害)医療になります。
壊(こわ)れたから、浮き上がるのでないのかしら。
 
 
いまさら、日本の性転換の、思い出を振り返るのも、
野暮(やぼ)な気もしますが、触(さわ)りだけ。
 
欧米でも日本でも、共通なのは、
サルファ剤や抗生物質などの、抗菌剤の普及により、
体の奥の外科手術によっても、化膿しなくなったことが、
性転換手術を可能にしました。
 
欧米では、第二次世界大戦の直前から、普及しましたが、
日本は、戦後でした。
この違いが、外科手術の技術の違いになりました。
手先は、日本人のほうが器用で、手術も丁寧でしたが、
薬物の差が、壁でした。
 
あっちは、化膿しないから、戦争で負傷した人のために、
下腹部の外科手術も発達したの。
うんこやおしっこができなければ、死んでしまうから。
こっちは、戦争で負傷した人の外科手術も、
できるだけ切り口を小さく、切り口は体の表面だけにしました。
戦争中は、まだ虫垂炎の手術も、死ぬ覚悟でした。
 
沖縄の戦闘や、広島や長崎の原爆でも、わかるように、
外科手術もへったくれもない日本の、現実でした。
 
ヨーロッパは、性転換手術を行なうところまで、一気に走りました。
第二次世界大戦と、戦後の北欧の平和の産物です。
フランスやアメリカはだめ。
戦後も、ベトナムや朝鮮で、戦争を続けたから。
徴兵制を維持するために、性転換はタブーでした。
 
エストロゲン製剤も、欧米では戦争直前に普及しましたけれど、
日本は戦後した。
去勢術とエストロゲン剤の組み合わせが、
1950年代頃から、日本の、いわゆるオカマの人の間で、流行しました。
パリよりも、10年ほど、遅れました。
SRS(性転換手術)は、15年、遅れたかも知れません。
 
戦後の日本の性転換の流行は、
カミング系と、潜伏系の、二つの流れがあります。
地下に潜った人たちは、潜水艦かも知れません。
根無し草になることや、世間から浮き上がることを、嫌いました。
深く静かに、韜晦(とうかい)しました。
 
カミング系について、言います。
1945年~1955年頃に、去勢とエストロゲンのおかまを、
国民は、歓楽街で見ることができました。
一般の堅気(かたぎ)の人は、性転換を、全く知らなかった時代で、
おかまの語も、一部の地方の、方言に近い隠語でした。
1955年頃~1975年頃まで、オカマやニューハーフの芸能人を、
マスコミが喧伝(けんでん)しましたので、
国民の大部分は、性転換の存在を、初めて知りました。
 
1975年頃~1995年頃まで、女装の便宜を提供する風俗店が、
いわゆるTV(トランスベスティズム)を宣伝した時代です。
1995年頃から現在までが、GID(性同一性障害)と特例法の時代です。
 
精確な年月日は、詳しくお調べください。
だいたいの記憶を、おおまかに言っているだけです。
注釈しておきますと、1964年のブルーボーイ事件は、
マスコミに、オカマ系の芸能人の人が、
持て囃(はや)されていた時代でしたので、
性転換は、すでに流行の風俗になっていました。
 
あの事件には、東京のてき屋さんが出てきますけれど、
当時、わたしが知っていた性転換関係の人は、
ほとんどが、男娼、水商売、芸能人、てき屋などでした。
性転換者が、普通のお仕事と言えば、てき屋でした。
いまでも、ガレージセールやフリーマーケットを手伝っている人が、
同性愛者に少なくありません。
 
TV(トランスベスティズム)を宣伝した風俗店は、
素人(しろうと)の女装を、謳(うた)い文句にしていました。
玄人(くろうと)の女装を、お手本にして、憧れていました。
男娼、水商売、芸能人、てき屋などが、玄人の女装です。
 
戸籍の性別が変更できるようになったのは、
2004年からこっちですけれど、
カミング系の人たちは、戸籍の性別を変更できなかった時代でも、
家族や近親者でない人に、広く無差別に、
カミングアウトすることを、理想としていました。
 
男娼、水商売、芸能人などでしたら、性転換が売り物の商売ですので、
広く一般の人にカミングアウトしたほうが、
宣伝になり、儲かるのは当然です。
てき屋さんも、やくざですので、
刺青(いれずみ)を入れるように、性転換をする気持ちでしたら、
無差別のカミングアウトを、良いことと思うのは、当然かも知れません。
 
TVの人たちは、素人の女装をスローガンに掲げていましたから、
ほとんどの人は、自殺するようにカミングアウトをしました。
統合失調症の人が、妄想の内容を、自分から触れ回るのと、
同じ精神症状でした。
 
中身は妄想でありませんが、中身を取り扱う行動が、
妄想に絆(ほだ)された統合失調症の人と、同じでした。
ヒステリーです。 
この人たちの精神症状は、カミングアウトに、よく現れていました。
 
TVの人たちは、当初、風俗店のお客としての、
週末の女装だけでしたが、
だんだんと、エストロゲン剤を使うようになり、
お仕事をやめて、平素から、終日の女装になり、
女装のままで、一般のお仕事の就労を望み、
去勢術や、SRS(性転換手術)を受けるようになりました。
 
けっして、生まれつきでなく、顔や体の形や、声などが、
どれほど、女性に似ているかを、仲間内で競う序列争いが、
女装や性転換を、エスカレートさせました。
 
さらに、埼玉以後は、顔や体の形が、ぜんぜん女性に似ていない人も、
SRSを受けるようになりました。
性自認や、心の性別なるものを、
純粋に真正に、運用しようとするステレオタイプのスローガンに、
マインドコントロールされた人たちですが、
埼玉の公然医療が、それを煽ったのは、ほぼ間違いありません。
 
性転換が公然化されたことにより、
凶悪な犯罪が、ほとんどなくなりました。
デリバリー売春や、援助交際や、大麻や覚醒剤などは、
増えたかも知れませんが、
放火や殺人や暴行傷害などの、悪質なものは、耳に入らなくなりました。
 
     性転換には、さらに、
     カミングアウトしない性転換と、FtMの性転換とがあります。
     わたしは、その両方に関わりましたが、
     後日、あらためて触れます。
 
     これらの性転換と、
     一連の、水商売のおかまの去勢などから、
     MtFのTV(トランスベスティズム)を経て、
     TG(トランスジェンダー)や、
     GID(性同一性障害)などに至るカミング系の性転換とは、
     明らかに、人脈が異なりますので、
     別の種類とすることができます。
 
     精神科では、TVに対して、
     TS(トランスセクシャリズム)というふうに、
     規則正しく分類することになっていますが、
     実際には、TVの人が、
     ホルモン療法を受けて、SRSを受けますので、
     同じ人であり、同じ人脈であることは、確実です。
 
     それに対して、FtM(female to male)の人脈は、
     明らかに、MtFと異なります。
     FtMになったり、MtFになったりする人は、あまりいません。
      
     同様に、カミングアウトせずに、SRSを受けたMtFの人達と、
     上述のカミング系のMtFの人達とは、
     人脈の交わりが、ほとんどありません。
     お互いに性交渉をしませんので、人脈が別です。
     この違いによって、MtFを二種類に分けるのが、
     日本のGIDの分類では、有意義かも知れません。
 
     カミングアウトしない人たちは、
     大昔からの性分化疾患の伝統の中に、
     寄生するように繁殖したGIDの人たちで、
     わたしが、精神科の医療の面で、関わりましたので、
     直接に知ることになりました。
 
     きょうは、これまでにしておきます。
     お触(さわ)りだけで、ごめんなさい。
     また、後日。
 

精神医療の廃止とコンピュータ

進化論や精神医学などの、 ロマン主義による社会や心の学説を否定して、 精神医療と精神科と精神病院の廃止を、 主張します。

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